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2009/02/13
がんばらない生き方

がんばらない生き方

その頑張りで、何を得る?世界規模での金融不安、国も頼りにならないという状況を背景に、「がんばる生き方をしなければならない」という論調が、ますます重視されるようになっている。しかし、何事においても、ある水準以上の成果を上げるには、それ相応の素地が必要だ。


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■今週の選書
■がんばらない生き方
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その頑張りで、何を得る?

【1】

世界規模での金融不安、国も頼りにならないという状況を背景に、
「がんばる生き方をしなければならない」という論調が、ますます
重視されるようになっている。

しかし、何事においても、ある水準以上の成果を上げるには、それ
相応の素地が必要だ。才能がない人がいくらがんばっても、努力に
比例して成果が上がるわけではない。

スポーツなどは、自分の才能の有無を瞬時に知らしめてくれる。と
ころが「仕事」や「勉強」は、それがなかなかはっきりしない。だ
から、無駄に頑張ってしまう。そこが厄介だ。

「努力してみないとわからない」という、もっともな言説をタテに、
「やればできる!」という幻想が蔓延している。それが仕事のスト
レスになり、鬱病患者や自殺者を生み出す原因の一つになっている。

自分の素地素養に照らし合わせることだ。そして、無闇にがんばる
ことをやめ、ほどほどであきらめることだ。世間の風潮に踊らされ
て、むやみに頑張っても、決していい結果にはならない。

【2】

多くのサラリーマンは「先が見えない」と悩んでいる。だが「先が
見えない」ことを楽しんでみてはどうか。まずは、5年、10年とい
うスパンで自分の人生を展望するのをやめ、日々呑気に過ごすのだ。

江戸時代までは、それが当たり前だった。そして「死」も身近だっ
た。そう言うと「今は、江戸時代とは社会を支える基盤が違う」と
の反論がありそうだ。

しかし、今は一生懸命働けば、給料が右肩上がりになる時代ではな
い。また、交通事故や自殺の危険性も、低くはない。今も「先が見
えない」時代であることに変わりはないのだ。

ならば「将来のため」「老後のため」といった言葉で、やりたいこと
を我慢することはやめたほうがいい。むしろ「今」を楽しむように
することだ。

【3】

仕事において「自己責任」など気にしないことだ。なぜなら、仕事
に落ち度がなくても、クビになる時はクビになるからだ。90年代以
降の成果主義の結果、辞表の提出を迫られたケースは多々あった。

しかし、その種の退職のおもな原因は、業績が悪かったという「会
社側」にある。理由のほぼすべては「自分」が原因ではないのだ。
もし、高度成長期が続いていたら、リストラなど存在しないはずだ。

逆に、いくら会社で重宝がられても、業績が悪くなれば職を失う。
ところが、世間は職を失った人に対して「専門性が大事だ」などと
「自己責任」論を持ち出す。

しかし、それは生きづらい。政治や社会システムのことは棚に上げ
て、何でもかんでも個人のせいにする自己責任の考え方は、不安を
煽るだけだ。

その結果、強迫観念に駆られて、自分磨きをしたり、結果を出すこ
とにこだわりすぎている。世間一般の自己責任論にとらわれて、な
んでもかんでも自分のせいにして苦しむのはやめるべきだ。

【4】

若い人たちを中心に「仕事=楽しくなくてはいけない」という価値
観が広がっている。しかし、技術もないのに「やる気」だけは人一
倍というタイプは、かえって周りに迷惑をかけるものだ。

むしろ、仕事を「単なる収入源」と捉えていても、技術は高水準と
いうほうがいい。需要が圧倒的に不足している今、「やる気」を出
して、ヘタにがんばるほうが「コスト」を押し上げるなど、問題だ。

その点、仕事に「やる気」がないほうが、がんばり過ぎずに済む。
さらに、さっさと終わらせるために工夫をこらすなど「生産性の向
上」の面から会社に貢献するはずだ。

ただし、企業社会には、まだまだ「やる気」のある社員が評価され
るフシがある。だから、仕事に対しては、やる気があるフリぐらい
はした方がいいかもしれない。

いずれにしろ、一部の有能なサラリーマンは別として、多数派のサ
ラリーマンは、これからますます仕事に対して、ドライな眼を向け
るようになるはずだ。

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■■選書コメント
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本書は、頑張らないことのすすめです。価値観が多様化した現代で
さえ「幸せになるには、頑張りが必要」ということは共通認識であ
るようです。

だから、つい頑張ってしまいます。厳しい時代だからますますです。
でも、正直疲れます。だから、あえて本書は頑張らないことを、推
奨します。

もちろん、単なる持論でなく、理にかなった主張です。著者は、生
物学者です。そんな著者が、生物学の視点も交えながら、頑張りす
ぎの現代人に警鐘を鳴らします。

とにかく、住みにくさを感じている人が増えています。職場も、社
会も、家庭さえもピリピリして、ストレスが増え、心をどんどん苦
しめています。

幸せになろうと頑張るほど、幸せから遠ざかるような気がします。
だから、一度頭を冷やして、別の視点から世の中を見てみます。本
書は、その手助けをしてくる本です。

各項がエッセイのように独立していますので、パラパラめくって気
になったところから読むだけで楽しめます。もちろん、頭から読め
ば、より読みやすいです。

対象にしている舞台も、職場だけではありません。友人関係や子育
てなど、ありとあらゆる分野で、頑張りすぎず、張り切りすぎない
ことを勧めます。

毎日、仕事やプライベートでくたくたになっている人や、これまで
少々頑張りすぎて疲れた人、頑張りを強要される現代に疑問を感じ
ている人など、新しい価値観を提示してくれます。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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