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2004/04/30
一冊の手帳で夢は必ずかなう

一冊の手帳で夢は必ずかなう

「1冊の手帳が人の一生を左右する」。決して大げさな話ではない。
実際に私は、手帳に出会ったことで自分の人生を一変させた。
21歳のとき、私はつねに何かがカラ回りしているような不安と戦い
続けていた。高校を中退し、父親の仕事を手伝っていた私には、す
でに妻と子どもがいた。朝から晩まで仕事に忙殺されているわりに
はお金も貯まらず、苦しい生活をしなくてはならなかった。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数 21710部>━
=今週の選書=
■■一冊の手帳で夢は必ずかなう
■■熊谷正寿 (著)
■■かんき出版
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■■  選書サマリー

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手帳は仕事や時間を管理するためだけのものではない。夢や人生を
マネジメントするものだ!手帳を使った夢の実現方法を紹介します。

【1】

「1冊の手帳が人の一生を左右する」。決して大げさな話ではない。
実際に私は、手帳に出会ったことで自分の人生を一変させた。

21歳のとき、私はつねに何かがカラ回りしているような不安と戦い
続けていた。高校を中退し、父親の仕事を手伝っていた私には、す
でに妻と子どもがいた。朝から晩まで仕事に忙殺されているわりに
はお金も貯まらず、苦しい生活をしなくてはならなかった。

現状に手一杯で、将来がまるでイメージできない。人生がただ浪費
されていくように感じていた。「自分は本当はなにがしたいのだろ
う」悩んだ挙句、私がとった行動は、やりたいことを片っ端から手
帳に書き込むことだった。

夢や目標は、文字として書き残しておけば目に見える形になる。さ
らにそれを肌身離さず持ち歩けば、見失ったり、忘れたりせずにす
む。このとき、私が手帳に書き込んだ夢とは「35歳までに自分の会
社を設立し、上場させる」というものだった。

そして35歳の誕生日の1ヶ月後、実際にその夢を実現させることが
できた。現在、私はグローバルメディアオンライン株式会社の代表
取締役会長兼社長に就任している。

【2】

「なぜ、あなたは自分の夢をかなえることができたのですか」雑誌
のインタビューでこう聞かれると私は答える。「夢と手帳があった
からです」。手帳は人生をマネジメントし、夢をかなえてくれる強
力なツールなのだ。手帳で、人生や生き方を管理すれば、なりたい
自分になれるのだ。

手帳は電子手帳ではなく紙のものを、筆記具はキーボードではなく
シャープペンシルをすすめる。頭の整理をしたければ、アナログで
作業することだ。

手で書けば、自分の思いを文字に反映することができる。私たちは
学校で、何度何度も文字を書いて漢字や英単語を覚えてきたはずだ。

文字を書くという行為を通じて、自分の頭脳を成長させてきたのだ。
人生への思いも手で書くことにより増幅させることができるはずだ。

【3】

紙の手帳のよい点はまだある。書いたものを簡単に読み返せること
だ。パソコンのメモリーに何かを記憶させても、それを覚えている
のはあくまで電脳。手帳に書いて持ち歩けば、いつでも目に触れる
ところに置いておくことができる。

大切なことは手帳に書くだけでなく、何度も読み返すことを習慣に
することだ。これにより、夢に向かうモチベーションが高まり、努
力が促される。

結果的に書いたとおりの夢が実現する。デジタル全盛の時代だが、
手書き文字が連なるアナログ手帳はとてつもないパワーを秘めてい
るのだ。

【4】

人と話をするときは、かならず手帳を広げるようにしよう。人間の
記憶はいい加減なものだ。また、手帳に書いておくと、自分の考え
や哲学がぶれずにすむ。そのため、自分に対しても他人に対しても
一貫した言動をとることができる。

手帳にメモしたことは安心して忘れられる。頭脳の交通整理をする
ためにも、メモの習慣は大切だ。このように、手帳は自分の夢を確
認するためのツールであり、頭脳の一部でもある。

こうした機能を高めるため、いろいろ研究した結果、「3種類の手
帳」を使う方法を考えた。

1冊目は「なりたい自分」を綴った「夢手帳」。2冊目は思い通り
の未来を実現すべく行動するための「行動手帳」。3冊目は行動や
思考のポイントを整理した「思考手帳」。この3部構成で「熊谷オ
リジナル手帳」が出来上がる。

3冊合わせるとかなりのボリュームとなるため、バインダー式のバ
イブルサイズ・ファイロファクス社製システム手帳を愛用している。
これならページの増減も思いのまま。

また、サイズからいっても携帯が苦にならない。つねに持ち歩ける
手帳さえあれば、あなたの夢はいつもあなたとともにある。

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■■ 選書コメント  
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今週は、手帳に関する本です。手帳はビジネスマンの必携アイテム
でありながら、誰かが使い方を教えてくれるものでもありません。
だから個性が出ます。

他の人の使い方は、けっこう気になります。まして著者のように業
績を残した人に「夢が実現できたのは手帳のおかげだ」と言い切ら
れれば「その手帳を覗きたい」と思うのが人情です。

もちろん本書を読んでも著者の手帳を覗くことはできません。ただ
手帳に関する考え方を知ることはできます。中でも未来年表という
考え方はユニークです。まず「やりたいこと」書き出し、それを年
表にしていくというのです。

ふつう手帳とは「やらねばならないこと」を忘れないように書き留
めます。しかし著者は、まず「やりたいこと」を書くと言います。
こうすることで、夢を叶えてきたというのです。人生が書いた通り
になるなら、臆することなく憧れの人生を書き綴りたいものです。

おもしろいのは、ITの普及に注力する著者が、こと手帳に関して
は、アナログにこだわる点です。実はこれ、「我が意を得たり」と
いう思いです。私も、手帳はアナログ派だからです。手書きでガン
ガン書き殴るほうです。

著者は、手書きのメリットとして、思いを込めることができること
と、反復して読めることをあげています。私はこれに加えて、立体
的に書くことが可能なことをあげておきます。

この文章もそうですが、デジタル世界の文字は、原則として左から
右へと一律に書くことしかできません。しかし人間の頭の中身は、
もっと自由、縦横ナナメと頭の中を泳ぎまわります。

それをしっかり書きとどめておくには、やはり白い紙に手書きのほ
うが、よほど都合がいいと思います。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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