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2009/10/16
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか

仕事のプロはノートのプロ。仕事の成果はノートの使い方で決まる。なぜなら、これまで経験で獲得してきた知識を記憶だけに頼ることは難しいからだ。自分の 仕事をきちんとノートに「記録」しておけば「経験知」として積み上げられ、自らの成長につなげることができる。ところが、それができている人はまれだ。


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■今週の選書
■「結果を出す人」はノートに何を書いているのか
■美崎栄一郎/ナナ・コーポレート・コミュニケーション
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仕事のプロはノートのプロ

【1】

仕事の成果はノートの使い方で決まる。なぜなら、これまで経験で
獲得してきた知識を記憶だけに頼ることは難しいからだ。

自分の仕事をきちんとノートに「記録」しておけば「経験知」とし
て積み上げられ、自らの成長につなげることができる。ところが、
それができている人はまれだ。

記録ツールにはノートがいい。パソコンやケータイは立ち上げに時
間がかかり、作業としても手間がかかるが、ノートならすぐに取り
出せ、広いページで記録ができるからだ。

また、企画のアイデアを練るとき、手書きのアナログ感によって、
より良質なアイデアを生み出すこともできる。さらに、どんな書類
も気軽に貼れるスクラップブックにすることもできる。

【2】

ノートに記録することで、私たちの仕事の効率化や生産性はアップ
する。岡田斗司夫氏の著書『いつまでもデブと思うなよ』で提唱さ
れていた「レコーディング・ダイエット」はそのダイエット版だ。

食事を制限するのでなく、食べ物を記録することがポイントだった。
仕事も同じだ。作業を記録すれば問題が「見える化」し、改善点や
成果を出すための効果的な方法がわかってくるのだ。

うまくいかなかったことを記録しておけば、失敗の理由を分析する
きっかけになる。また、プロジェクトから学んだことを経験知とし
て積み上げることができる。

さらに、仕事の全体像が把握でき、自分で作業に要した時間をマネ
ジメントできる。その際、かかった時間を記録すれば、単純作業で
も、モチベーションが上がり、スピードがアップする。

【3】

社会人のノート術と学生のノート術とでは、考え方がまったく違う。
学生のノートは「覚える」ために使うが、社会人のノートは「忘れ
る」ために使う。

仕事では、同時にいくつものことをマルチタスクで行う。タスクを
記憶しながらだと、ストレスがかかり目の前の仕事に集中できない。
だから、タスクを記憶せず、ノートに書き出して忘れるのだ。

それは、日々の気づきやアイデア、経験知でも同じだ。たとえば、
会議中に面白いアイデアを思いついたとする。しかし、アイデアを
覚えておこうと思うと会議に集中できない。

かといって、思いついたアイデアは大事にしたい。そういうときは、
アイデアを「忘れる」ために記録するのだ。つまり、パフォーマン
スの高い仕事をするためには、忘れることが大切なのだ。

また、ノートに記録することは、日々の気づきやアイデア、経験知
を貯金箱に入れている感覚だ。ノートが「鍵」となり、あとで脳内
から取り出すことができる。

【4】

仕事のプロとして働くなら、ノートの使い方は自分で工夫するべき
だ。私は毎年、変化させている。

おかげで、たくさんの商品を世の中に出したり、テレビ取材や講演
依頼をされるなど、どんどん結果が出るようになった。仕事の生産
性を上げる「のびしろ」は、ノートの使い方に隠されているのだ。

また、ノートをはじめとする道具は、日々進歩している。よりラク
に成果を出すためには、その進歩に合わせて、新しい使い方や新し
い道具を模索するべきだ。

新しいツールは新しい可能性も引き出してくれる。紙のノートだけ
でなく、iPod やiPhone、グーグル、デジカメなど、他のツールと
組み合わせることが重要だ。

こうしたツールを研究し、組み合わせることが重要だ。オリンピッ
クで毎回新しい記録が出るのは、道具が進化することと無縁でない。
仕事も同じだ。

もちろん、ノートの使い方は自由だ。成果の出ているやり方を真似
たり、自分流にカスタマイズしたりすればいい。目的は、生産性を
上げ、結果につなげることだ。ノートはその可能性を秘めている。

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■■選書コメント
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タイトル通りビジネスパーソンのノート術を解説した本です。世の
中には、様々なノウハウが満ち溢れていますが、ノートの書き方に
ついては、あまり扱われてきませんでした。

ノートは、誰もが子どものころから使っているため、当たり前すぎ
て誰も注目してきませんでした。しかし、実際はこれほど頻繁に使
うツールはありませんし、アイデアやスケジュール管理など、比較
的付加価値の高い仕事を担っています。

だから、ノートの書き方を改善すれば、仕事に高い効果と即効性が
生みだせます。そんな古くて新しいテーマ「ノート術」について一
冊丸ごと解説します。

思えば、一口にノートを取ると言っても、議事録からスケジュール、
書評まで、記録の目的やシーンは多様です。本書はそれをことごと
く網羅し、こだわりを持って紹介してくれます。

新しいノウハウというと、グーグルやiphoneなどのデジタル機器に
流れがちです。しかし、それらのデジタルツールも、ノートなど他
のツールと切り離して使っても、大した効果が得られません。

本書では、そうしたデジタルツールと、究極のアナログツール、ノ
ートとの、新しい関係も提唱します。何をどう使えばいいか、これ
以上ないぐらい具体的に紹介してくれます。

「3つのノートを使いわける」「付箋を使う」という骨子以外にも、
「付箋に印刷する」「デジカメをスキャナーとして使う」など、役
立つ小ネタが充実しています。

この手の本にお約束の写真入り文具紹介も記載されています。特に
ノートは、市販のノートを、一冊づつ、表紙のカラー写真付きで丁
寧に紹介します。著者の「ノート愛」が伝わります。

ビジネスノウハウ好き、ツール好きの期待を裏切らないはずです。
知的生産性を向上させたいなら、一日早く読んでみてください。
 
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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