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2010/01/15
会社を踏み台にする生き方

会社を踏み台にする生き方

タフでなければ、生きていけない。100年に一度といわれる現在のような不況下では、タフでないと生き残れない。しかし、ビジネスマンたちに厳しい時代を 生き抜く覚悟がないように思える。相変わらず「終身雇用」という幻想の中で、時間を提供した対価として給与が支払われると思い込んでいる人が多い。しか し、もはやそんな時代ではない。給与は、あげた成果に対する対価なのだ。


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タフでなければ、生きていけない

【1】

100年に一度といわれる現在のような不況下では、タフでないと生
き残れない。しかし、ビジネスマンたちに厳しい時代を生き抜く覚
悟がないように思える。

相変わらず「終身雇用」という幻想の中で、時間を提供した対価と
して給与が支払われると思い込んでいる人が多い。しかし、もはや
そんな時代ではない。給与は、あげた成果に対する対価なのだ。

戦わなければ、落ちこぼれる。恋愛には受け身、仕事の場では協調
性だけの草食系男子では、生き残れない。もちろん、協調性はある
ほうがいいが、日本人なら協調性は備わっていると思っていい。

この時代に生き残るためには、協調性を持ちながら、個人として自
立し、自分の意思を持ち、物事に対して果敢に挑戦していくタイプ
の人間だ。そういう人間にならなければ生きていけないのだ。

【2】

派遣社員や契約社員は、期間限定の労働力だ。もちろん企業による
理不尽な解雇もあるが、期限が来れば切られることはあらかじめ分
かっているはずだ。その時に備えなくてはならない。

また、派遣社員や契約社員という働き方を選んだのは自分自身だ。
自立した人間なら、自分の選択には、自分の責任として引き受けな
ければならない。

中には、正社員としてはどこからも採用されず、派遣社員や契約社
員という働き方を選ばざるを得なかったという人もいるはずだ。だ
が、厳しいようだがそれも自分の責任だ。

不況でも、企業は力のある人材を求めている。むしろ、不況の今だ
からこそ、優秀な人材は欲しいものだ。たとえ派遣社員や契約社員
であっても、本当に優秀なら、企業の側は放っておかないものだ。

周囲を非難したり、自分の不運を嘆くだけでは道は開けない。「自
分に努力が足りないのではないか」と考えることからはじめてみる
ことだ。

【3】

タフでないと生き残れない時代だ。にもかかわらず、日本人はひ弱
になってしまった。原因は、社会に上下関係がなくなったからだ。
上下関係がない環境で育つと、親になっても親子関係が作れない。

その結果生まれたのが、親子の「オトモダチ」関係だ。「オトモダ
チ」関係の親子は、子どもが20歳を過ぎても、友だち感覚で旅行に
出たり、買い物に行ったりしている。

これでは、子どもは独立できない。昔は、年齢の違う近所の子ども
たちと遊ぶことで、上下関係を学ぶことができた。精神的にも鍛え
られた。現代は、その機会がなくなってしまったのだ。

【4】

私たちの人生は、スタート時点から競争だ。受験だって、就職だっ
て、恋愛だって、自分が望もうが望むまいが競争に勝たなければ、
望むものは手に入らない。

ところが、まるで競争などないように考える人がいる。小学校の中
には、徒競走で全員手をつないでゴールさせる学校があるそうだが、
これでは競争意識を削ぐばかりか、社会でも、全員が同じように評
価されると勘違いしてしまう。

大人の社会からも競争がなくなりつつある。その象徴が、たすきが
け人事だ。何らかの組織や企業で合併が行われた際、もとの2つの
組織から交互にトップを据えるという人事のことだ。

本来、合併は組織を強くするために行うものだ。にもかかわらず、
本人の実力とは関係ないところで、トップを決めてしまう。次のト
ップがあらかじめ決まっているような会社は強くならない。

競争があるから向上心が生まれるのだ。そして、競争を勝ち抜いた
リーダーだからこそ、よりよい社会が作れるのだ。企業でも、政治
でも、地域社会でも、競争は大切なのだ。

もちろん、競争に敗れ、生きていけない人のために最低限のセーフ
ティネットは必要だ。だが、若い人ほど節目節目で競争を体験すべ
きだ。その中で勝ち抜くことで、タフになることができるのだ。
 
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■■選書コメント
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本書は、働き盛りのビジネスパーソンが、現代という、ビジネス環
境の極めて厳しい社会を生き残るために必要な、セルフ・プロデュ
ースの方法を具体的に紹介する本です。

著者は、正しい努力をして、強いビジネスパーソンになることの必
要性を説きます。さらに、そのために今の会社で何をすべきか、分
かりやすく教えてくれます。

タイトルには「会社を踏み台にする」とあります。そのため「会社
をずる賢く利用して、要領よくキャリアップせよ」という内容と勘
違いしそうです。しかし、全く違います。

いつか独立することをゴールにし、会社を仕事の道場と考え、仕事
をしながら工夫したり、努力したりしながら、自分を鍛えることを
推奨する本です。

日本の経済力の低下が叫ばれています。それ以上に切実な問題とし
て、個人の所得が下がり続けています。これを変えるのは、政治家
でも、社長でもなく、自分自身です。

誰かがなんとかしてくれる時代は終わったのです。ところが、肝心
の個人の多くは、相変わらず受け身で消極的な姿勢でいます。受け
身でいる限り、いいように使われるのがオチです。

主体的に動くしかありません。まずはその力をつけることです。そ
のために、著者は、自分の頭で考えて行動すること、意味のある努
力をすること、徹底的にパクることなどを勧めます。

具体的なやり方が、本書に盛り込まれています。これからの仕事と
のかかわり方、キャリア形成などに悩む、現役世代に広くお勧めし
たい一冊です。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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