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2010/07/16
68点を確実に取る勉強法
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最短で「合格する人」になる
「復習するな」これは、講師歴15年の私が気づいた合格の秘訣だ。「この問題は何回も復習したから完璧です」「この分野は自信があります」「昨日この科目は3時間勉強しました」という人がいる。このような話を聞いて私はいつも「それじゃ、落ちるよ」と思っている。なぜなら、試験は範囲がものすごく広いからだ。
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■■ ビジネス選書&サマリー
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■今週の選書
■68点を確実に取る勉強法
■横溝慎一郎/フォレスト出版
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■■選書サマリー
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最短で「合格する人」になる
【1】
「復習するな」これは、講師歴15年の私が気づいた合格の秘訣だ。
「この問題は何回も復習したから完璧です」「この分野は自信があ
ります」「昨日この科目は3時間勉強しました」という人がいる。
このような話を聞いて私はいつも「それじゃ、落ちるよ」と思って
いる。なぜなら、試験は範囲がものすごく広いからだ。
「この分野はカンペキだが、あの分野は一度も見ていない」では、
確実に落ちるのだ。これは資格試験にかかわらず、語学試験、大学
受験でも同じだ。
一つの分野、科目だけカンペキにしていたら、合格に最低限必要な
知識を身につけることはできないのだ。
【2】
私が指導している資格試験を受ける人は、ビジネスマン、主婦、大
学生が主だ。つまり、試験勉強だけしていればいいのではない人た
ちだ。限られた時間の中で「間に合わせる」テクニックが必要だ。
ところが、専門知識が必要な試験では、覚えられないから「繰り返
す」ことが常識だ。誰でも繰り返さなければ覚えられない。そして、
最後には時間がなくなってしまう。
だから「復習するな」と言いたいのだ。何度も同じことを繰り返さ
ないことが必要なのだ。つまり、最低限の回数で正解できる知識を
身につけなければならないのだ。
繰り返す回数を極限まで減らして、記憶効率を最大限に上げるコツ
は、100点でなく、68点を確実に狙うことだ。多くの試験は100点
満点中、68点取れば合格できる。カンペキな知識など不要なのだ。
そう考えれば、覚えなくていい知識が見えてくる。その結果、繰り
返す回数も減る。時間が増えれば、過去問題集などの実践に近い勉
強をする時間が増えるのだ。
【3】
試験には「合格するタイプ」と「合格しないタイプ」の人がいる。
「合格するタイプ」は「素直な人」だ。反対に「合格しないタイプ」
は「素直でない人」だ。
「素直でない」受験生は、合格に到達するまでにかなり回り道をす
る。「素直でない」受験生のパターンは、大きく3つに分けること
ができる。
第1は「固定観念」タイプだ。他の資格試験での合格など、過去の
成功体験や、固定観念にとらわれ、他人にアドバイスを求めないの
だ。つまり、自分の問題点を発見することができない人だ。
2番目は、フィルタータイプだ。一応はアドバイスを求める人だ。
だが、自分の中に固定観念があって、そのフィルターを通すため、
それを通ったアドバイスしか受けつけないのだ。
3番目は、なぐさめタイプだ。アドバイスは一応聞くが、すぐに「自
分の場合は」「その人がすごかったんでしょう」などと、アドバイ
スを「特殊なケース」として片づけ、自分をなぐさめるのだ。
【4】
反対に「合格するタイプ」の人は、彼らとは正反対の人だ。素直で
アドバイスを実践できる人だ。さらに「信じて徹する」ことができ
る人だ。
みんなが取れる問題を絶対間違えない、覚えるべきことを、覚える
まで繰り返す、情報は一元化する、苦手分野を作らないなど、ある
種オーソドックスなことに徹することができる人だ。
また、生活管理、時間管理、計画管理などができることが、生活と
試験勉強を両立させる上で絶対に必要だ。中でも時間管理は、社会
人にとっては極めて重要な要素だ。
また、自分の考えを曲げられる柔軟性も必要だ。自分の置かれた状
況を客観的に把握し、最初立てた計画に固執せず、フレキシブルに
計画を見直せることが大切だ。
さらに、あきれるほど前向きであることも大切だ。自分は絶対に合
格できると信じきるのだ。これがあれば、周囲の否定的な意見にも、
当日のトラブルにも対処できるのだ。
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■■選書コメント
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社会人に向けて、資格試験などの勉強のやり方を説く本です。勉強
法の本は、多くは学生向けに書かれています。社会人向けと銘打っ
ていながら、実際は学生向けの焼き直しだったりします。
しかし、社会人の勉強には、特有の制約があります。なんといって
も、勉強が本来の仕事でないところです。つまり、勉強の優先順位
が、どうしても仕事の次になってしまうのです。
だから、慢性的に時間が不足します。また、仕事のストレスを持ち
こんでしまったり、仕事の繁忙期などのせいで中断してしまったり
します。そんなわけで、仕事並みの段取り力が求められたりします。
本書は、そうした社会人ならではの実情をしっかり踏まえた上で書
いてあります。著者は、資格学校のベテラン講師です。社会人勉強
のプロが書いている点も、本書の優れた点です。
なぜなら、勉強本の多くが、著者の個人的経験の域を出ていないか
らです。その点、本書の著者は、たくさんの実例を見た上で書いて
いますので、誰もが参考にできるはずです。
中でも、タイトルにもある7割主義は重要です。確かに、大概の資
格試験では、満点を取る必要はなく、7割で合格できます。残りの
3割も取ろうとすれば、必ず時間がなくなります。
他にも、社会人だからこそ生かしたい、様々な工夫が盛り込まれて
います。特に、時間捻出の方法や段取り力の付け方、模擬試験の受
け方など、具体的テクニックが、53も紹介されている点は魅力です。
これから資格試験などの勉強を始めたい人、すでに始めている人で、
勉強のやり方がイマイチわからない人、時間不足などの問題に突き
当たっている人にお勧めします。
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ています関係で、無断転載はできません。ご了承ください。
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