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2009/02/27
「知の衰退」からいかに脱出するか?
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「知っている」から「考える」へ。今、日本人は子供から大人までとにかくものを考えなくなっている。「日本人がバカになったのではないか?」と思わせられる現象が、今の日本社会には山ほどある。たとえば、漢字が読めない総理、ネットで答えが見つからないとあきらめてしまう若者、金融リテラシーが低いことを気にも留めない大人、おバカキャラで視聴率を稼ぐテレビなどがその例だ。
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■■ ビジネス選書&サマリー
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■今週の選書
■「知の衰退」からいかに脱出するか?
■大前研一/光文社
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■■選書サマリー
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「知っている」から「考える」へ
【1】
今、日本人は子供から大人までとにかくものを考えなくなっている。
「日本人がバカになったのではないか?」と思わせられる現象が、
今の日本社会には山ほどある。
たとえば、漢字が読めない総理、ネットで答えが見つからないとあ
きらめてしまう若者、金融リテラシーが低いことを気にも留めない
大人、おバカキャラで視聴率を稼ぐテレビなどがその例だ。
こうした現象については「メディア、とくにテレビがいたずらに煽
るからだ」という見方もある。だが、根底にあるのは、人々がもの
ごとを自分で考えないからだ。
世界は今、混迷期に突入している。こういう時代だからこそ、もっ
と考える必要がある。いついかなるときも使える武器、つまり頭脳
を駆使するべきなのだ。
【2】
21世紀の「勝ち組」は「集団IQ」の高いところだ。「集団IQ」
とは「集団知」のレベルの高さを表す指標のことだ。日本人は、個々
の人を見るとIQが高く、世界に伍してやっていける人もいる。
ところが、集団になるとなぜかIQが著しく低下し、グローバル化
の中で取り残されてしまう。特に、地方自治体や国など公共の団体
などの集団は、世界でも例をみないくらい、考える力が低い。
かつては、こうした分野こそ世界に賞嘆されていた。ところが、今
では周辺諸国からさえ、軽んじられている有様だ。しかも集団IQ
をあげる努力すらしない。その大切さに気づいてさえいないのだ。
見方によっては、この「金融危機」は大チャンスだ。なぜなら「勝
ち組」に名を連ねてきた国々のアドバンテージが、一気に消滅した
からだ。
「金融危機」は、日本を含む「集団IQ」の低い国が、これまでの
失点を挽回する千載一遇の機会なのだ。これを考えると、集団IQ
が低い日本の現状は、残念と言うしかない。
【3】
日本人の一部は「自分たちはスモールハッピネスでいい」と考えて
いるふしがある。私は、この考え方を「ポルトガル現象」と呼んで
いる。一種の「敗北主義」の現れだ。
かつての大航海時代の主役だったポルトガルは、17世紀以降400年
間、ずっと「スモールハッピネスでいい」と言って過ごしてきた。
結果、ポルトガルは衰退、現在EUの中で最低級の国家になった。
ポルトガルがここまで衰退したのは、国民にまったく危機感がなか
ったことに尽きる。今日本は、そのポルトガルになろうとしている。
一方、かつての世界の覇者、イギリスも20世紀初頭にアメリカに世
界覇権を奪われた後は長期停滞を続けた。第2次世界大戦後は特に
ひどく、一種の敗北主義に陥った。
しかし、こうしたイギリスの状況をマーガレット・サッチャーが変
えてしまった。彼女は、グローバル化を先取りし、世界から優秀な
知性を集めて次々と改革を実行していったのだ。
そしてイギリスは、1990年以来、長期にわたって経済成長を続ける
国になった。果たして日本は「敗北思想」を克服したイギリスにな
れるだろうか。
【4】
知の衰退は「視野狭窄」から起こる。現代の日本人は、みな自分た
ちの周囲のことしか見ていない。その結果、思考停止に陥っている
ようだ。
社会全体が「別に、それでいい」と知の衰退に陥ってしまっている
ために、IQが低くなってしまっているのだ。集団に覚醒を呼び掛
けても応じてくれない。
危機を脱出できるのは、気がついた人だけだ。たとえ一人でも行動
を起こすべきだ。誰もが率先して行動しようとしない現代の日本社
会で、その行動はあなただけのユニークなものになるはずだ。
だが、人と違うことを恐れてはいけない。むしろ、横並び意識を捨
てなければ生き残れないのだ。「そうだ!僕はユニークな生き方をし
よう」と、身の回りを、そして世界を見渡せば道は開けるはずだ。
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■■選書コメント
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時代が大きく変わろうとする中、求められる能力も大きく変わりつ
つあります。新しい時代でも生き残るには、時代が求める能力を身
につけねばなりません。
これからは、自分で考え、判断し、行動する力が今以上に求められ
ます。ところが、最近は「日本人はバカになった?」と思わせる現
象ばかり目につくようになりました。
総理大臣は漢字が読めず、大臣は酔っ払って記者会見、テレビはど
こを回してもお笑い芸人やおバカキャラばかりが幅を利かせ、本は、
やさしく書かれた本ばかりが売れています。
世界的な経済危機は、チャンスでもありますが、チャンスを生かす
方法は、誰も教えてくれません。具体的にどうすればいいのかを、
本書で著者と一緒に考えます。
本書でも、大前節がさく裂です。歯に衣着せぬ物言いに、初めて読
む人はびっくりするでしょうし、関係者は頭にくるでしょう。しか
し、それも日本を思えばこその「日本愛」から来るものです。
私の周りでは、日本に愛想を尽くして逃げ出す人がたくさんいます。
でも、大前さんはずっと、日本で、日本を諦めず、日本の将来を憂
え、グローバルな視点から提言をし続けています。
本書を読めば、「考えること」の大切さと、「考える力」の鍛え方
がわかるはずです。「危機を出できるのは、脳に汗をかき、リスク
を取って行動した人だけ」ということも実感できます。
新しい時代に淘汰されたくない人、日本を何とかしたいと考える人、
大前ファンなどなど、幅広いビジネスパーソンにぜひお読みいただ
きたい、お勧めの一冊です。
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