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2008/04/28
一生ものの仕事の習慣
先を読んで、先手を打つ。 結果を出したい人の仕事は「守・破・離」から始めるべきだ。これは、ある物事を習得するための学びの3段階を示す言葉だ。「守」は、教えを正確かつ忠実に守り、技法を身につける段階、「破」 は身につけた技や形を洗練させ、自己の個性を創造する段階、「離」 はそれを前進させ、新しい独自の道を確立させる最終段階だ。
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■■ ビジネス選書&サマリー
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■今週の選書
■一生ものの仕事の習慣
■小山政彦/PHP研究所
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■■選書サマリー
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先を読んで、先手を打つ
【1】
結果を出したい人の仕事は「守・破・離」から始めるべきだ。これ
は、ある物事を習得するための学びの3段階を示す言葉だ。
「守」は、教えを正確かつ忠実に守り、技法を身につける段階、「破」
は身につけた技や形を洗練させ、自己の個性を創造する段階、「離」
はそれを前進させ、新しい独自の道を確立させる最終段階だ。
私流の「守」は、まず真似をすることから始まる。何事も一人前に
なりたければ、まずはモデルになる人を見つけ、その人のやり方を
よく観察して、真似ることからスタートするべきだ。
この「守」である程度の結果を出せるようになったら、今度は異な
る方法にチャレンジする。これが「破」の姿勢だ。その上で、自分
なりの方法を手にし、自分流を確立させる。これが「離」の境地だ。
【2】
若さの特権は、怖いもの知らずの自信だが、とかく「既存の古いや
り方を変えるんだ!」と意気込みが先行しがちだ。しかし、経験が
浅いうちは、やめておいたほうが賢明だ。
まずは達人のやり方をまねることから始めるべきだ。そして、美し
い型を身につけることが大切だ。そのためには、モデルとなる人、
師匠を慎重に選ぶべきだ。
もし、身近に適した人がいなければ、本などで過去の偉人の生き様
を参考にしたらよい。そうして、自分が尊敬する人が、自分と同じ
ような立場・年齢の時、何を見つめ、何を考えていたかを知る。
そうすることで、今の自分のステップで何をすべきかを考える。そ
れを自分の道しるべにすることができる。
この「守・破・離」は、「守」から「破」、「破」から「離」へ移
行する時期の見極めがむずかしい。
先輩と成績が並んだ、年収がいくらに達したなど、数値で測れる明
確な基準を設けて、その都度、生きるステージを変えていけばよい。
【3】
「ホウレンソウ」は仕事の基本だ。しかし、その順番は少し違う。
実際には「相談」「連絡」「報告」の順がよい。
たとえば、ある企画について、部下が勝手に一人で話を進め、最後
の報告を聞いて上司が火消しに奔走する場面が見受けられる。これ
こそ「ホウレンソウ」ができていない典型例だ。
「そもそもこの企画でよいか」と上司に確認することからはじめ、
同意が得られたら費用や期間、納期などの詳細の詰めに入るべきだ。
ここまでが相談の一連の流れだ。
その途中で経過を伝えて連絡し、最後に「無事に終わりました」と
報告するのが仕事の理想の形だ。
ホウレンソウ以外に大切なのが「ダ・ネ」だ。「ダ」は「打合せ」、
「ネ」は「根回し」を意味している。
まず、上司に相談する前に仲間内で「こういう案件についてどう思
う?」と根回しする。内輪で合意が得られれば「A案とB案がある
けど、どうだろう」と軽く打ち合わせする。
こうした「ダ・ネ」の下準備があってこそ、ホウレンソウは、より
スムーズに実行されるのだ。
【4】
私が「優秀だな」と思うのは「あの件、どうなった」を言わせない
人だ。仕事の報告をこまめにするので、私が尋ねるまでもないのだ。
また、紹介した案件についても「例の件は、お陰様で無事終わりま
した」とお礼や挨拶を欠かさない人がいる。こういう人には、次も
喜んで力を貸そうと思う。
こうして彼らは、紹介が紹介を生み、出会いの好循環を作るのだ。
反対に依頼ばかりしていて、その後まったく音沙汰がない人もいる。
こういう人には次がない。だから、出会いが広がらない。
心がけ一つで改善できるのに、最後の仕上げができないだけで、出
会いの機会を失ってしまう。大変、もったいないことだ。
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■■選書コメント
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本書は、船井総研社長の小山政彦さんが、自らの体験を通して確立
した仕事の秘訣や望ましい習慣、コツを、すべてのビジネスパーソ
ンに向けて紹介する本です。
自ら「私は特別な人間ではありません。むしろ欠点だらけの凡人で
す」と語る筆者が実践してきたことは、確かに途方もないこと、突
飛なことではありません。
しかし、「当たり前」を、とことんやること、やり続けることが、
難しいのです。誰にでもできることではありません。だからこそ、
続けた人には成功という報酬がもたらされるのです。
もちろん、本書には「仕事上の人格を意識的につくる」「チャンス
は、先着順」「心は一瞬で変わる」など、グッと心に残り、直ぐに
活かせそうなフレーズも満載です。
ビジネスの環境は激変しており、仕事のやり方も大きく変わってき
ています。ビジネス書も、そうした手法を、タイムリーに取り上げ、
紹介してきました。しかし、それはあくまでも技術的な話です。
本質は、感謝を知る、勉強する、信頼を大切にするなど、昔から何
ら変わりません。ビジネスが人を相手にするものである以上、変わ
らなくて当然です。
本書は、そんな仕事の本質について、見開き2ページで解説してく
れます。全部で55秘訣ですから、ページはわずか100ページと少々で
す。無理なく、繰り返し読むことができる分量です。
仕事をスタートさせたばかりの新入社員は、ぜひ、繰り返しお読み
ください。また、経営者や幹部社員、管理職、一般のビジネスパー
ソンまで、全てのビジネスパーソンにも一読をお勧めします。
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