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2008/10/10
面白いことをとことんやれば「起業」は必ずうまくいく。

面白いことをとことんやれば「起業」は必ずうまくいく。

最初は週末起業だった。フレッシュネスバーガーの成功物語。27歳のとき「ほっかほっか亭」を始めた。この事業は、4年で1000店を突破、全国に知られる会社に成長していった。創業当時は、1人で30役くらいこなしていた。しかし、会社の組織化が進むと、自分でやらねばならないことは、ほとんどなくなった。


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■今週の選書
■面白いことをとことんやれば「起業」は必ずうまくいく。
■栗原幹雄/アスペクト
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■■選書サマリー  
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最初は週末起業だった。フレッシュネスバーガーの成功物語

【1】

27歳のとき「ほっかほっか亭」を始めた。この事業は、4年で1000
店を突破、全国に知られる会社に成長していった。

創業当時は、1人で30役くらいこなしていた。しかし、会社の組織
化が進むと、自分でやらねばならないことは、ほとんどなくなった。

そんなある日、「ほっかほっか亭」の店舗開発に協力してくれてい
る取引先の不動産会社の担当者から「何をやってもうまくいかない
物件で、困っている」という話が出た。

渋谷区の高級住宅街の一角にある木造平屋建ての小屋で、昼間でさ
え人通りがほとんどない場所にあった。チェーン展開のために、全
国の物件を見てきた経験からも、商売に向かない立地だと思った。

しかし、空いているなら、帰りに寄ってみようと思い、その物件に
向かった。それが運命を変えてしまった。

【2】

理想的な物件との出会いは、偶然に支配される。いわば「縁」だ。
行く前は、商売に向かないと思っていた場所だったが、物件の前に
立つと、考えががらりと変わってしまった。

「ここで、ハンバーガー屋をやりたい」という気持ちになった。そ
れはまさに「運命の出会い」だった。

一般に不動産を借りる場合は、こちらから頭を下げたら、相手は条
件を厳しくされる。そのことはよくわかっていたが、この時は、な
りふり構わず「貸してほしい」と頼んだ。物件に一目惚れしたのだ。

かといって、勝算があったかというとNOだ。そもそもハンバー
ガーの作り方すら知らないのだから、自信などあるはずもなかった。
直感的にいいと思っただけで、それ以外には何も考えていなかった。

【3】

世の中には、二つのタイプの人がいる。一つは、始める前にすべて
計算しないと行動しない「計画先行型」の人。もう一つは、やれそ
うなことから行動に移す「実践先行型」の人だ。

自分は、典型的な後者だ。何かひらめいたら行動に移し、問題が起
きるまで突き進む。問題が発生したら、そこで立ち止まって解決策
を考える。

そんなわけだったから、出資も仰がず、身銭を切るつもりだった。
そもそも、やりたいことを絵にしただけで、とてもビジネスとは呼
べないと思った。仕事というより「作品」のように考えていた。

そこで、手持ちのゴルフの会員権を売り、手にしたお金850万円の
800万円を内装費に、残り50万円を元手として仕入れにあてた。そ
して、この元手が底をついたら店を閉めることに決めておいた。

こんな話を、これから起業を考えている人が聞けば、あまりのアバ
ウトさにがっかりするかもしれない。しかし、事業は採算だけでは
ダメだ。夢も必要だ。夢から入ることは、間違いではないのだ。

【4】

小さい店や会社は、常識に従っていては成長できない。業界の常識
は、既存大手が得するようにできているからだ。常識から少し外れ
たところや、その反対側にこそ成功のヒントがあるのだ。

たとえば、僕は内装をハンバーガーショップで実績の豊富な業者に
頼んだ。しかし、彼らは中々作業を始めようとしなかった。こちら
の依頼にあれこれと意見をしてくるのだ。

業界には、すでにできあがったノウハウが一人歩きしている。彼ら
に「既存のチェーンのような店にするつもりはない」と何度も繰り
返したが伝わらず、結局、取引先を変えざるをえなかった。

このような紆余曲折を経ながら、何とかイメージ通りのハンバー
ガー屋を立ち上げることができたのが92年の12月上旬だ。これが
「フレッシュネスバーガー」の1号店だ。

その小さな店を、ありったけの情熱と憧れを注いで育てた。その結
果、創業から15周年を経て、今では200店を超えるチェーンに成長
することができたのだ。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/3zmsjv

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■■選書コメント
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本書は、あの「フレッシュネスバーガー」の創業者が、創業のプロ
セスを振り返りながら、独自の仕事観、人生観等をつづった本です。

街でよく見かけるフレッシュネスバーガー誕生の、意外な苦労話や、
物語が詰め込まれています。

といっても、決して起業の心得を説くだけの本ではありません。仕
事を楽しむための心得が満載で、すでに独立した人はもちろん、会
社に勤める人にも、たくさんの示唆を与えてくれます。

もちろん、店作り、メニュー作りを包み隠さず明かしていますので、
これからビジネスを立ち上げたい方、特に飲食店を開業したい方に
とっては、貴重な資料になります。

ユニークなのは、事業アイデアが書かれた構想メモ「栗原ノート」
を公開していることです。大学で建築学んだ著者のメモは、見てい
て楽しく、そのままラフデザインになっています。

本文そのものは、一項目四ページ程度で書かれています。一応、章
立てはありますが、飛ばし読み、拾い読みも可能です。コラム調で
淡々と進めますので読みやすいです。

それでも、書いてあることには、いちいち含蓄があり、説得力があ
ります。ビジネスをゼロから立ち上げたという自負に裏打ちされた
内容だからこそ、迫力があるのだと思います。

読めば元気になること請け合いです。これからビジネスを立ち上げ
たい人はもちろん、会社に勤めながら、仕事とは何かを模索する、
すべてのビジネスパーソンにお勧めします。

★本書の詳細、お買い求めは、→ http://tinyurl.com/3zmsjv


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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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Tel.(03)6273-7950
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