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2005/09/19
隣のダメ社員に振りまわされない仕事術

隣のダメ社員に振りまわされない仕事術

 「同じ職場の人のせいで、仕事がうまく進まない!」
 「上司や部下とうまくいかない!」
「まわりの人に足を引っ張られている!」
 ...などなど。あなたがそんな風に「『まわりの人』のせいで、人生
がうまくいっていない!」と考えるなら、その状況を変えるべきだ。


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■■       ビジネス選書&サマリー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数 42,132部>━
■今週の選書
■隣のダメ社員に振りまわされない仕事術
■BJギャラガー、スティーブ・ベンチュラ/フォレスト出版
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■■ 選書サマリー

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「誰か人のせいで、人生がうまくいかない!」と考えているなら...

【1】

 「同じ職場の人のせいで、仕事がうまく進まない!」
 「上司や部下とうまくいかない!」
 「まわりの人に足を引っ張られている!」
 
...などなど。あなたがそんな風に「『まわりの人』のせいで、人生
がうまくいっていない!」と考えるなら、その状況を変えるべきだ。

だが、いつも「あなたの邪魔ばかりするダメ社員」を変えることな
どできない。人は、自分自身のことしか変えることができないのだ。

もちろん、変えることはできなくても、影響を及ぼすくらいなら、
できる。だから、まずその人をそのまま受け入れることだ。

矛盾しているようだが、相手が「変わるかもしれない」と希望が持
てる人なら、まず「変わらなくてもいい」と容認するところから始
めるのだ。

【2】

人は、誰かが自分を変えたり、矯正したり、コントロールしようと
したりしていることがわかると、本能的に抵抗する。

反対に、「今のままの自分が受け入れられている」ことがわかり「変
わるか変わらないかを自分で決めることができる」と感じられると
きには、変わることができる。

ひとたび、あるがままの自分を認めてもらえれば、変わることが自
分にとってプラスになることがわかったり、うまくいった人の例に
触発されたりして、前向きに考えるようになる可能性がでてくる。

「変わりたくない」と考えている人には、自分の思うようにさせて
あげればいい。結果的に、成功者の仲間入りをすることもあるかも
しれないし、そうでなければ、消え去ることになるのだ。

明らかに自分の責任を果たそうという気のない人に働きかけてはい
けない。相手にとって迷惑だし、自分の時間や精神的エネルギーを
そんな人のために無駄遣いする必要はないのだ。

【3】

中には、被害者でいる方が心地良い人もいるのだ。「変わりたくな
い」「危険を冒したくない」「自分の責任を明確にしたくない」と
いう人は決して少なくない。

そういう人はそっとしておくべきだ。彼らはマイナス思考の中で、
もがいているしかないのだ。あなたは少し距離をおいて「被害者ウ
イルス」がうつらないようにしていればいい。

どうしても周囲の人に、「変わってほしい」「もっと責任感を感じ
てほしい」考えるなら、自分自身が、とびきりかっこいい、有言実
行型の、光り輝く自己責任の権化となればいい。

まずは自分自身がお手本を示すのだ。ガンジーの言葉に、「世界に
変化を望むのなら、まず自分たちがそれを体現しなければならない」
というものがあるが、言い得て妙だ。

【4】

何をするにしても、相手を否定したり、責任を追及したりしないこ
とだ。叱責されたり、恥をかかされたりしたら、誰だってすすんで
自分の態度を改める気になどなれないだろう。

「?しなければ駄目だ」と言う代わりに、自分からその気になるよ
うに仕向けたり、実例を示したりするのだ。仕事への新しい取り組
み方を「試してみる」という感じにすると良いだろう。

また、人とは徐々に変わっていくものだということを忘れてはなら
ない。ほんの僅かな変化でも、まずはお互い「よし」とするのだ。

成功を褒めてあげて、たとえ落ち込んだり、元の木阿弥になっても
大丈夫だと安心させてあげるのだ。何があろうとも、常に自分は味
方なのだということをわかってもらうようにしよう。

また「各自が責任を負うことはなぜ組織のためになるのか」などと
いうことを、くどくど説明してはいけない。そんな退屈な話は、誰
も聞きたくないはずで、時間やエネルギーの無駄になるだけだ。

それよりも、人は「自分にとってどんなメリットがあるのか」を聞
いた方が、ずっとやる気がわくものだ。自ら率先して動いて、どの
ように成功し、幸せになれるのかを示してあげよう。

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■■選書コメント  
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本書は、「誰かのせいで仕事がうまくいかない!」と考えている人
に、それでも成果をあげ、しかも人間関係も円滑に保つ秘訣を解説
してくれます。

私のようにこぢんまりした組織で働く人間ならともかく、大きな組
織に属して働く人は、いろいろなしがらみがあって「やりたいこと
はあるが、思うに任せない」と感じることが多いと思います。

その証拠に「上司がバカで」とか、「周りの頭が古くて」とかいう
発言をよく聞きます。この手の発言は、従業員特有のものというわ
けでもなく、経営者でも「ウチの社員は無能で」という人がいます。

そういう人が、組織の中にありながらも、仕事の成果を上げて、周
囲からも評価されることを目指すのが本書です。

最初、タイトルを見たときには、仕事を邪魔する人を矯正する方法
を解説した本だと思いました。少なくとも、私は最初そのように考
えて読み始めました。

しかし、読み進めると「他人は変わらない。だから自分を変えるし
か無い」ということが、著者の主張であることが分かります。そし
て「どうすれば自分を変えることができるのか」に関するノウハウ
が、いろいろと紹介されていきます。

構成は2部構成で、第1部は「人生と仕事の邪魔者を捜す」物語、
第2部は「人生と仕事を変える」具体的方法が、質問などを織り交
ぜつつ展開されます。薄い本ですからあっという間に読破できます。

「あいつのせいで、仕事がうまくいかない!」「上司のせいで、俺
の人生は台無しだ!」そんな風に、つい「?せいで...」と言ってし
まう方には、ぜひご一読をお勧めしたい一冊です。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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