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2003/06/13
デカい態度で渡り合え!世界中で通用する人間関係10のルール

デカい態度で渡り合え!世界中で通用する人間関係10のルール

本書は、国際舞台で外国人とも対等に渡り合えるようなグット・コミュニケーターになるための本です。そのためマガジンでは紹介できませんでしたが、本文にはかなり英文も盛り込まれています。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━< 読者数15388部 >━━
=今週の選書=
■デカい態度で渡り合え!世界中で通用する人間関係10のルール
■近藤 藤太 (著)
■フォレスト出版
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■■       選書サマリー

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【1】

「郷に入らば郷に従え」と言う。これが国際外交のエッセンスだ。
米国に行けばアメリカ人の生活文化に、英国に行けば英国式に適応
して暮らすべきだ。日本に戻れば日本のパターンに戻ればいい。

ただし大事なことがある。それは相手の文化に合わせながらも日本
人としてのアイデンティティーをしっかり持つことだ。

例えば日本人は、話すときに相手の目を見ない。徳川封建時代には、
下級のものが上級職のものの目を見て話すことは御法度だった。そ
のため伏し目で話したり、目線をはずしたりする癖がある。

しかし、これをやると欧米人は「ハハーン、こいつ俺におびえたん
だな」と思う。そして圧力をかけてくる。また、目をそらせば「こ
いつ何かたくらんでいるんだな。信用できない」となる。

だから初対面の欧米人と会い、友達になりたい、一緒に仕事がした
いと思うなら、親愛の心を込めて相手の目をじっと見ることだ。

【2】

また日本人が欧米でやってしまいがちなことが、挨拶をするとき頭
を何度も下げることだ。これは丁寧と言うよりも、卑屈という風に
とられるので気を付けた方がいい。

人間の平等、個人の尊厳、デモクラシーの精神が、子供のころから
たたき込まれている欧米人にこれをやると馬鹿にされる。

さらに避けたいのがニヤニヤ笑いだ。日本人のニヤニヤ笑いは世界
中で悪評が高い。笑いたければ笑えばいいが、笑いたくないのに意
味もなく笑わないことだ。

真のスマイルとは、歯の隙間からではなく、心の底から出てくるも
のだ。表情は自分の心に正直であることが重要なのだ。

【3】

外国でむやみにアイムソーリを連発するのもよくない。欧米の親は
子どもに「本当に申し訳ないと思わないなら、アイムソーリと言う
な」としつけている。だから彼らは滅多にそう言わない。

ところが日本では何かあるとすぐに「スミマセン」という。これを
直訳して「アイムソーリ」と連発するのはやめた方がいい。聞いた
欧米人は「日本人は、なんて卑劣な腰抜けなんだ」と曲解する。

つまり自分の誤りを「ソーリー、ソーリー」とニヤニヤ笑いながら、
頭を下げてごまかす、ズルくて全く信用できないヤツと思うわけだ。

アイムソーリを使うのは、次の時ぐらいだ。
・本当に「大変申し訳ない」と思ったとき
・お悔やみを申し上げるとき
・話していて相手の言うことがわからないとき(語尾を上げる)

【4】

喜怒哀楽をはっきり表情に出すことも大切だ。日本人はモナリザの
ように見られている。何を考えているかわからず薄気味悪いという意
味だ。

これは「感情を表に出さない」「沈黙が金」という武士の風習が美徳
として残っているのだが、外国人には伝わらない。特に国際的な外
交の舞台ではこれは全く通用しない。

欧米人に限らず、同じ東洋人である中国、北朝鮮、韓国などの国も、
外交の舞台では一方的に感情をむき出しにしてかみついてくる。

これに対して、我が国の外務省はいつも及び腰で押しまくられ、ぱ
っとしない。こうした外交の場では、綿密な作戦をたて、堂々たる
論陣でブつことだ。あとは燃える熱意で国益を守るべきなのだ。

【5】

謙遜は、日本人の美徳の一つと言われる。だがこれも度が過ぎると
欧米人には逆効果になり、軽蔑の念を持たれてしまう。

英国人はハンターとバイキングの子孫だ。一見紳士だが、強いファ
イターを尊敬し卑怯者や腰抜けを見ると極端に軽蔑する気質がある。

これを見た福沢諭吉は「いたずらな謙遜はあなどりを招く」と国民
に警鐘を鳴らした。それから100年、謙遜過剰は無くなっていない。

これらの悪癖はいずれも徳川封建社会に起因する。その結果、日本
人の発想はネガティブになった。今や日本も世界第2位の経済大国
だ。いい加減マイナス思考をプラス思考に切り替えるべきだ。

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■■選書コメント  
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本書は、国際舞台で外国人とも対等に渡り合えるようなグット・コ
ミュニケーターになるための本です。そのためマガジンでは紹介で
きませんでしたが、本文にはかなり英文も盛り込まれています。

ただ巷に溢れる英会話の本とは全く異質です。コミュニケーション
は言葉だけではない(言葉も大いに関係ありますが)というわけで
著者の外交体験から得た、欧米人と交渉術をまとめてあります。

実は、私自身、サラリーマン時代に5年の在米経験を持ちます。で
は私自身がグット・コミュニケーターだったかと言えば、とてもそ
うは思えません。特に、渡米した当初はひどかったと思います。

言葉に対する苦手意識に加えて「米国で仕事させてもらってる、置
いてもらっている」という負い目もあって、つい「こう言えばウケ
るんじゃないか」と彼らが気入る自分を演じていました。

ですが本書にあるとおり、こういう態度は最も軽蔑されます。もち
ろん郷に入れば郷に従えですから、彼らを知り、尊重することは大
事ですが自分の意見を持ち、言うべき時に言わないと軽蔑されます。

それに気付いてから、自分の意見ははっきり言うことにしました。
すると時には摩擦も起きます。でもその摩擦を乗り越えて初めて本
当の信頼関係が生まれることを実感しました。

もう一つ言えること、それは日本人としてダメな人は、米国でもダ
メだということです。不思議なもので、日本で尊敬されている人は、
言葉がぜんぜんダメでも、外国でもちゃんと尊敬されるんですね。

反対に言葉だけが巧みでも、人としてダメな人は、米国でもやっぱ
りダメなのです。その辺むしろ彼らのほうがフェアかも知れません。
日本人だから、言葉がダメだからという理由で評価を減じません。

それは米国で活躍する日本のスポーツ選手を見ればわかります。だ
から国際交流の場で評価されるためには、外国語の勉強はもちろん、
日本人として日本で評価されることが、まず大事なのだと思います。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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