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2010/06/18
「好きな仕事」は会社を辞めずにやりなさい!
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好きな仕事は、辞めずにできる
「今の仕事にやりがいが持てない」「好きな仕事に携われていない」などの理由で、転職を考えている人が増えている。とりわけ若い世代に「今の自分は、本来の自分の姿じゃない。転職すれば、本当の自分が見つかる」と思っている人が多く「自分探し症候群」的な傾向が見られる。
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■■ ビジネス選書&サマリー
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■今週の選書
■「好きな仕事」は会社を辞めずにやりなさい!
■田中和彦/日本能率協会マネジメントセンター
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■■選書サマリー
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好きな仕事は、辞めずにできる
【1】
「今の仕事にやりがいが持てない」「好きな仕事に携われていない」
などの理由で、転職を考えている人が増えている。
とりわけ若い世代に「今の自分は、本来の自分の姿じゃない。転職
すれば、本当の自分が見つかる」と思っている人が多く「自分探し
症候群」的な傾向が見られる。
転職は、働く環境を自らの力で変えられる最後の手段だ。だから、
転職そのものは否定しない。むしろ、しっかりした考え方と明確な
戦略があれば、転職はとても有効なキャリアチェンジの機会になる。
だが「なんとなく転職でも」という人が増えている。なんとなく転
職して、成功した人はいない。転職さえすれば、好きな仕事ができ
るというほど、世の中は甘くないのだ。
【2】
リーマンショック以降の景気低迷で、転職を前提に会社を辞めても、
次の仕事や会社を見つけるのは難しい状況だ。失業期間が長くなる
と精神的に追いつめられ、ますます就職活動はうまくいかなくなる。
だから「会社を辞めようかな」「転職でもしようかな」と思ってい
る人は、その前に「会社を辞めて転職したら、本当に好きな仕事に
つけるのかどうか」を考えることだ。
そもそも、あなたの希望うんぬんの前に、その会社があなたを必要
とするかどうかだ。今あなたには「好きな仕事」をやる力があるの
か?それは、会社が求めているレベルにあるのか?
それがクリアできなければ、あなたの願いは単なる片想いだ。もし、
自分ではまだそのレベルに無いと思うのなら、今の場所で自分を鍛
え上げればいいのだ。
業界や職種が違っても、自分を鍛えることはできる。どんな仕事で
も、業界や職種を超えて基本となるスキルは、共通する部分が意外
に多いからだ。
【3】
汎用性の高いスキルさえ身につけておけば、異業種でも活躍できる。
優秀な営業マンは、売るものが変わっても高い成績を上げることが
できる。営業の仕事はどの会社にもあるから、どこでも評価される。
同じようなスキルに、経理、財務、人事、総務、広報、宣伝、マー
ケティング、システム開発など幅広くある。中でも一般事務は、ど
の会社、どの業種にもあり、最も汎用性が高いスキルだ。
そうした汎用性の高いスキルを、今の会社にいながら身につけるこ
とが、長期的には好きな仕事ができる会社や、業種への移行を容易
にする。
だから「今の会社の仕事は、自分に合っていない」「好きな仕事じ
ゃない」などと言って、立ち止まったり、安易に会社を辞めること
が、非常にもったいなく、残念に思えるのだ。
最初は、望んでいなかった仕事でも、実際にやってみたら意外に面
白かったという話は、あちこちで本当によく聞くものだ。やってみ
て面白かったとしても、それがわかっただけ意味があるのだ。
【4】
会社を辞めずに「好きな仕事」をするためには、今の会社で「好き
な仕事」をやれる立場を獲得することだ。つまり、新規事業を立ち
上げるのだ。
新規事業と言っても、大げさに考える必要はない。自分の好きな仕
事を、今の会社にとってプラスになるように考えてみれば、何か新
しいことをやる可能性は見えてくるはずだ。
今や企業は多角化の時代だ。日本たばこ産業が飲料事業をやったり、
富士フイルムが化粧品事業をやったり、サントリーが健康食品事業
をやったりしているのがその一例だ。
「やりたいことを会社に訴えても相手にされない」と思うなら、ま
ず「相手にされる」存在になることだ。会社にわがままが言える存
在を目指すのだ。
これは、人材価値を高めるということだ。スキルや知識や経験を、
他の人に代えられないものにブラッシュアップするのだ。そうすれ
ば、会社での立場は強くなるから、希望も言えるようになるのだ。
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■■選書コメント
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好きな仕事をやるために、安易に転職したり、独立したりせず、今
の会社でそれを叶えることを勧め、具体的なやり方やコツを教える
本です。
やりたい仕事を求めて、転職を繰り返す人は少なくありません。し
かし、新天地で本当にやりたい仕事に出会える確率は高くはありま
せん。運よく出会えても、それを続けられる保証はありません。
かといって、独立して食べて行くことは容易ではありません。であ
れば、今の職場でやりたいことをやる努力をするほうが確実です。
ズバリ好きなことでなくても、近いことならできるはずです。
そんなことを言うと「理想的だが現実的ではない」と思われるかも
しれません。しかし、著者自身がそれを成し遂げ、夢をかなえてい
ます。
クリエイテゥブな仕事を求めてリクルートに入社しながら、人事部
に配属され、そこで頭角を現し、やがて本当にやりたい仕事を勝ち
取ります。この辺りのいきさつも本書に赤裸々に紹介されています。
特殊なケースに思われるかもしれませんが、大きな仕事を成し遂げ
る人は、若いころから長期的な展望を持ってキャリアを計画的に築
いているものです。
そもそも、力がなければ、やりたい仕事はできません。だから、ま
ずは力をつけることです。その気になれば、今の職場からでも学べ
ることはたくさんあるはずです。
与えられた環境下で、最大の学びを得ながら自分を成長させる習慣
は、大きな財産になるはずです。仕事に不満のある人、会社を辞め
たい人、転職を考えている人、これから働く人にお勧めです。
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