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2003/03/20
人生を成功させるための「80対20」革命!
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本書は、1998年に発刊され、ベストセラーになった「人生を変える80対20の法則」という本の続編です。
今回は、ビジネスに特化し、より少ない労力で富と幸せを獲得する方法を紹介しています。特に大きな組織から自立し、個人として成功するための方法を、具体例を多数含めて紹介します。
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■■ ビジネス選書＆サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━＜ 読者数12673部 ＞━━
＝今週の選書＝
■人生を成功させるための「80対20」革命!
■リチャード コッチ (著)門田 美鈴 (翻訳)
■ダイヤモンド社
▼本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478732442/tachiyomi-22
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■■ 選書サマリー
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【１】
個人が世界を変えつつある。創造性に富んだ個人が、新しい革命の
中心になる。富の創出に重要なのは企業や資本でない。個人だ。
本来、企業とは個人を助けるものだ。ところが、まだ経済活動の大
部分が経営資本主義の旧いやり方に従い、会社が中心になっている。
だがこれから経済は急速に、そして根本的に変わるはずだ。そうな
ると富は企業から個人へ、投資家から起業家へと移行する。
あなたも利益を得たいなら、この80対20革命に参加することだ。
【２】
80対20の法則の起源はパレートの法則だ。これは「結果の80パー
セントは20パーセントの原因から生ずる」というもので、経済やビ
ジネス、科学などで広く実証されている。
言い換えれば「万物の大半には価値が無く、ほとんど成果を生まな
い。少数のものだけが役に立ち、影響力を持つ」ということだ。
ポイントは、50対50ではないということ。つまりすべての努力が、
報酬に結びつくというわけはないということだ。
大半は、無意味な雑音なのだ。だが少数の力は極めて強力で、創造
力に満ちている。そうした強力で創造的な力を持てば、私たちは途
方もない力を振るうことができるはずだ。
【３】
偉大な経営トップや起業家を作るのは並外れて強力な、自分だけの
強みだ。あなたもこうした強さを見つけ、鍛えてオリンピック選手
並みにすべきだ。
素晴らしいリーダーで、円満な人などいない。彼らはみんな変わり
者だ。大きな強みを持つ代わりに、大きな弱点も持つのだ。
ビル・ゲイツ、アンディ・グローブ、スティーブ・ジョブス、ジェ
フ・ベソス、ジャック・ウェルチのようなスーパースターたち。
彼らは皆素晴らしいビジョンと自信を持っている。だがとてもチー
ムプレーヤーとは呼べない。彼らは、一般に人の感情を理解するこ
とができず、他人の言葉に耳を傾けることができない人たちだ。
【４】
偏った人間のほうが成功する確率が高い。なぜなら偏っているほう
が効率的だからだ。物事を成し遂げるのはこの20%だ。
創造的な人は個性的だ。この個性を自覚し、伸ばそうとする。世の
中にあわせようとは思わない。世の中を自分に合わせようとする。
弱点は補ってくれる人を見つければ済む。理想的には取るに足りな
い80%は外注し、極めて重要な20%にエネルギーを注ぐことだ。自分
が特に得意な20%を見つけ、残りは他の人にアウトソーシングして
やってもらおう。
自分のチームを育てよう。従業員ではなく、支援者と呼べるような
チームだ。そしてあなたの成功が、彼らの成功にもなるようにする。
その時、あなたのチームに属することで、あなたも他のメンバーも
利益を得られるように工夫するのだ。
【５】
あなたも新しいビジネスを創造したいなら、まず自分の20%の強み
を見つけ、伸ばさねばならない。ビジネスについてでなく、自分自
身について考えることから始めなければならない。
だが、自分のことを認識するのは難しい。まずは「あなたが、心底
興奮するのはどんなことか？」「何をしているときが最も幸せか？」
といった問いに、答えてみよう。
こうした質問であなたの20%を見極める。次にそれを鍛え、オリン
ピック選手並みにする。どんな技能も、日々の訓練が重要だ。
反対に「どこかにビジネスのチャンスがないか？」と探すのはやめ
よう。それよりもあなたが誰よりもうまく、創造的に利用できる「空
き地」はないか探すことに徹するべきだ。
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■■ 選書コメント
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本書は、1998年に発刊され、ベストセラーになった「人生を変える
80対20の法則」という本の続編です。
今回は、ビジネスに特化し、より少ない労力で富と幸せを獲得する
方法を紹介しています。特に大きな組織から自立し、個人として成
功するための方法を、具体例を多数含めて紹介します。
ところで、皆さんはパレートの法則をご存知ですか？これはイタリ
アの経済学者ヴィルフレード・パレートが1897年に発見した法則で
今では社会の様々な分野で実証されている経験則です。
例えば、
「会議では20％の出席者全体の80％を決める」
「営業マンの上位20％が、利益の80％を出している」
「納税者の上位20％が税金総額の80％を負担している」
など、いろいろと当てはまるのです。思い当たるフシもあるのでは
ないでしょうか？
実はこれ、自然界にも当てはまります。例えば、働きアリの集団で
も本当に一生懸命に仕事をするのは２割で、残りの８割のアリたち
は、仕事を怠けているどうです。
ところでこのアリ「働く2割か、怠ける8割か」が、生まれつき決
まっているか、と言うと、そうでも無いそうです。
試しに、働いている２割のアリと、怠けている８割のアリを分けて
みます。するとまじめに働いていた集団の８割が怠け始めるそうで
す。反対に、怠け者のアリの集団では、２割が働き始めるそうです。
つまり集団をどう選んでも、やがて全員の２割が平均以上に働いて、
残り８割は怠けてしまうという結果に落ち着くそうです。
これを人間に喩えるのは恐縮ですが、あえて...、
怠け者を全員解雇して、よく働きそうな人間ばかりを雇用し直して
も、しばらくするとやっぱり、結果は同じことになのです。
うーん、経営者の永遠の悩み「なんで、うちの社員は働かないんだ！」
という悩みが、決して無くならない理由が、よくわかります。
まあ、それはさておき、本書はこのパレートの法則でいう20%
を、自分の中に見つける方法を伝授しています。誰にでもある
自分だけの強みを生かした仕事をすることで、人生を豊かにす
るにはどうしたらいいのか、そのヒントが実例を盛り込んで紹
介されています。
「今の仕事ちょっと違うんだよな」とか「何か自分の好きなこ
とで、新しいビジネスを始めてみたいな」なんていう人にはお
勧めです。
▼関連図書
人生を変える80対20の法則（リチャードコッチ／TBSブリタニカ）
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484981068/tachiyomi-22
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