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2011/05/13
フィルター思考で解を導く

フィルター思考で解を導く

フィルター思考で情報強者になる
私たちが受け取る情報の量は膨大なレベルに達している。従来からあるメディアに加え、インターネット上のウェブサイト、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどが加わったからだ。その結果、多くの人が「テレビや新聞、雑誌、インターネットなど、情報が多すぎて困る」「どの情報が本当のことかわからない」という状態に陥っている...


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■今週の選書
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フィルター思考で情報強者になる

【1】

私たちが受け取る情報の量は膨大なレベルに達している。従来から
あるメディアに加え、インターネット上のウェブサイト、ブログ、
ツイッター、フェイスブックなどが加わったからだ。

その結果、多くの人が「テレビや新聞、雑誌、インターネットなど、
情報が多すぎて困る」「どの情報が本当のことかわからない」とい
う状態に陥っている。

私は、DJという仕事をしているが、その仕事を通しても、情報量
が日々増え続けていると感じる。ダンスフロアーでかける曲を仕入
れるために、かつてはレコード店や友人から情報を入手していた。

ところが、最近は新しい音楽がインターネットにも溢れている。ま
た、過去から現在に至る膨大な音楽にも、配信サイトやYouTubeな
どで簡単にアクセスできる。

さらにはソーシャルネットワークの登場で、個人が情報発信できる
ようになり、さまざまな人が情報をアップロードしている。これほ
ど膨大になると、さすがに全部拾いきることはできない。

【2】

情報過多は、もちろんDJに限った話ではない。多くのビジネスパ
ーソンも、その情報源は、新聞や雑誌はもちろん、ネットのニュー
スや、ソーシャルネットワークの情報にまで広がっている。

こうした情報の量を追うことに疲れ「肝心の仕事がままならない」
とか「必死に情報を取り入れようとしても、すぐに新しい情報が入
ってこない」とかいうことになるようだ。

さらに、情報を手にしても「それが実際に役立つものかどうか判断
がつかなない」ということが起きている。このように、多くの人が
情報に翻弄されているのだ。

これからは、主体性を持って「情報を処理する」という考えを持つ
べきだ。それができないと、情報に溺れ、仕事どころではなくなっ
てしまう。そんな時代になりつつあるのだ。

【3】

情報が溢れると人は選べなくなる。そんな中で価値があるのは「目
利き」ができる人だ。たとえば「DJ」や「スタイリスト」という
仕事がそれだ。彼らのニーズは一向に衰えない。

ファッション雑誌で、人気スタイリストが最新コレクションの中か
らおすすめの服や自分が買った服を紹介したとする。人は、それを
見て「ああ、この服はいいんだ」と安心し、購入の参考にする。

なぜなら、スタイリストは、研ぎ澄まされた感性と経験と知識をも
とに、自信を持ってお気に入りを紹介してくれるからだ。

DJも同じだ。膨大な音楽知識の中から、時間と場所と空間、さら
には対象とする相手を見極めることで、最適の1曲を提案するスペ
シャリストなのだ。

【4】

これからは「情報処理能力」すなわち「多くの情報を的確に分析す
る能力」が誰にでも求められる。

情報の量が多いということは、選択の幅が広がるというプラスの作
用がある一方、誤った情報や必要のない情報も多く溢れていること
を意味する。

これが、選択を誤らせたり、貴重な時間を奪っていく。ビジネスと
して価値のあるものを提案するには、いい情報を仕入れ、よい情報
としてアウトプットせねばならないのだ。

その大前提として「この情報は、必要な情報か、必要ない情報か」
「この情報は、自分にとって何に使えるか」などを的確に分析でき
なければだめだ。

これは大きなチャンスになりえる。今までは、ともすると実績があ
るのに年功序列という社会システムに阻まれ、自分が望む評価が得
られないこともあったはずだ。

しかし、これからは多くの人が情報に翻弄されていく。そんな中、
高度な情報処理能力を持てれば、今まで以上に速く、より多くの人
に評価してもらえるようになるのだ。

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■■選書コメント
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DJに学ぶ情報の本です。もちろん、音楽業界に特化した話であり
ません。業界を問わず、あらゆる分野のビジネスパーソンが情報収
集、情報活用する上で参考にできる本です。

「なぜ、わざわざDJが情報術を?」と違和感を覚えるかも知れま
せん。私も最初はそうでした。しかし、読んでみると共感できる所
や納得するところが多く、勉強になりました。

考えてみれば、DJという仕事は、膨大な音楽の中から、相手のニ
ーズに合致したものを提供するプロフェッショナルです。音楽も情
報の一形態です。普通のビジネスにも当てはまるのは当然です。

膨大な情報の中から、相手のニーズに合わせて提供する機能は、
色々な仕事になっています。たとえば、ワインの世界ではソムリエ
が、美術品の世界ではキュレーターがこれに該当します。

私も、このメルマガでは、膨大なビジネス書の中から、ビジネスパ
ーソンが興味を持ってくれそうな書籍を選定して紹介しています。
いつも「ビジネス書のソムリエでありたい」と思っています。

このように、情報収集と選定、そして付加価値を添えて提供する人
は、昔からいました。しかし、著者は「今後は、誰もがその機能、
すなわち"フィルター"の機能を担うべきだ」と言っています。

具体的にどうすればできるのかを、本書で教えてくれます。「抽象
度を上げて大量の情報に向き合え」「関連性を見つけて情報を俯瞰
せよ」など「フィルター」の心得が学べるはずです。

本書が提示するのは、いわば「新しいビジネスパーソンのモデル」
です。情報とのかかわり方を模索している人だけでなく、すべての
ビジネスパーソンに、一読をお勧めします。

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2011
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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Tel.(03)6273-7950
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