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2009/06/05
仕事はゲームだ
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■■ ビジネス選書&サマリー
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数60,378部>━
■今週の選書
■仕事はゲームだ
■チャールズ・A・クーンラット、リー・ネルソン/PHP研究所
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■■選書サマリー
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「遊ぶ」ように働きたい
【1】
アメリカは今、産業危機に直面している。また、労働者の生産効率
は落ちる一方だ。その半面、リクリエーションへの関心と技能はう
なぎ上りになっている。
たとえば、気温零度に近い劣悪な労働条件にある冷凍庫内で働くの
は、誰だって嫌だ。しかし、そんな環境で働く従業員の中にも、氷
点下の冬山で一日中スキーを楽しむ人がいる。
人は、報酬のためには自ら進んで働くことはなくても、ゲームとい
う特権に対しては、ずっと前向きに取り組む。わざわざお金を払っ
て取り組むぐらいだ。
人は、なぜ仕事よりも、趣味や余暇にその何十倍もの精力と努力を
つぎ込むのか。その秘密を仕事に生かせば、従業員は楽しみながら
成果を上げるようになるはずだ。
【2】
理由は、いくつかある。まず、リクリエーションには明確なゴール
が規定されているからだ。ゲームに勝つ、自己ベストを上回るなど、
求める結果がはっきりと分かりやすく測定できるようになっている。
また、スコアが記録されるからだ。しかも、そのスコアは客観的で、
自己管理ができるものが多い。だから、最新のパフォーマンスが、
過去の自分の記録や平均値と比較しやすいのだ。
さらに、フィードバックがより頻繁に行われるからだ。ゲームの進
行に沿ってスコアは自ずと変わる。勝ちたい人、上達したい人は、
皆、フィードバックを好むものだ。
そして、幅広い選択肢があるからだ。テニスでもゴルフでも選択は
本人の自由だ。また、これらはゲームの途中でルールを変えたりで
きない。これも重要なポイントだ。
こうした原則が仕事に適用できれば、つまりリクリエーション流モ
チベーションアップ法を仕事に取り入れることができれば、仕事の
熱中度は高まり、自己満足度も上がるはずだ。
プロのアスリートは、報酬をもらってプレーする。だが、彼らのや
る気の源は、スポーツというものの本質から出ている。決して、報
酬の額から出ているのではない。
ならば、わたしたちも仕事をゲームと考えればいいのだ。そして、
そのゲームのために働くようになればいいのだ。
【3】
リクリエーションが楽しいのは「ゴール」すなわち得点があるから
でもある。たとえば、アメリカンフットボールやバスケットボール
から、ゴールを取り除いたとしたら何が残るだろうか。
ゴールは、運動競技におけるやる気の源だ。そのゴールは、仕事に
比べて、ずっと明確に設定されている。ゴールこそ、人が仕事より
もはるかにゲームに夢中になる最大の理由だ。
だから、これを利用して、仕事場にも、リクリエーション的なモチ
ベーションを持ち込むことだ。
【4】
ここで、仕事にリクリエーション的なモチベーションを導入するた
めの具体的な方法を紹介したい。
まず、目標を明文化することだ。明文化されない目標は、単なる願
望だ。書き留めた目標は、定期的に見直され、実現する。書き留め
ないと、繰り返すパワーが失われてしまう。
次に、目標は「個人のもの」にするべきだ。誰もが、自分に一番関
心がある。それを組織の目標と同期させることができれば、目標は
大きな効力を発揮する。
さらに、目標は計測可能なものであるべきだ。営業マンなら「来年
は、もっと成績を上げます」でなく「来年は、一日何社回ります」
と言うべきだ。さらに締め切りも必要だ。
ただし、目標は達成可能なものであるべきだ。5万ドル未満の年収
の人が、一夜に10万ドル稼ぐような目標を立ててはいけない。人は
そこまで一気に自分を変えられないからだ。
現実的な目標を設定し、その上で目標達成に向けてひたすら励むこ
とだ。そうすれば、必ず成果を得ることができるはずだ。
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■■選書コメント
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本書は、仕事を心から楽しみ、かつ成果を上げることを目指す本で
す。そのために、スポーツやレジャーの楽しさの要素を洗い出して、
仕事に反映させようと試みます。
もともと1984年に発刊された本です。初版以来、数千社、数十万人
を超える管理職や従業員に影響を与え、仕事に喜びを見出すと共に、
並外れた成果を手にする手引をしました。
具体的には、アメリカン・エクスプレス、米空軍、米国郵政省など、
数多くの企業や団体が、本書の考え方、実践スキルを取り入れてい
ます。その結果、目覚しい成果を上げ続けてきました。
楽しみながら成果を上げるには、人を管理したのではうまくいきま
せん。本人が、スポーツのように自発的に、仕事に熱中するように
仕向けることです。本書にはそのためのアイデアが書いてあります。
人は、満ち足りたいから働きます。ところが、従来の管理手法は、
これと相反するものでした。その点、本書の手法は人の「満ち足り
たい」願望に合致しています。だから、成果が上がるのです。
具体的には「目標を現実的で達成可能なものにする」「スコアを記
録する」「結果を図表やグラフに表す」などです。シンプルで簡単、
明瞭です。どんな職場でもすぐに使えます。
章ごとのツールが独立していますので、気に入ったものがすぐに見
つかります。それだけ実践しても、十分に効果があがるように工夫
されています。
仕事を通して、さらに人生を楽しみたい人にお勧めします。ビジネ
スパーソンでなくても「人生を楽しみたい」と考える人なら、誰に
でも参考になるはずです。
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ています関係で、無断転載はできません。ご了承ください。
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