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2010/02/05
仕事耳を鍛える

仕事耳を鍛える

職場で聴けば、効果あり。
「聴く能力」は、経営者や管理職などのリーダーやマネージャーに限らず、どんな業種のビジネスパーソンにも共通して求められる。最も優先順位が高く、社内外のあらゆる活動の根幹となるものだ。しかし、管理職を対象にした社員研修で「聴くこと」の重要性を力説しても、多くの受講者は冷ややかな目をする。「そんなことは言われるまでもなく、ちゃんと聞いていますよ」という具合だ。


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職場で聴けば、効果あり

【1】

「聴く能力」は、経営者や管理職などのリーダーやマネージャーに
限らず、どんな業種のビジネスパーソンにも共通して求められる。
最も優先順位が高く、社内外のあらゆる活動の根幹となるものだ。

しかし、管理職を対象にした社員研修で「聴くこと」の重要性を力
説しても、多くの受講者は冷ややかな目をする。「そんなことは言
われるまでもなく、ちゃんと聞いていますよ」という具合だ。

ところが、彼らの部下に対して事前にアンケート調査を行うと、大
てい「上司は、私たちの話を聴いていない」という不満の声が続出
する。

【2】

「聴くこと」に関する第1のポイントは「聴いているのか」「聴い
ていない」のかを決めるのは、聴き手だということだ。「あなた」
でなく、話し手である「相手」なのだ。

仮に、あなたが2時間かけてじっくり部下の話を聞いたとしても、
部下が「聴いてもらった」と思わなければ、それは聴いたことには
ならない。

逆に、2~3分しか部下の話を聞けなかったとしても、部下が「聴
いてもらった」と思えば、それは聴いたことになる。

「聞こえているだけ」と感じるような聞き方では、話している方は、
たとえ何時間費やしてもらっても「聴いてもらった」という気持ち
にはなれないのだ。

「聴くこと」に関する第2のポイントは「よく聴く」=「長く聞く」
ではないということだ。多くの人は「よく聴く」=「長く聞く」だ
と思い込んでいる。

この思い込みを手放さない限り、聴くことに対して消極的になって
しまう。なぜなら、聴くことに時間とエネルギーを費やさなくては
ならないからだ。

【3】

「聴く」という行為は、コミュニケーションの一形態だ。「聴く」
と「話す」「伝える」がセットになって、はじめてコミュニケーシ
ョンが成立する。

しかし、コミュニケーション能力が高いと思っている人ほど、コミ
ュニケーション能力とは「話す能力」だと解釈しがちだ。「聴く能
力」を無視、または軽視している現実があるのだ。

もちろん「伝える能力」は大事だ。しかし、それ以上に鍛えなけれ
ばならないのが「聴く能力」、つまり「相手の真意を理解する能力」
だ。それがあって初めて「伝える能力」が生きてくるのだ。

例えば、セールスパーソンが、お客様からの質問を間違って解釈し
ていたら、いくら上手に答えたつもりでも、お客様にとって的外れ
なものになってしまう。

【4】

多くの人が「聞く能力」と「聴く能力」を混同している。だが、こ
の二つは、全く次元の異なる能力だ。「聞く能力」は「言葉から伝
わる事実を理解する能力」だ。

一方「聴く能力」は、相手の真意を理解する能力だ。「相手の発言
の行間を読む能力」とも言える。「聴く」には、言葉以外からのメ
ッセージにもアンテナを張る必要があるのだ。

伝達手段は、言葉、ボディランゲージ、ボイストーンの三つがセッ
トだ。身振り手振りのほか、表情や態度、仕草、そして声の大小、
高低、強弱、話の間やスピード、抑揚、リズムも加わるのだ。

「メラビアンの法則」によると、聴き手が相手から情報を受け取る
割合は、言葉7%、ボディランゲージ55%、ボイストーン38%だ。

より深く、より正確に、相手の真意をつかみ取るには、この法則を
理解し、この数字を意識しながら相手の話に耳を傾けることだ。傾
聴は、耳だけの作業ではないのだ。

相手は、真意を汲み取ってくれるだろうと期待している。言葉に表
れない部分まで含めて、その期待に応えるのが、「ビジネス傾聴」
なのだ。

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■■選書コメント
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本書は、ビジネスの現場で軽視されがちな「聴く」ことを根底から
見直し、その効果的な手法を学び、周囲から信頼を得ることを目指
す本です。

と言っても、カウンセラーのような限られた職種の人向けの専門書
ではありません。あくまでも、普通のビジネスパーソンが、仕事に
生かすことを目的にしています。

著者は、ビジネスコーチングと人材育成で実績のある実力派コーチ
です。聴く、といえばコーチングですから、コーチングをベースに
解説していきます。

聴くことは、軽視されがちなだけに、改善すれば絶大な効果があり
ます。といっても、聴き方にはちょっとしたテクニックやコツも必
要です。その具体的なやり方が本書に詳しく書いてあります。

特徴は、ビジネスに活かすことに特化している点です。本来、聴く
こと自体は、普遍的なスキルなので、目的も、シーンも問わないと
されています。

しかし、現実には、多少の違いはあります。子どもの話を聴くよう
に、部下の話を聴けば、物足りない、指導力がないと思われます。
緊急の対応に遅れるなど、問題も起きえます。

その点、本書は、著者のビジネスの現場での経験を生かして体系化
されています。ビジネスパーソンが知りたい聴き方がズバリ解説さ
れています。

部下や後輩のいるマネージャークラスの人はもちろん、信頼関係を
築きたい人、コミュニケーションスキルを磨きたいと考える人など、
すべてのビジネスパーソンにお勧めします。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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