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2004/05/21
どん底からの成功法則
人はどん底からでも這い上がり、成功することができる。もしあな
たがどん底に突き落とされたら、まず真っ暗闇のどん底に膝をつき、
地面の冷たさを知ることから始めたらいい。
そうしてとことん反省するのだ。「真の反省」をすればこれまで思い
もしなかった考え方に出会うはずだ。そこで感じる絶望や自己嫌悪
などマイナスの感情が、強力な飛躍のエネルギーになるはずだ。
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■■ ビジネス選書&サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数 21710部>━
=今週の選書=
■どん底からの成功法則
■堀之内九一郎(著)
■サンマーク出版
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■■ 選書サマリー
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ホームレスから年商102億円の社長になった堀之内九一郎氏が明か
すどん底からの成功法則とは?
【1】
人はどん底からでも這い上がり、成功することができる。もしあな
たがどん底に突き落とされたら、まず真っ暗闇のどん底に膝をつき、
地面の冷たさを知ることから始めたらいい。
そうしてとことん反省するのだ。「真の反省」をすればこれまで思い
もしなかった考え方に出会うはずだ。そこで感じる絶望や自己嫌悪
などマイナスの感情が、強力な飛躍のエネルギーになるはずだ。
つぎに針の穴ほど小さくてもいいから希望を見つけるのだ。その小
さな希望が、暗闇の中で成功への道を示してくれるはずだ。
もし、希望の針穴が見つからないなら、過去を振返り、どんな小さ
なことでもいいから、成功体験を思い出したらいい。それをかき集
めて意識的に大きくすれば、やがて大きな塊になるはずだ。
人間は、もともと自分のことを最大限評価したい存在だ。だから「自
信のカケラ」を寄せ集めれば、どん底にあっても自信過剰になれる
くらいの自信を持つことができるはずだ。
【2】
誰しも5年前の自分を思い返せば今の自分の姿に納得できるはずだ。
たとえば今の仕事や生活に満足しているなら、5年前に自分がやっ
ていたことは正解だったと思えるはずだ。
逆に壁にぶち当たっている人が、5年前の自分を振返っても、満足
できる生活をしていないのではないか。要するに今の突き当たって
いる問題の遠因は5年くらい前の自分が作っているのだ。
言い方を変えれば、今、何をやっているかを見れば、5年後の自分
が見えるということを意味する。5年後の姿は今、あなたの眼前に
ある鏡に写っているのだ。
もしあなたが、自分に恥じるところなく、毎日仕事や、会社や、社
会のことを一生懸命に考えて生きていると胸を張って言えるなら、
5年後の自分にもきっと満足できるはずだ。
自分の5年後が見える人は、こうして未来を見ている。どん底にい
る人も、希望の針穴を見つけ、今できることを懸命にやれば、鏡に
5年後の姿が見えてくるはずだ。それを糧にすれば、必ず這い上が
ることができる。
【3】
人間「落ちこぼれ」のレッテルを貼られてからが、真の力の見せど
ころだ。落ちこぼれだから人一倍働き、人一倍考える。世で成功者
といわれる人たちは、人一倍働き、人一倍考えてきた人だから、落
伍者こそ成功のチャンスを与えられていると考えることもできる。
すべてを捨てて、生きていくために必死な目をしている人間だから
こそ、周囲の人も見捨てないのだ。本当の助けの手が欲しいなら、
まずすべてを捨てることから始めなくてはならない。
自分はかつていい生活をしていた、とか、一流大学を出たとか、そ
んなプライドはじゃまだ。必要なのは、ただ自分の定点を厳しく認
識する目だ。そして自信のかけらを拾い集めて描き出した未来だ。
どん底で自分の現実を受け止め、すべてを捨てて絶望の焦燥の波に
おぼれながら、真正面から反省することはつらいことかもしれない。
だがそれができたものだけに希望の光は差してくるのだ。
【4】
成功できる人間は、おちょこだけ渡されて「プールの水を空にしろ」
と命じられたときに、とりあえずおちょこで水を汲み出しはじめる
人だ。ほとんどの人は「おちょこでプールの水をくみ出すなんてば
かげている」と言い、何もしない。
だが、成功できる人間とは、どんなに効率が悪くても、それでもと
にかく最初の一歩を踏み出す人間だ。
おちょこで汲んでいるうちにコップを見つける。コップで汲んでい
るうちに、次はポンプを見つける。そして本当に一気に水を汲み上
げてしまうのだ。
はじめはいびつな一歩かもしれない。それでもとにかくできること
から始めるべきだ。もがくうちに効率的な方法を見つけるかもしれ
ない。こうしていずれ目標を達成することができるはずだ。
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■■ 選書コメント
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本書はご存じ「マネーの虎」(日本テレビ系)の虎の1人で、生活
創庫社長 堀之内九一氏の著書です。1億円近い負債を抱えホーム
レスに転落、その後年商102億円の社長として復活した人物です。
正直に言うと著名人の本ということであまり期待していませんでし
た。また、かつてのネガティブなエピソードも聞いていましたので、
起業家に投資をする姿には、反感さえ覚えていました。
しかし本書には学ぶところがたくさんありました。特に、どん底か
ら復活するための方法には共感できました。まず自分の置かれた状
況を直視すること、そしてそこにわずかでいいから希望の光を見つ
けることだそうです。人間希望をすてなければ大丈夫と言うことで
しょうか?
私は、成功するために大事なことは、成功するまで諦めないことだ
と思ってます。どれほど失敗しても、成功するまでやれば、それは
失敗ではなく試行錯誤の過程です。株式投資なら損切りは大事です
が、自分の人生の失敗を確定させてはいけません。
とは言え、自分の置かれた状況を直視し、諦めないことは、言うほ
ど簡単なことではありません。私自身を振返ってみても、何度もダ
メな自分に目を背けましたし、諦めたことも一つや二つではありま
せん。
まして著者のように、すべてを失い、ホームレスになってしまった
ら...。それでも望みを持ち続けられるでしょうか?私には、自信が
ありません。
しかし、著者はそれを成し遂げました。こういう人が「どん底の冷
たさを知れ」「望みを捨てるな」と言うのですから、俄然、迫力が
あります。
今落ち込んでいる方なら、間違いなく元気になりますし、すでにや
る気満々の方も、さらにパワーがもらえるはずです。書籍の一読も
お勧めします。
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