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2009/01/14
嫌われる敬語 好かれるタメ語
正しいだけでは、愛されない。世の中には、正しい敬語を使っているのに、敬遠され、嫌われる人がいる。逆に、少々間違っていても、くだけた話し方でも、好感を持たれる人もいる。敬語は絶対のものではないから、型どおりの敬語を使ったことで、かえって相手を不快にさせることがあるのだ。特に、喜び、感謝、当惑、わびなどの感情を表現するのに、敬語は不向きなことが多い。
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■■ ビジネス選書&サマリー
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■今週の選書
■嫌われる敬語 好かれるタメ語
■内山辰美/中経出版
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■■選書サマリー
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正しいだけでは、愛されない
【1】
世の中には、正しい敬語を使っているのに、敬遠され、嫌われる人
がいる。逆に、少々間違っていても、くだけた話し方でも、好感を
持たれる人もいる。
敬語は絶対のものではないから、型どおりの敬語を使ったことで、
かえって相手を不快にさせることがあるのだ。特に、喜び、感謝、
当惑、わびなどの感情を表現するのに、敬語は不向きなことが多い。
そんな時は、気持ちを率直に表現でき、好かれる言葉を使うのが一
番だ。ここでは、そんな言葉を「タメ語」と呼ぶ。
そして、嫌われる「敬語」と、好かれる「タメ語」の具体例を紹介
していきたい。
【2】
皆が仕事に追われているとき、課長から仕事が振られてきたとする。
ミーティングで課長自ら引き受けた仕事をタイムリミットぎりぎり
で、投げてきたのだ。
このような時「それは、課長がお引き受けくださったものでしたよ
ね。私の仕事の状況はご存知ですよね」と切り返せば、間違いなく
嫌われる。言葉は丁寧だが、批判的な姿勢が透けて見えるからだ。
逆に「ええっ!?今からですか?今日が締め切りですよ。何とかな
らないんですか」と切り返せば、「困った」という本音が出て、上
司も部下の困惑が理解し易い。これが、好かれるタメ語だ。
そもそも、急な仕事を押しつける上司の心理には「これぐらいは、
部下がやって当然」という気持ちがある。部下の反抗的な態度は、
すべて「やる気がない、生意気」と見てしまう。
ならば、部下は仕事を押しつけられても、基本スタンスとしては、
「批判」は見せないことだ。もし、高圧的な上司なら、自分1人で
なく、「課の中で話し合う」という方法で対応するべきだ。
【3】
同じように、上司から新しい仕事を振られたときのケースでも、今
度は、前から目をつけていたA社を担当させてくれるということで、
嬉しくなったという状況を考える。
こんなとき「A社ですか?はい、早速伺います。課長のお知り合い
の方をご紹介いただけるのでしょうか?」というのは、嫌われる。
感謝の気持ちが出ておらず、事務的で冷めた印象を与える。
好かれるタメ語では「えっ?ほんとですか!?ありがとうございま
す!よろしくお願いします!」と言う。上司の気持ちに素直に感謝
し、仕事への熱意が強く伝わる。
仕事を振るとき、上司は部下の成長を考えている。だから、部下の
前向きな反応が何よりもうれしいのだ。だから、仕事を振られたら、
まず前向きな姿勢を見せるべきなのだ。
気持ちがダイレクトに伝わるタメ語で「やります!」「できます」
とポジティブに言うことだ。きっと上司もうれしく思うはずだ。
【4】
嫌われる敬語と好かれるタメ語は、社外でも同じだ。たとえば、異
業種交流会に参加した時、初めての参加が自分一人だけだったら、
「何とか輪に入りたい」と思うはずだ。
そんな時、嫌われる敬語は「失礼します。私初めて参加します○○
と申します。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします」と言えば、
「堅い」「まじめな人」という先入観を与えてしまう。
好かれるタメ語なら「どうも、私初めて参加する○○といいます。
皆さんは今回で何回目の参加なんですか?」となる。これぐらいく
だけた話し方のほうが、相手も気を遣わなくてすむからだ。
異業種の交流会では、皆「話しやすい人」を探しているものだ。な
らば「まじめでお堅い人」よりも「軽くて、やわらかい雰囲気の人」
と思われる話し方を心がけるべきだ。
その時、自分のことを話すのでなく、相手に気持ちよく話をさせる
ことができれば、ベストだ。このように、自然に出てきて、失礼で
ない「好かれるタメ語」を、ぜひ職場でも生かしてほしい。
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■■選書コメント
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職場や日常生活における人間関係を円滑にする対話術の本です。あ
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雇用の流動化や成果主義のせいで、人間関係が複雑化しています。
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本書がユニークなのは、悪い例を丁寧過ぎたり、理屈っぽかったり
して失敗するケースに限定しているところです。確かに職場では、
真面目すぎで失敗するほうが、圧倒的に多そうです。
これへの対処法として紹介するのが、少々カジュアルなタメ語です。
といっても、いわゆるタメではありません。「理屈」より「感情」
に訴える言い回しと言えば、わかりやすいかもしれません。
どんな組織も「理屈」より「感情」で動いています。だから、役職
は下でも、上の人間より実権を持っている人が、実際の組織にはい
くらでもいるのです。
このあたりの機微を読みこなせるかどうかで、組織で人の心をつか
み、人を動かせるかどうかが決まってきます。結果的に、そういう
人だけが、成果を上げていきます。
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