HOME > ビジネス選書&サマリー > 無料版・バックナンバー > デジタルネイティブの時代

ビジネス選書&サマリー

無料版・バックナンバー

解除ご登録

ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。


f

2009/05/22
デジタルネイティブの時代

デジタルネイティブの時代

脳の仕組みを知って、賢く成功するこれからは「デジタルネイティブの時代」だ。そのことに気付かない会社は早晩淘汰される。「デジタルネイティブ」とは、生まれたときからインターネットが身近にあふれ、それを使うことが当たり前になっている世代のことだ。具体的には、平成元年以降に生まれた世代だ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■
■■       ビジネス選書&サマリー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数60,738部>━
■今週の選書
■デジタルネイティブの時代
■木下晃伸/東洋経済新報社
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556419/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆【弊社広告】大半がリピートされる優良媒体です。
https://www.bbook.jp/advertisement.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー  
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

脳の仕組みを知って、賢く成功する

【1】

これからは「デジタルネイティブの時代」だ。そのことに気付かな
い会社は早晩淘汰される。

「デジタルネイティブ」とは、生まれたときからインターネットが
身近にあふれ、それを使うことが当たり前になっている世代のこと
だ。具体的には、平成元年以降に生まれた世代だ。

一方、インターネットと後天的にかかわった私たち昭和生まれは「デ
ジタルノンネイティブ」だ。ネットを手にしたのは物心ついた後だ。

平成生まれのネイティブは、昭和生まれのノンネイティブとはまっ
たく違う育ち方をし、従来の価値観や考え方とはまったく異なる行
動様式、思考様式を持っている。

【2】

デジタルネイティブの数は、すでに2000万人を超え、今年2009年に
は「平成生まれ」が成人の仲間入りをした。早ければ2年後の2011
年には、大学を卒業した「平成生まれ」の社会人が誕生する。

この衝撃は極めて大きい。これからは、デジタルネイティブが社会
のマジョリティになる。私たちノンネイティブはマイノリティにな
るのだ。これを恐怖ととらえることが大切だ。

なぜなら、ネイティブの社会進出によって、従来のビジネスが大き
く変化するからだ。ノンネイティブの上司が、ネイティブの部下の
習性や文化、生態を理解しようとしなければ、お互い宇宙人だ。

取引先や顧客にネイティブが登場したら、宇宙人とは言っていられ
ない。彼が増殖する前に、その生態をいち早くとらえ、手を打ち始
めていかなければならない。

【3】

ネイティブは、物心ついたときからそばにインターネットがあり、
意識しなくても、ボタンを押せば答えが出てくる世界に暮らしてき
た。その世界を知る上で外せないのが携帯電話「ケータイ」だ。

ケータイは、私たちノンネイティブにとっては電話の機能がメイン
だが、ネイティブにとってはコミュニケーションツールとして機能
している。

電話では言えないようなことを伝えたり、普段思っている心情を吐
露したり、また他愛のない「おはよう、何してる?」といったこと
までケータイのメールでやりとりしている。

メールという機能は同じでも、ネイティブとノンネイティブでは文
化が違う。メールは時間と空間の制約を排除するものだが、ケータ
イのコミュニケーションでは、時間と空間を拘束されるのだ。

たとえば「即返」という言葉がある。メールを着信したら、即座に
返事するということだ。ネイティブにとってケータイメールは一方
通行の「連絡」ではなく、その場の「会話」に近いのだ。

これは、コミュニケーションそのものだ。ネイティブはコミュニケ
ーションを図りながら、実は時間と空間を自ら制約し、極めて「内
輪」の小コミュニティに存在しているのだ。

ネットの本質的な価値は「コミュニケーション」だ。彼らはケータ
イメールを使い、会話だけでなく情報も得ている。彼らにとってケ
ータイは、情報入手のための最も身近な「メディア」なのだ。

【4】

わかりやすい例では、現在大ブレイクしている「しょこたん」こと
中川翔子さんのブログだ。人気の秘密は1日80回を超えることもあ
る更新回数の多さだ。

ファンはそれを追いかけて、「しょこたんと一緒」というコミュニ
ティに属し、コミュニケーションをとっている。芸能人という遠い
存在が隣りにいるような感覚に浸ることができるわけだ。

彼女は、ケータイでネット上のブログを使って、リアルではできな
いコミュニケーションをとっているのだ。これこそ内輪のコミュニ
ケーションが生んだムーブメントだ。

これは、芸能人に限らない。規模は違えど、同じようなコミュニケ
ーションはそこらじゅうで行われている。もはやケータイは単なる
電話でなく、自分たち専用のメディアなのだ。

★このメルマガをアップ・グレードする・・・
ココ→ http://k.d.combzmail.jp/t/7fof/80tp5vw0yeqgmby08g

★本書の詳細、お買い求めは、
http://k.d.combzmail.jp/t/7fof/80tp6vw0yeqgmby08g

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本書は、デジタル社会のさらなる進展を見据え、新しい時代の経営
やマーケティングを考える本です。

生まれたときからインターネットがあった世代をデジタルネイティ
ブと定義、彼らがビジネスの主流になる時代を見据えながら、企業
や個人は、これからどのように発想し対処すべきかを解説します。

著者は、コンサルタントの木下晃伸さんです。彼は、取材を重視す
ることで定評があり、IT企業への取材も半端でありません。そこ
から得た情報や事例、そして知見がたくさん盛り込まれています。

デジタル系の本は、横文字だらけの退屈な本が多いですが、本書は、
読者の視点に立った読みやすい内容です。著者は、大人気メルマガ
の発行者でもあり、読者目線を知り尽くしているのだと思います。

今時の若者は、四六時中ケータイを見ています。電車の中でも、店
の中でも、歩きながらでも、暇さえあればケータイを眺めて、メー
ルを読んだり、送ったりしています。

「そんなに頻繁にやり取りするなら、その電話で電話すれば?」と
思いますが、それこそ昭和世代の発想です。彼らの感覚では、メー
ルのやり取りこそが、会話であり大切なのでしょう。

そもそも、ケータイを電話機と考えること自体、古い発想なのでし
ょう。このように、デジタルネイティブ世代と我々とでは、よって
立つところがまるで違い、かみ合わないことが多々あります。

本書は、その違いの存在を明らかにしながら、彼らが多数派になる
時代の姿を描きます。その上で、昭和世代の私たちや会社が生き残
るためのアドバイスをしてくれます。

経営者や経営幹部、マーケティング担当者はじめ、これからの経営
やマーケティングの在り方を探りたいすべての方にお勧めします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎このマガジンは、著者と出版社から掲載許可をいただいて配信し
ています関係で、無断転載はできません。ご了承ください。
──────────────────────────────
◎バックナンバー→ http://k.d.combzmail.jp/t/7fof/80tphvw0yeqgmby08g
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→ http://k.d.combzmail.jp/t/7fof/80tpivw0yeqgmby08g 
──────────────────────────────
発行元:藤井事務所 責任者:藤井孝一 (C) Copyright 1999-2009
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ツイートする FACEBOOK いいね! このエントリーをはてなブックマークに追加

主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

企業情報はこちら

著者の方へ

広告掲載についてはこちら

TOP