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2003/09/12
お金から自由になる法則
お金のことを気にせず自由に暮らすには?7年間で5000万円を貯めることを目標に、お金を増やし方を解説します。夢に見ていたような人生を送りたい。この願いの障害になるのは、
たいていお金だ。お金がないために、自分の可能性を実現すること
ができないということがある。
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■■ ビジネス選書&サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数 17750部>━
=今週の選書=
■お金から自由になる法則
■ボード・シェーファー (著)、川井田 ひろみ (翻訳)
■ダイヤモンド社
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■■ 選書サマリー
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お金のことを気にせず自由に暮らすには?7年間で5000万円を貯
めることを目標に、お金を増やし方を解説します。
【1】
夢に見ていたような人生を送りたい。この願いの障害になるのは、
たいていお金だ。お金がないために、自分の可能性を実現すること
ができないということがある。
お金があれば、自由で、人に頼らない生活を送ることができる。自
分を、自分が望む、一番いい状態にしてくれる。しかしお金は偶然
転がり込むものではない。行動の結果がお金なのだ。
お金は人の人生に対する考え方や姿勢を映す鏡であり、人のエネル
ギーが現われたものだ。人生には大切なことがたくさんあるが、こ
れにエネルギーを注ぐほど、多くのお金が流れ込んでくる。
成功した人は、いつでもお金を自分の方に呼び寄せることができる。
ある人はお金を手元におき、ある人はそれを周りの人々のために使
うが、彼らに共通するのは、いつでもお金を自由に動かせることだ。
【2】
お金を自由に動かすことは、それほど難しいことではない。飛行機
の操縦や泳ぎ、パソコンの使い方を覚えるのとたいして変わらない。
基礎を学べば、誰でも富みを築きあげることができる。
ただし、そこには4つの戦略がある。
・一定の割合で貯金する
・貯めたお金を投資する
・自分の収入からを増やす
・増収分から一定の悪い例を貯金する
目標はまず7年で5000万円を蓄えること、さらに15?20年で1億
円の資産を所有することだ。この目標を達成するためには、それま
でに自分がどんな人格を作り上げているかにかかっている。
もちろんお金を自由に動かせるようになるには、苦しみも伴う。だ
がお金に振り回される苦しみよりはずっと楽だ。
知識だけでは何も起こらない。願うばかりでやった気になるのは、
体よく自分を騙しているにすぎない。行動することだ。そうすれば、
これまで気がつかなかった、自分の素晴らしさにも気付くはずだ。
【3】
資産を築く過程で楽観主義になることは禁物だ。楽観的になれば、
確かにすべてをポジティブにとらえることができる。しかしだから
といって、それが何かを変えてくれるわけではない。
楽観主義は、自信と混同されていることがあるが、大きく違う。楽
観主義は物事をポジティブに見せてくれるにすぎない。一方、自信
は、世の中の暗い面とつきあっていける力を与えてくれる。
自信がある人は、何か問題が起きても、自分にはそれを乗り越える
力があることを過去の経験から、知っている。
彼らは、どんな障害にも拒まれることがない。なぜなら自分ならす
べての困難を乗り越えられることができることを知っているからだ。
【4】
自信を持つには資産を築くことだ。ここには、楽観主義の入り込む
余地は全くない。預金残高は、通帳にはっきり記載されるからだ。
しっかりした自信を持ちたいなら、まず自分の資産をきちんと築く
ことだ。これができれば、強い自信につながるはずだ。
資産が出来たら預金残高を見て、その資産が自分の生活を支えてい
ることをきちんと認識するべきだ。そうすれば「やればできる」そ
んな自信につながるはずだ。
資産を敵でなく味方にするために、まずは自分の資産状況を整える
ことだ。お金は自分の人生の邪魔をすることも、楽にすることもで
きる。
【5】
過去7年間に自分の資産がどうなったか知るべきだ。過去7年間で
自分の資産は増えただろうか?それとも減っただろうか?それは、
具体的にいくらだろうか?具体的に書き出してみることだ。
その金額を見て、とても楽観的でなどいられないという人も多いだ
ろう。そういう人は、今の生活を続ければ、7年後もまた同じ金額
を書くことになる。さらに次の7年も同じだ。
それが嫌なら、今、何か始めることだ。新しい道を歩きだすのだ。
第一歩は、自分の考え方を変えることから始めなくてはならない。
例えば、富を得、人生を意のままにしたいならパワーを持つ必要が
ある。そのパワーを持つには、あらゆることに対して責任逃れをせ
ず、むしろ自らすすんで責任を負うことだ。
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■■ 選書コメント
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本書は様々な示唆を与えてくれます。中でも時間に関する次の記述
は、私にヒットしました。すなわち「人は1年で出来ることを過大
評価する。反対に10年で出来ることを過小評価する」
だから7年で5000万円を築くのは決して夢ではない。だが夢見てい
るだけではだめで、すぐやろうという論旨です。お金のない人がお
金持ちになるには、時間を味方に付けなくてはダメなのです。
私なんか"1年で出来ることを過大評価する"どころか、丸1日あ
れば何でも出来そうな気になります。だから仕事でも何でも「まぁ、
今度の週末にまとめてやるか」となるのです。
でも実際は、1日ではたいしたことはできません。一日なんて短い
のです。9時に起きてのんびり食事をしていたら、サザエさんまで
に8時間ほどしかありません。
8時間でたいしたことが出来れば、残業する人はいないはずです。
3連休あったって、結局「まだ一日ある」となるので同じことです。
それに8時間くらい平日でも捻出できます。「忙しい、忙しい」とぼ
やく人でも、10時に家につけば12時に寝るとしても2時間あります。
その時間、同じニュースを繰り返し見ていませんか?
仮にその2時間を月?金まで集めれば10時間になります。だから
「これは」ということを週末まで伸ばす必要はありません。
成功する人は、お金と時間を味方にできる人です。今、お金がない
なら時間を味方にするしかありません。時は金なりです。それにお
金は人によって差が出ますが、時間は誰にでも平等に24時間です。
時間をマネジメントしなければ、お金持ちになれるはずありません。
また時間のマネジメントもできない人が、お金を手にしても、それ
をマネジメント出来るとも思えません。
成功したいなら「いつかお金持ちになるぞ」でなく、まず目の前に
ある貴重な資産である時間を、しっかりとマネジメントすることか
ら始める必要がありそうです。
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