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2008/07/25
脳が教える!1つの習慣

脳が教える!1つの習慣

小さな質問がすべてを変える。減量に成功しそれを維持している人、運動を始め、ずっと続ける人、悪い習慣をきっぱりやめた人、キャリアを磨き、成果が出た後も努力を続ける人など、うまくいってる人はたくさんいる。彼らに共通するものは、一体何なんでしょうか?


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■今週の選書
■脳が教える!1つの習慣
■ロバート・マウラー/講談社
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小さな質問がすべてを変える

【1】

減量に成功しそれを維持している人、運動を始め、ずっと続ける人、
悪い習慣をきっぱりやめた人、キャリアを磨き、成果が出た後も努
力を続ける人など、うまくいってる人はたくさんいる。

彼らは、いったいどうやって成功したのか?また、どうやってその
成功を維持しているのか?実は、彼らはあるシンプルな法則を応用
しているのだ。

人は変わりたいと思うと「大改革」をしがちだ。好きな食べ物を一
気に断つダイエットや、酒・タバコ・嗜好品を急激にやめようとす
る。借金生活から抜け出したい人は、緊縮計画を立てる。

もちろん、こうした改革を成功させ、うまく自分を変える人もいる。
しかし、それによって身動きがとれなくなってしまう人も、たくさ
んいる。

仮にうまくいっても、長続きしない。当初の意気込みが消えるころ
には、元の状態に戻ってしまうのだ。本当に変わりたいなら「大改
革」でなく「小さな1歩」だ。それこそが人生を変えるのだ。

【2】

小さな改良をつづけ、それが「習慣」として身につけば、すべてが
変わる。それが体系的に応用されたのが、実は、大恐慌時代のアメ
リカだった。

第2次世界大戦への参戦前夜、連合国が軍備を緊急に必要としてい
ることを認識していたアメリカは、経営者や管理者に対して、ある
テクニックを奨励した。

それは「小さな改良を継続して行い、それを習慣化する」というも
のだ。そして管理者たたちに「改良できる小さなことをたくさん探
す」よう促した。これはあきれるほど手ぬるいものに見えた。

しかし、この小さなステップが、アメリカの生産能力を上げ、その
結果、連合国勝利の要因となった。この事実は、小さな1歩がいか
に大切かを物語る好例だ。

【3】

第2次世界大戦後、アメリカは、日本でも「変化に向けて、日々小
さな1歩を実践する習慣」の重要性を広めた。これは、経営訓練プ
ログラムと呼ばれ、これに日本の何千人もの経営者が参加した。

日本の経営者や管理者たちは、この考えをとても柔軟に受け入れ、
その普及に努めた。当時、日本の産業基盤は崩壊し、国の再建に必
要な資源は不足していた。

「日本は、アメリカのすぐれた設備や技術に負けたのだ」そう痛感
していた日本企業のトップたちは、アメリカ人による製造業の講義
を一心に聴き、それを実行に移した。

その結果、日本のビジネスは、あっという間に未曾有のレベルに生
産性を高めた。彼らは、この方法に「改善」という独自の名前を与
えたのだ。

【4】

この「小さな1歩を実践する習慣」は「個人の成功」に応用するこ
ともできる。

ジュリーという女性の例を挙げながら、説明したい。ジュリーは私
の患者であった。離婚して2人の子供を育てる母で、なんとか仕事
にしがみついている状態だった。

ジュリーは、離婚して二人の子供を育てる母親で、精神的に相当ま
いっていた。しかも、標準より15キロも体重オーバーしており、健
康状態もよくなかった。

私は、定期的に身体を動かせば、健康面の問題が改善され、厳しい
日常に耐え、元気に過ごす体力もつくはずだと考えた。しかし、い
くら健康に良くても、運動を「習慣」にできる人はわずかだ。

そこで、私は、ジュリーに毎日1分だけ、テレビの前で足ふみする
ことを勧めた。もちろん、たった1分では、体調に変化は見られな
い。しかし、ジュリーの態度には変化があらわれたのだ。

何と、ジュリーの方から「1日1分で、他にどんなことができるの
か?」を尋ねてきたのだ。そのうち、完璧なフィットネスにも抵抗
がなくなり、定期的に夢中で取り組むようになったのだ。

ジェリーの大きなジャンプは、まさに「小さな1歩」がきっかけだ。
小さな一歩を実践する習慣が、脳に新たな神経回路を形成するのに
効果的だったのだ。

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■■選書コメント  
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本書は、目標を達成するための実践書です。ダイエット、語学など、
何かを始めても、三日坊主ですぐに投げ出してしまう人と、淡々と
努力を継続して、やがて成し遂げてしまう人がいます。

違いは、脳の仕組みに従って「小さな一歩」から実践できているか
どうかです。本書は、最短距離で最大のリターンをとることを目指
します。

それを可能にするのが、脳科学です。脳科学の理論に基いた本書の
やり方に従うことで、無意識のうちに、緩やかな階段を登るように、
やがて目標に到達することができるはずです。

なお、本書は、単に「正しい習慣」を勧めるものではありません。
よく「目標達成に直結した行動を習慣化しよう」といいます。確か
に習慣にしてしまえば、楽に成功に近づくことができます。

しかし、実際は、その習慣化そのものが難しいのです。やせるため
にウォーキングを習慣にすることが大切なのは分かっていても、続
けることはおろか、始められる人すら少ないはずです。

その点、本書は、何かを成し遂げる際に、いきなり何かを始めるこ
とを、むしろ否定します。最初は、小さな一歩、たとえば筋肉すら
動かさないこと、すなわち「質問」から始めることを進めます。

たとえば、ダイエットなら、いきなり食事制限をするのは困難です。
だから、チョコレートを口に入れた時、最初の一口目は捨ててしま
うなど、誰にでもできることから始めます。

この手の脳に関する本は、怪しげなものも多いのですが、本書は、
臨床心理士で、企業や政府のコンサルタントとして活躍する著者が、
医学調査と臨床例から導き出した結果に基づく、まともな本です。

「自分を変えたい」と思いながら、中々行動できない人、また、い
ろいろと挑戦したけれど、どれも継続できず、結局目標に到達でき
なかったという人など、すべての人にお勧めします。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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