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2011/05/06
9割の会社は社長で決まる

9割の会社は社長で決まる

会社は、結局社長がすべて
社長は、社長になってはじめて、社長0歳からのスタートだ。社長になって3年なら、社長3歳の幼児だ。社会人の経験が何年あっても関係ない。かと言って、社員も取引先も銀行員も、やさしく見守ってくれない。すぐに社長としての責任を果たし、結果を出すことを求められる。社長が100%の経営力を発揮しなければ、会社は潰れるからだ...


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会社は、結局社長がすべて

【1】

社長は、社長になってはじめて、社長0歳からのスタートだ。社長
になって3年なら、社長3歳の幼児だ。社会人の経験が何年あって
も関係ない。

かと言って、社員も取引先も銀行員も、やさしく見守ってくれない。
すぐに社長としての責任を果たし、結果を出すことを求められる。
社長が100%の経営力を発揮しなければ、会社は潰れるからだ。

会社が存続できるか、潰れてしまうかは、9割以上、社長で決まる。
これは、紛れもない事実だ。社長としては未熟なのに、すぐに結果
が求められる。これが社長の現実なのだ。

しかも、常に成長していかなければならない。社長が自分の体験不
足や無知に気付かされつつ、さまざまな人にさまざまなことを教わ
って、日々成長するからこそ、会社は成長、存続できるのだ。

【2】

社長は、具体的な長期ビジョンを掲げて、会社が進むべき方向を示
すべきだ。そして、公言した約束やビジョンは必ず実現し、結果を
出して、総括しなければならない。

夢を語るのは簡単だ。だが、その夢がどうなったか、結果を社員に
伝える経営者は少ない。そういう経営者に限って、次の年になると
また次の夢をぶちあげる。だから社員にあきれられてしまう。

社長は、社員との約束は何がなんでも実行しなくてはならない。そ
して、その約束は"誰が聞いても同じ解釈しかできない"表現で行
うべきだ。

たとえば、賞与支給について「業績が好調だったら賞与を支給しま
す」というのではだめだ。「今年の予算は○○円です。だから、予
算を達成したら○カ月分の賞与を約束します」と表現すべきだ。

社員との約束を守れば「社長は言ったことを必ず実行する人だから、
自分もがんばろう」と、前向きな思考が社員に定着する。それが、
社員のモチベーションアップにつながるのだ。

【3】

社長は、経営者と個人の人格を分けるべきだ。たとえ、個人的には
自信がない人でも、会社では役職にふさわしい人物として、堂々と
振わなくてはならない。

そもそも根本的な人格の向上は一朝一夕にはできないし、個人の資
質によるところが大きい。だが、本質的な資質とは別に、職業上の
人格をつくりあげることは誰にでもできるはずだ。

他にも、経営者は感じのよい人格を演出するべきだ。少なくとも、
お客様に対しては「この人は感じのよい人だ」と思ってもらえる人
格を演出することがプロだ。

ある年商800億円の社長は、お客を徹底的にもてなす。たとえば、
お客に対して、自腹で豪華な料理や高級ワインを振る舞ったりしている。

ところが、会社では、スーパーのパック寿司とインスタントのお吸
い物だけで、たまに社員食堂という具合だ。外では気前のいいとこ
ろを見せても、会社では徹底したローコスト経営に徹しているのだ。

このように、社員の前ではコスト管理を徹底する経営者を見事に演
じ切る。だからこそ、社員は社長を信頼し、ついていこうと思うの
だ。経営者とは、こうあるべきだ。

【4】

社長は、時流に身を委ねるだけではだめだ。「希望的未来」にたど
りつくには、大改革が必要だ。大改革には大英断が必要だ。大英断
とは、役員会で10人中9人が反対する改革案を実行することだ。

豊田喜一郎氏が「自動車を作る」と言い出したとき、周囲は反対し
た。イトーヨーカ堂がセブンイレブンを始めるときも、役員会は反
対だった。しかし、この大英断は、今では高く評価されている。

そもそも、改革には痛みがともなう。だから周囲から大反対される。
そうした状況で自分の信念がブレることなく改革を断行するには、
失敗したら腹を切るという「覚悟」が必要だ。

そして、己の立ち位置を決め、方向性を決断することだ。決断とは、
決めた方向に全力でスタートすることだ。キーワードは「全開」だ。
これができるからこそ、経営者として周囲から支持されるのだ。

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社長のための教科書です。あのコンサルティング会社、船井総研会
長の著者が、中小企業の社長のために、その心得や考え方を教えて
くれます。

会社は、社長で決まります。特に、中小企業までの会社なら、業種
や分野を問わず「社長がどんな人で、何をどう決断するか」でほぼ
決まってしまいます。

そんな重要な役割ですが、勉強や訓練の期間などなく、いきなり実
践に放り込まれます。本書は、そんな厳しい仕事である社長が、走
りながら読むべき「社長入門」です。

社長の心得に始まって、売上・利益などお金、会議やマネジメント
など組織運営、採用や教育など人材育成、景気やマーケティングな
ど情報について、どう考えるべきかが書いてあります。

社長は「9割が反対する改革を実行しなさい」「偉くないと心得な
さい」「社員の給与を一円も下げないと宣言しなさい」などと戒め、
厳しさを迫ります。

また「儲けグセ・節約グセをつけなさい」「成功体験を捨てなさい」
など、わかっていても出来ないことや「売上は10%以上伸ばさない
と決めなさい」など、意外なことも書いてあります。

各項読み切りで、合計45の教訓が得られます。いずれも大事なこと
ばかりですが、それぞれが独立していますので、興味のあるところ
から読むことができます。

中小企業の社長や幹部社員はもちろん、日ごろ社長に接している人、
たとえばコンサルタントや営業マンなど、社長向けのビジネスをし
ている人は、参考になるはずです。

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2011
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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