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2010/10/22
2000社の赤字会社を次々と救った!社長の手紙
横着するからダメなんだ!
私は、企業再生のプロとして、2000社の赤字会社を黒字にしてきた。そして、35年間、解雇が当たり前の外資系企業を5つ渡り歩き、一度もクビやリストラに遭わなかった。生き延びてこられたのは「自分は今、恐ろしい場所に立っている」ということを強く意識してきたからだ。サバイバルの努力を惜しまず仕事をしてきたからだ。その経験は企業再生の仕事に生かされた...
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■■ ビジネス選書&サマリー
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■今週の選書
■2000社の赤字会社を次々と救った!社長の手紙
■長谷川和廣/プレジデント社
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■■選書サマリー
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横着するからダメなんだ!
【1】
私は、企業再生のプロとして、2000社の赤字会社を黒字にしてきた。
そして、35年間、解雇が当たり前の外資系企業を5つ渡り歩き、一
度もクビやリストラに遭わなかった。
生き延びてこられたのは「自分は今、恐ろしい場所に立っている」
ということを強く意識してきたからだ。サバイバルの努力を惜しま
ず仕事をしてきたからだ。その経験は企業再生の仕事に生かされた。
今、多くの企業で縮小化が続いている。今後10年、給料は上がらず、
新卒採用はさらに減り、再就職も難しくなるはずだ。そこで生き伸
びるには「立ち向かって、打ち勝つ」しかない。
【2】
今後、横着者は絶対生き残れない。横着者とは「怠惰・ルーズな人」
「信用がない人」「弱い者に高圧的に接する人」「チャンスを目の
前にして何も行動を起こさない人」だ。
彼らは、力があるのに出し惜しみする人、自分から動かない依存心
の強い人だ。たとえば、資料やデータの不備を指摘したとき「次ま
でに調べます」という部下はだめだ。不備は、横着をした証拠だ。
企画書も同じだ。70点の出来で企画書を提出する部下は認めない。
それは30点分もの不確定要素を抱えた不完全な書類だからだ。ビジ
ネスパーソンなら、不確定要素は徹底的に排除する努力をすべきだ。
まずは、とことん、やってみることだ。とくに20代、30代は失敗
覚悟でがむしゃらに行くべきだ。そうすれば、必ず解決のヒントが
見えてくるはずだ。
【3】
負け組から脱する簡単な方法がある。それは、会社に誰よりも早く
来て、誰よりも遅く帰ることを1年間、やり抜くことだ。その際"仕
事の密度"を高めることを意識すれば必ず周囲からの評価が上がる。
実は、優秀な社員ほど残業をしている。一方、自分が割り当てられ
た仕事以外の仕事がイメージできない人は、いつまでも使われる立
場から抜け出すことができない。
双方の違いはどこにあるのか?それは仕事に喜びや楽しさを見出し
ているかどうかかだ。「仕事が楽しくない」と感じている人のほと
んどは、仕事の持つツボを理解していない。
どんな仕事も、勘所をつかめば面白くなるものだ。その勘所は、徹
底的に仕事に打ち込むことで見えてくる。まずは徹夜するほど、仕
事を楽しむことからはじめるべきだ。
【4】
決断が速い人は行動も早い。19年間増収増益のトリンプ・インター
ナショナル・ジャパンの元社長・吉越浩一郎氏の口ぐせは「考える
前にまず行動。目の前に川があるなら、とにかく飛び込め」だった。
上司の指示が朝一でなく、午後一だったら、部下は半日、時間をム
ダにしてしまう。その時間を給料に換算したら、どんなに営業成績
を上げても取り返せない。
また、仕事においては、頭脳より行動のほうが強いものだ。特に、
営業は、優秀と評価されている人が、意外にも成績をあげられない
ことがある。
たとえば、営業訪問で、A君は10人に会って9人が買ってくれたが、
B君は10人に会って3人しか買ってもらえなかったとする。A君は
B君よりも優秀ということになる。
ところが、B君がA君の4倍の人に会うようになれば、成績上位は
B君になる。優秀に見えるのに成績が上がらない人は、身体を動か
していないのだ。
営業の仕事は、分母を増やすことが大切なのだ。それほど優秀に見
えない社員やノンキャリアの社員がトップ営業マンになることが多
いのは、人並みはずれたバイタリティがあるからなのだ。
成功を手にする最大のコツは、今できることを今すぐやることだ。
空想しているだけで動かなければ、何も手に入れることはできない。
とにかく失敗を考える前に行動あるのみだ。動くことを嫌う横着者
は成功も失敗もしないし、何ひとつ、人生の喜びを手にすることは
できないのだ。
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■■選書コメント
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本書は、若いビジネスパーソンに、厳しい時代を生き残るための働
き方を教えてくれる本です。外資系の経営者などを歴任し、2000社
超の会社を立て直してきた著者が綴ってきたメモがベースです。
そこに綴られているのは、弱肉強食の外資系を生き残ってきた知恵
の集大成です。まさに、厳しい今という時代を生き残るためのノウ
ハウになっています。
外資を渡り歩き、勝ち残ってきた人の教えということで、もっと洗
練された仕事術をイメージしていましたが、意外にもシンプルで、
泥臭いものでした。
人の二倍働け、考えるより動け、人より高い目標を持て、働く男が
最後に生き残る、不器用でいいから常にまじめに誠実に働けなど、
体育会系の教えのオンパレードです。
最近流行りの仕事術は、むしろ無理しない、要領よく、こぎれいに、
自分らしく、というものです。または、最新のツールや文房具を巧
みに使いこなす方法です。
しかし、そうした仕事術を実践し、提唱している人たちは、すでに
自立を果たし、経済的にも裏付けがある人たちです。そういう彼ら
が、今現在、実践している仕事術を披露します。
しかし、彼らを目指す人たちが真似すべきは、彼らをそうせしめた
仕事術、つまり彼らが若いころ実践していたやり方です。それは、
おそらく、本書にあるような泥臭いことの積み重ねだったはずです。
本書は、そのあたりを教えてくれます。若いビジネスパーソンから、
中堅のマネージャークラス、経営者まで、あらゆる年代のビジネス
パーソンにお勧めします。
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