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2011/04/29
好きなことを仕事にして成功する方法
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好きなことで一生食べていくには？
「好きなことに関連した仕事をしたい」「好きなことで一生食べていきたい」そう思っている人は多い。そんな夢を実現するには「セルフマネージメント」が大切だ。セルフマネージメントとは「なりたい自分」になるための戦略を立て、実行することだ。これからの時代、このセルフマネージメントができる人間が社会に必要とされるのだ...
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■■ ビジネス選書＆サマリー
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■今週の選書
■好きなことを仕事にして成功する方法
■荻野良乙
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■■選書サマリー
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好きなことで一生食べていくには？
【１】
「好きなことに関連した仕事をしたい」「好きなことで一生食べて
いきたい」そう思っている人は多い。そんな夢を実現するには「セ
ルフマネージメント」が大切だ。
セルフマネージメントとは「なりたい自分」になるための戦略を立
て、実行することだ。これからの時代、このセルフマネージメント
ができる人間が社会に必要とされるのだ。
私の仕事は、芸能マネージャーだが、その仕事は主に２つある。一
つは、タレントのスケジュール管理、もう一つは、タレントを発掘
し、育て、どうやって世に出していくか、ビジョンを立てることだ。
さらに忙しくなると、時代に合わせて見せ方を変えていくことも必
要だ。例えば、ビートたけしさんは映画監督、島田紳助さんは司会
者やキャスターの仕事もしている。
「自分は、この先どう変化していけば良いのか？」売れっ子タレン
トは、そういう嗅覚に優れている。つまりセルフマネージメントに
長けている。だから、今の地位があるのだ。
【２】
次の展開を一緒に考えるのも、マネージャーの仕事だ。しかし、普
通の人にはマネージャーがいない。だから、スケジュール管理や、
スキルアップの作業は自分でやるしかない。
以前「セルフプロデュース」という言葉が流行った。これは、何か
一つ足したり、オーバーにしたりという「演出」のことだった。起
爆剤としてはアリだが、一過性に過ぎない。
プロデュースだけでは、何か１つ変化をした時、その揺り戻しが来
て、そこから先が崩れてしまう恐れがある。
その点、セルフマネージメントは、現在はもちろん、過去も踏まえ、
未来も見据えて行動し続けることだ。過去を背負い、今の状況から
未来を考えていくことだ。これなら状況が変化しても心配はない。
【３】
自分の趣味や特技を仕事に生かしたいという思いは誰にでもある。
たしかに、お笑い芸人でも、お笑い、プラス趣味や特技を生かして
バラエティ番組に出ている人も多い。
高学歴の芸人は知識や教養を武器にしているし「家電芸人」は家電
好きが１つの武器になっている。ただ、これらの趣味や特技もすぐ
テレビで披露できたわけではない。
ある程度名前が知られている芸人だからできたのだ。名前も知らな
い芸人が「家電、詳しいです」と言っても、だれも注目しない。物
事には順序があるのだ。
目標が高いことは素晴らしいが、いきなりそこは目指せない。趣味
と仕事をつなぐ道に近道はないのだ。正規のルートを踏み外さない
ためにも、まずは一歩一歩、階段を昇ってことが大切だ。
【４】
「好きなことを仕事にしたい」と思うことと「その仕事が自分に向
いているか」は全く別のことだ。勘違いしてはいけない。
ただ、その判断を、何もしないうちから下すのはもっとダメだ。「自
分がこういうものになりたい」というのは、自分の思いに過ぎず、
何も生まない。まず行動することが必要なのだ。
「向いている」「向いていない」はそのマーケットに身を投じてみ
なければ分からない。ところが、情報があふれている現在では、頭
でっかちになり、何も行動せず「無理だ」とあきらめる人が多い。
だが、ごたくを並べず、何でもいいから一歩踏み出すことが重要だ。
「自分はもうそんなに若くない」「自分は女性だから」などと言っ
て可能性を狭める人がいるがもったいない。
私自身、太田プロに入社したのは31歳とかなり遅かったが、セルフ
マネージメントを行いながら、一歩一歩ステップアップしてきた。
一番だめなのは、行動しない人なのだ。
まずは、一歩踏み出して、やりたい仕事を始めることだ。人生は、
一度きりだ。だから、思い切って行動してほしい。それが良いか悪
いかを判断するのは、その後でも遅くないのだ。
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■■選書コメント
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「自分の好きなことを仕事にする」そんな誰もが憧れる夢をかなえ
るために、具体的に「何をすればいいのか」「どうすればいいのか」
を、わかりやすく教えてくれます。
著者は、芸能プロダクションで、誰もが知っているタレントを次々
と世に送り出してきた荻野良乙さんです。ビジネス書の著者として
は、大変ユニークなご経歴だと思います。
そんな著者が「夢をかなえるために一番大事なこと」は、セルフマ
ネージメントだといいます。過去をベースにしながら未来を見据え
て、今の自分をマネジメントしていきます。
将来、やりたい仕事をするために、自分が腕利きのマネージャにな
って、自分自身をマネジメントし、キャリアパスを作り上げていき
ます。そのやり方や考え方が書いてあります。
タイトルや、著者の経歴から、はじめはいわゆるセルフブランディ
ングの本かと思いました。しかしまったく違いました。あくまでも
自分でキャリアをマネジメントする、セルフマネージメントです。
見開き２ページで、読み切りで著者の考えが紹介されていきます。
といっても、考え方から手順、具体的な方法へと順を追って進んで
いきますので、頭から読むのがいいと思います。
さすがに、厳しい世界で、たくさんのタレントを育ててきただけあ
り、言葉に含蓄があります。「仕事とは、自分、人、社会の三つを
楽しませること。できなければただの趣味」など、共感します。
将来、やりたいことが明確にある人はもちろん、漠然としている人
も、これからキャリアを考え、作り上げていきたいと考えるなら、
仕事を問わずお勧めします。
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