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2005/10/03
成功と幸せをつかむ 英国式 ありがとうの会話術
ビジネスマナーというと、お辞儀の仕方、名刺の受け取り方、電話
応対の仕方など、あらゆるビジネスシーンでの「正しい」テクニッ
クをイメージする人が多いのではないだろうか。
だが、ビジネスマナーとはそういうものではない。マナーというの
は、いつも「ありがとう」の気持ちを持つことだ。褒められても「あ
りがとう」だし、クレームを受けても「ありがとう」だ。
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■■ ビジネス選書&サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数 42,132部>━
■今週の選書
■成功と幸せをつかむ 英国式 ありがとうの会話術
■西出博子/日本実業出版社
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★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/agkq6
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■■ 選書サマリー
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マナーを土台にした会話で夢を叶えよう!
【1】
ビジネスマナーというと、お辞儀の仕方、名刺の受け取り方、電話
応対の仕方など、あらゆるビジネスシーンでの「正しい」テクニッ
クをイメージする人が多いのではないだろうか。
だが、ビジネスマナーとはそういうものではない。マナーというの
は、いつも「ありがとう」の気持ちを持つことだ。褒められても「あ
りがとう」だし、クレームを受けても「ありがとう」だ。
その気持ちがあれば、どんな相手とも円滑なコミュニケーションが
とれ、良好な関係を築くことができる。お互いに幸せになれるのだ。
大事なことは、お辞儀の仕方や名刺の受け取り方ではない。相手と
良好な関係を築き、お互いに幸せでいられることだ。。そこに、マ
ナーの本質があることを知って欲しい。
【2】
ビジネスシーンで、意見の異なる人と話すことがある。そんなとき、
形式だけのマナーは知っていても、何がなんでも自分の意見を正し
いと主張し、議論で相手を打ち負かそうとしていたらどうだろう。
お互いに本当の信頼関係を築くことは難しいだろう。やはりそこで、
相手の立場や意見を理解する「心」を持つことが大事だ。
なぜ相手はそう考えるのか。それはどうしてなのか。相手を理解し
ようという気持ちがあれば、相手も心を開いてくれる。お互いに納
得できる結論を導き出すこともできるはずだ。
それは「相手を打ち負かそう」と闘う姿勢からは絶対に生まれてこ
ないことだ。相手を思いやる「マナー」の交流が、知らず知らずの
うちに信頼関係、かけがえのない人脈をつくっていくのだ。
【3】
どうしても物事がうまく運ばないということがある。もしかしたら、
それは、ふだん何気なく使っている「ネガティブワード」が原因か
もしれない。
「?ない」という言葉は、否定の「Not」が入るので、相手にネ
ガティブな印象を与えてしまう。「Not」が入らない言葉に言い
換えるよう、日頃から意識してみよう。
たとえば、「できない」「わからない」といった言葉は、「できか
ねます」「わかりかねます」と言い換えたほうが否定のニュアンス
は和らぐ。
また、最近は何かを依頼するときに「?していただけないでしょう
か」という言葉を使う人が多いようだ。だが、この聞き方は、大変
な損を招くことがある。
「できないですか?」と聞かれた相手は、最初から否定的な聞かれ
方をされたために、つい「はい、できません」と答えてしまう確率
が高いのだ。
「はい、できます」という回答をもらうためには、「?していただ
けますか?」と肯定的な表現でお願いしたほうがよい。こちらがポ
ジティブな言葉を使えば、相手もポジティブな反応をしやすいのだ。
【4】
お願い事をするときに「Yes」を引き出す依頼の仕方を紹介しよ
う。たとえば、あなたが取引先に「今月の25日までに納品をしてい
ただけませんでしょうか?」とたずねたとする。
この場合、取引先は「はい。ちょっとそれは出来ませんね」と答え
る可能性が高くなる。「していただけませんでしょうか」は謙虚な
表現のようだが「いただけません」と「Not」が入るからだ。
この場合、返事も「はい、できません」となり、否定形で会話が続
いてしまうため、ネガティブモードになり続け、相手に「Yes」
と言ってもらえる可能性は少なくなるのだ。
「Yes」を引き出すなら「今月の25日までに納品していただけま
すか?」と言う。すると相手も「はい」と返事をする気になる。
「?していただけますか?」と言われると、相手もすんなり「はい」
と返事をする気になる。素直に、肯定的な言葉でお願いしたいこと
を伝えて、相手に「Yes」と言ってもらいたいものだ。
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■■選書コメント
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本書は、本場イギリスでマナーを修得し、現在はビジネスマナーコ
ンサルタントとして、TV、ラジオ、雑誌などで大活躍する著者が、
ビジネスでもプライベートでも役立つ会話術を、豊富な事例と共に
解説した書籍です。
最近は、スキルアップブームということで、様々なビジネススキル
の修得に余念のないビジネスパーソンが増えています。中には、大
企業の経営者向けの経営手法など、一般のビジネスパーソンにはほ
とんど無縁と思われるようなものまで必死で学ぶ人もいます。
そのわりに、肝心の会話には無頓着で、ぞんざいだったり、貧弱だ
ったりと言うこともあります。しかし、ビジネスの世界で成否をわ
けるのは、意外にも日常のちょっとした会話だったりします。
日常の会話をきっかけに、自分の可能性を大きく広げる人もいれば、
台無しにしてしまう人もいます。会話は毎日するものですから、そ
の積み重ねの影響は、決してあなどれません。
仕事柄、いろいろな経営者に出会いますが、ビジネスの頂上を極め
た彼らの多くが、会話の達人です。なぜ達人かと言えば、コミュニ
ケーションの大切さを知っていて、気を配っているからです。
メルマガでは十分に紹介できませんでしたが、本書には70以上の会
話実例が紹介されており、ケーススタディができる工夫がされてい
ます。「会話が苦手」という人はもちろん、会話の達人を自認する
人も、よい勉強になるはずです。
また、書籍には、マナーをもとにした会話術の解説だけでなく、著
者自らがマナーを身につけ、成功と幸せを手に入れたプロセスと考
え方が紹介されています。ビジネス、プライベートで良好な人間関
係を築き、成功、幸福を手に入れることを目指すなら必読です。
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