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2010/01/29
たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考

たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考

誰でもたった一人で組織を動いていくことができる。世界に名だたる大企業も、はじめはたった一人が創業した会社だ。一人の思いとアイデアが、周りを巻き込みながら、大きくなったのだ。大切なことは、走り出す前に、自分がしたいことをはっきり認識することだ。その上で、自分ができないことを、できる人に助けてもらう仕組みの設計図を作り上げるのだ。


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■今週の選書
■たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考
■平野敦士カール/朝日新聞出版
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■■選書サマリー  
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一人で組織を動かす技術

【1】

誰でもたった一人で組織を動いていくことができる。世界に名だた
る大企業も、はじめはたった一人が創業した会社だ。一人の思いと
アイデアが、周りを巻き込みながら、大きくなったのだ。

大切なことは、走り出す前に、自分がしたいことをはっきり認識す
ることだ。その上で、自分ができないことを、できる人に助けても
らう仕組みの設計図を作り上げるのだ。

これなら、誰にでもできるはずだ。さまざまな企業や事業の事例研
究を行ってわかったことだが、成功企業の多くが、プラットフォー
ム思考に基づく、プラットフォーム型ビジネスで成功している。

プラットフォーム戦略とは、多くの企業や人を巻き込んで、一つ「場」
「舞台」、すなわち「プラットフォーム」を作り上げて、拡大して
いく戦略のことだ。従来の1社だけで行う戦略とは、全く異なる。

たとえば、私が発案した「おサイフケータイ」も、プラットフォー
ム戦略に基づいて、周りを巻き込むことで、成功をおさめることが
できた。

【2】

実は、昔からプラットフォーム型ビジネスは存在していた。たとえ
ば、築地市場や商店街、百貨店などだ。ただ、多くの企業が、現代
のプラットフォーム戦略の強みを生かせていない。

単に人やモノを集めればプラットフォームが成功するわけではない。
そこで、それを可能にする思考法として提示したいのが「新」とい
う一字を加えた「新・プラットフォーム思考」だ。

たとえば、自動車業界のプラットフォーム戦略について考えたい。
自動車業界で電気自動車が普及とする。その場合、モノとして販売
されている自動車は、プラットフォームとして無料にできる。

代わりに、充電料金で回収していくモデルが考えられる。さらに、
自動車がネットワークにつながれば、現在のパソコンのように検索
連動広告や行動ターゲティング広告など多様なモデルが考えられる。

すでにグーグルは電気自動車や「スマートグリッド」、すなわち、
賢い送電線網という分野への参入を表明している。つまり、自動車
業界は、まったく別のプレーヤーが主導権を握るかもしれないのだ。

今こそ、企業の経営陣、リーダーたちはこの戦略を学ぶべきだ。そ
うしなければ、産業自体があっという間に消えてしまうかもしれな
いのだ。

【3】

近年、工場労働者を監視するための企業戦略や思考を持った企業は、
次々と陥没していった。今の時代は、こうした従来の「効率重視」
「利益至上主義」の経営戦略では戦えないのだ。

なぜなら、従来の思考では、企業にとって一番大切な「ヒト」のや
る気を削いでしまうからだ。結果、優秀で有能な人材ほど転職して
しまう。そうなると、変化する市場への対応はますます遅れる。

長期的には、企業としての存続すら危うい状況に陥ってしまう。企
業にとって大切なことは、収益を上げることではなく、世間のニー
ズを捉え、必要とされているモノ、サービスを認識することなのだ。

【4】

モノが売れなくなったと言われるが、顧客は、自分が本当に欲しい
ものにはお金を払う。これを「本源的欲求」と言う。ならば、顧客
や消費者の本源的欲求を見つけ、それを提供すればよい。

本源的欲求を見つけるには、ある製品やサービスに対して、三回
「何のために」と質問することだ。たとえば「高級ホテルは何のた
め?」と質問してみてほしい。

「豪華な食事とインテリアを楽しみたいから」かもしれない。それ
は何のためか?「リラックスしたいから」かもしれない。それは何
のためか?「家族と幸せな時間を過ごしたいから」かもしれない。

すなわち、高級ホテルは「幸せな時間を過ごすため」という本源的
欲求を満たしているかもしれないのだ。新・プラットフォーム思考
は、こうした本源的欲求をとらえるのにも有効な手法なのだ。

今、求められているのは、従来とは違うリーダーだ。企業は新・プ
ラットフォーム思考を持つリーダーこそを育成していくべきなのだ。
 
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■■選書コメント
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本書は、成功したビジネスが共通して採用する「プラットフォーム
戦略」と、それを成功させる人材の発想法「新・プラットフォーム
思考」について分かりやすく解説する本です。

著者は、平野敦士カールさんです。あのおサイフケータイの発案者
として世界的に知られ、ハーバード・ビジネススクールで講師も務
める方です。

というと「難しい戦略論の本だろう」「コンサルタントが読むよう
な分厚い本だろう」と思ってしまいそうです。著者の華麗な経歴を
見て、ますますそう思うかもしれません。

しかし、実際は違います。あなた自身が「新・プラットフォーム思
考」を駆使する人材、リーダーになるために、必要なことが書いて
あります。

新・プラットフォーム思考は、文字通り新しい発想ですから、おそ
らく周囲にはお手本がないはずです。自分で試行錯誤するしかあり
ません。そのための、ただ一つの参考書が本書です。

まず、自分がプラットフォーム型のビジネスを作る際に、どんな考
え方で、どんな手順を踏みながら、進めたらいいのかを、わかりや
すく解説します。

ただし、ここまでなら普通のビジネス書です。本書は、さらに「リ
ーダーになるための鉄則」そして「リーダーになるための勉強法」
にまで触れている点がユニークです。

ビジネスの常勝ルールが明らかになった以上、実践しない手はあり
ません。それを実践できる新しいリーダーになって活躍したいとい
う気概の持ち主にこそお勧めしたい一冊です。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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