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2009/11/27
激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ

激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ

世にはびこる激安の仕組みを知ることで、価格の仕組みや、マーケ
ティングの基本を学び、自分のビジネスに生かせる洞察力や発想力
を鍛えることを目指します。
物が売れないこの時代、思い切った割引をして話題になり、売上を
伸ばす会社も増えています。もちろん、会社はしたたかな計算の上
で割引を導入しています。そのからくりを見抜くことで、ビジネス
センスを磨くことができます。


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数57,118部>━
■今週の選書
■激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ
■坂口孝則/徳間書店
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■目次
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・本日の選書
・選書アンケート
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■■選書サマリー  
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その激安にはワケがある

【1】

「なぜ、マクドナルドのハンバーガーだけは100円なのに儲かるの
か?」「なぜ、客のいないスナックが潰れないのか?」そこには
「商売のカラクリ」「価格のカラクリ」が存在している。

世の中には、2種類の人間がいる。まず「商売や価格のカラクリ」
に踊らされる人間だ。彼らは汗水たらして働いても、莫大な富を得
ることはできない。

代わりに、それなりの充実感と幸福を得て、リスクのない安心感を
享受している。そして、私たちの多くは、こちら側の人間に属して
いる。

もうひとつは「商売や価格のカラクリを作る側の人間」だ。彼らは、
自分のビジネスを持ち、リスクを引き受けている。その結果、とき
に大きな富を獲得することができる。

どちらが良いとか悪いとかという問題ではない。しかし「商売や価
格のカラクリ」を知ることは、双方の隔たりを埋める近道になるは
ずだ。

【2】

同じ商品でも、価格差がある。この価格差が利益を生む。たとえば、
日本で売られているレコードには、帯に日本語が入っている。また、
日本版にだけ入っているボーナストラックがある。

これが、アメリカ人にとってはレアアイテムになる。これをeBay
というオークションサイトに出品すると、日本では見向きされなか
った中古レコードも、2000倍ほどの価格で売れることがある。

また、家電量販店のオープン時にホームレスたちの姿を目にする。
彼らは、お一人様一点限りの商品を購入し、ブローカーに手渡す。
それをブローカーは、他で高く売って利益を得る。

この2つの例は、一つの真実を教えてくれる。「商売の基本は、で
きるだけ安く仕入れ、できるだけ高く売ることだ」ということだ。

【3】

家電量販店のオープンに並ぶことが商売になるのは、そこに「価格
差」があるからだ。マクドナルドも地域によって価格差がある。都
市部の販売価格のほうが高いのだ。

理由は、生産コストが高いからではない。販売価格はコストでなく、
消費者の声が決めるのだ。地域によって消費者の声は違う。だから、
価格差をつけて、売上を最大化しているのだ。

マクドナルドといえば、100円バーガーが有名だが、なぜ100円で
も儲かるのだろうか?

売上高-費用=利益だ。パン、肉が30円、ピクルス、ソースが10
円、包装額が5円、調理費が10円、女性の販売費が40円とすると、
100円バーガーの利益は、わずか5円にしかならない。

だが、ハンバーガーを単品で注文する人は少ない。セットの方がお
トクだと思うからだ。実は、単品で注文しても、セットで注文して
も、一人のお客をさばくのにかかる販売費は変わらない。

セット注文なら、ドリンクとポテト、それぞれに発生する販売費は
かからない。だから、複数の商品を同時に販売できれば、人件費が
節約できる。それで100円でも儲かるのだ。

【4】

価格差は、時間的な差異からも生れる。食品などの商品は、消費期
限までの時間によって価格が変化する。一部の激安弁当のウラ側に
は、消費期限切れ間近のものを仕入れてコストを抑えることがある。

また、最近10円コーヒーが話題になった。この価格を実現する理由
は3つ考えられる。まず、それが売れ残り商品で、破棄するより、
たとえ1円でも売ったほうがマシ、という場合だ。

次に、それが客寄せ商品の場合だ。コーヒーの赤字を補てんできる
本命商品に誘導して利益を得るのだ。最後に、それをお客に提供す
ることで、スポンサーからお金が支払われる場合だ。

このように、世の中の安売り、激安にはカラクリがある。それを知
れば、日常の買い物にも新たな視点が加わる。ビジネスチャンスや
節約策にも考えを巡らせることができるようになるはずだ。

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■■選書コメント
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世にはびこる激安の仕組みを知ることで、価格の仕組みや、マーケ
ティングの基本を学び、自分のビジネスに生かせる洞察力や発想力
を鍛えることを目指します。

物が売れない時代です。マクドナルド、ユニクロ、100円均一など、
大企業の中には思い切った割引をして話題になり、売上を伸ばす会
社も増えています。

もちろん、消費者の立場からは、安ければ安いほどがありがたいの
ですが「本当にこれで成り立つのか」と人ごとながら心配になるこ
ともあります。

もちろん、会社はしたたかな計算の上で割引を導入しています。
「損して得をとれ」を地で行くわけです。そのからくりを見抜くこ
とでビジネスセンスを磨くことができます。

本書では、日ごろ街中で目にする、激安に関する疑問を一つ一つ解
き明かします。知らずのうちに、複雑な価格のメカニズムを明快に
理解することができます。

この手の本には珍しく、それぞれの事例について、計算式まで使っ
て解説してくれますから、読者の納得性が高まります。といっても、
内容は、明快で退屈しません。

お金を扱うだけに、筆致はクールですが、教科書的な本でもありま
せん。数多くの図版や、著者の個人的なエピソードまで織り交まぜ、
人間味を感じる文体で書かれています。

価格の仕組みを知りたい方、賢い割引を自社でもやってみたい方、
新しいビジネスを模索中の方、割引商品が大好きな方、消費者とし
て、騙しを避けつつ、賢い買いものがしたい方にお勧めします。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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