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2009/01/27
レバレッジ・マネジメント

レバレッジ・マネジメント

社長のためのレバレッジ。企業には、大別すると大きく二種類しかない。経営がうまくいっている会社と、そうでない会社の2種類だ。それはベンチャー企業だろうと、大企業だろうと関係ない。では「うまくいく会社と、いかない会社の分岐点は何か?」答えは、シンプルだ。


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■今週の選書
■レバレッジ・マネジメント
■本田直之/東洋経済新報社
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社長のためのレバレッジ

【1】

企業には、大別すると大きく二種類しかない。経営がうまくいって
いる会社と、そうでない会社の2種類だ。それはベンチャー企業だ
ろうと、大企業だろうと関係ない。

では「うまくいく会社と、いかない会社の分岐点は何か?」答えは、
シンプルだ。「経営者の思考」の違いだ。経営者が、何を考え、ど
う行動するかが違いを作り出しているのだ。

しかし「経営者の思考」については、あまり考えていない企業が圧
倒的多数だ。特に、ベンチャーにおいて、その傾向が顕著だ。

よくある誤解の1つは「経営者が先頭に立って、みんなを引っ張る
べきだ」というものだ。このような誤解があると、結局、現場に長
時間労働を強いてしまう。

【2】

デメリットは、それだけではない。経営者自身が忙しいと、考える
余裕がなくなり、すべての戦略が対症療法になってしまう。すると
その場しのぎの手を打ち続けるというマイナスのスパイラスに陥る。

経営者が、どこに進むのか舵取りをしないまま突き進むのでは、い
くら先頭に立って奮闘しても成果など望めない。そこで経営者の思
考を変えることが必要だ。

そうすれば「力の入れどころ=てこの支点」を間違えない、レバレ
ッジが効いた経営ができるようになる。

思考を変えて、本当の成果を追求することだ。そうすれば「めざす
べき方向はどこか?」「そこに至るにはどんな戦略を用意すればい
いか?」などを考え、確信を持って意思決定できるようになる。

さらに、少ない労力で多くの成果を出せる仕組みを作ることだ。そ
うすれば、社員が無駄なく頑張れる流れができる。こうなれば、利
益も上がるようになるのだ。

【3】

経営にレバレッジをかけたいなら、まず「経営者の思考」にレバレ
ッジをかけることだ。経営者の思考こそ、会社の源泉であり、人、
お金、業績、すべての鍵を握っているからだ。

会社について本質的に考えることができるのは、経営者だけだ。経
営者が考え、意思決定するプロセスは、他の仕事から切り分けて最
優先すべきだ。勇気を持って立ち止まり、時間を確保してほしい。

考える経営者になるには「思考に必要なスキル」も身につけること
だ。基本スキルは「時間」「内部要因思考」「素直さ」「無意識化」
「劣後優位」「時代のうねりを見る」「再現性」の7つだ。

【4】

たとえば「時間のスキル」についてだ。「考える時間の余裕はある
か?」との問いに、イエスと答える人はうまくいっている企業の経
営者だ。余裕のない経営者は、たいてい苦戦している。

余裕のない経営者に共通するのは、投資視点を持っていないことだ。
仕事や時間に「追われる経営」をしていると、次の事業や今後の展
開を考える時間的ゆとりがなくなる。

余裕は、時間や労力を投資しない限り生まれない。そして現在のよ
うな非連続の時代は、時間が何より貴重な資産だ。だから、その時
間を「考え、意思決定すること」に投資することが重要なのだ。

【5】

時間投資の次は、マインドセットのチェックだ。マインドセットと
は、刷り込まれた思い込みのことだ。これは、考え方を変える際に
障壁となる。だから、取り除く必要がある。

うまくいっていない経営者にありがちなマインドセットは「思考停
止癖」だ。「中小企業だから」「景気が悪いから」などの言い訳を
口にするのだ。こうなると際限なく「できない理由」が出てくる。

そうではなく、常に「どうすればできるのか?」と考える癖をつけ
るのだ。このマインドセットは「内部要因思考」という。

これは、物事がうまくいかない要因は自分にあり、改善可能だと捉
える考え方だ。この考え方こそ、会社を成功に導く、考え方なのだ。

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■■選書コメント
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あのベストセラー、レバレッジ・シリーズの本田直之さんの新刊で
す。これまでは、主に一般的なビジネスパーソン向けでしたが、今
回は、経営者やマネージャーに向けて、経営を語ります。

いわば「経営者版レバレッジ・シンキング」です。もちろん、対象
は変わっても、シンプルな言い回しで核心を突く本田節は健在です。
読む人に、深い学びと洞察を与えてくれる力作です。

従来は、一般のビジネスパーソンに向けて、勉強法や読書法、時間
術、人脈術などの仕事術を紹介した本が大半でした。今回は、いわ
ば、著者本人の本業、経営に関する本です。

レバレッジについては、本書で完結ということで、レバレッジ・シ
リーズの集大成に仕上がっています。そのため、シリーズを初めて
手に取る人には、全貌を知る便利な一冊になっています。

本書のねらいは、経営者にレバレッジをかけることです。確かに、
それは、従業員へのレバレッジとは、比較にならないインパクトを、
会社にもたらす、最強のレバレッジと言えます。

シリーズの他の本同様、巻末には推薦図書とチェックリストが掲載
されており、仕事に生かしやすくなっています。著者のサービス精
神が、いかんなく発揮された親切な本と言えます。

もちろん、内容は、極めて本質的なことばかりですから、勘の良い
方や、ビジネス書を読みなれた方なら、どんな階層のビジネスパー
ソンであっても、自分の仕事に生かせるはずです。

経営者や幹部、マネージャークラスの方はもちろん、「いずれ、そ
れらの立場で働きたい」と考える人なら、すべてのビジネスパーソ
ンに強くお勧めしたい一冊です。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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