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2011/07/29
月3万円ビジネス

月3万円ビジネス

キーワードは「非電化」「ローカル化」「分かち合い」

「月3万円ビジネス」とは、月3万円しか稼げないビジネスのことだ。3万円とは、商品の売上から製造原価や仕入値を引いた金額、つまり、粗利や営業利益のこと、生活費に回せるお金のことだ。月3万円しか稼げないから、脂ぎったオジサンは見向きもしない。世界の隅々にまで触手を伸ばすグローバリズムも無視してくれる。競争から外れたところにあるビジネスだ...


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■今週の選書
■月3万円ビジネス
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キーワードは「非電化」「ローカル化」「分かち合い」

【1】

「月3万円ビジネス」とは、月3万円しか稼げないビジネスのこと
だ。3万円とは、商品の売上から製造原価や仕入値を引いた金額、
つまり、粗利や営業利益のこと、生活費に回せるお金のことだ。

月3万円しか稼げないから、脂ぎったオジサンは見向きもしない。
世界の隅々にまで触手を伸ばすグローバリズムも無視してくれる。
競争から外れたところにあるビジネスだ。

また「月3万円ビジネス」では「いいこと」しかビジネスのテーマ
にしない。人や社会が幸せでないことを探して解決することだけを
テーマにするのだ。

これまで「経済が豊かになれば、幸せが溢れる」と思って励んでき
た。しかし、どうやら違ったようだ。世の中には、今、不幸せが溢
れている。不幸せが多い分、ビジネスのテーマには事欠かないのだ。

【2】

「月3万円ビジネス」は、たくさんは稼げない。お金をたくさん
持っていない人とのお付き合いが主になるからだ。だから、月3万
円しか稼げないのだ。

「いいこと」を仕事にすることをソーシャルビジネスと言い、ソー
シャルビジネスで起業する人を社会起業家と呼ぶ。ノーベル賞を受
賞したグラミン銀行の創設者ムハマド・ユヌスは、その代表例だ。

いいことだが、月3万円しか稼げないビジネスをやろうとする人は、
「いい人」だ。いい人は、過度な競争を好まない。他人の犠牲を代
償に幸せを得ることを嫌う。

逆に、自分の幸せや努力が、他人の幸せや社会の豊かさにつながる
ことを願う。「月3万円ビジネス」は、そんないい人だけがやるビ
ジネスなのだ。

「ビジネスは、そんなに甘いものではない」というブーイングも聴
こえてきそうだ。しかし、ビジネスは欲望でギラギラした人が、あ
こぎに稼がなければ成り立たないものではない。

確かに、そういう時代が長く続いてきた。いつの間にかビジネスは、
仁義なき戦いに変貌してしまったのだ。しかし、少なからぬ人たち
が、仁義なき戦いに疲れ、拒絶反応を示す人も現れ始めている。

だから、今「いい人」が、「いいこと」で稼ぐ例が、少しずつ増え
始めているのだ。「月3万円ビジネス」は、決して「甘い」のでは
なく、時代にマッチした、現実的なビジネスなのだ。

【3】

「月3万円では暮らせない」と思うかもしれない。3万円は世界の
平均月収よりは多いが、日本人の支出は異常に多い。だから「3万
円では、とても生活できない」となるのだ。

では「月3万円ビジネスを10個」やってはどうだろう。月に30万
円の収入になる。都会では足りないかもしれないが、地方では十分
だ。月20万円でもお釣りがくるはずだ。

「月3万円ビジネスを10個」などというと「2兎を追うものは1
兎をも得ずと言うのに、10兎も追うなんてとんでもない」という意
見がでる。通常の競争ビジネスならその通りだ。

だが「月3万円ビジネス」は暇な時に、空いた場所でやるものだ。
そもそも「月3万円」だから暇だらけだ。上手に組み合わせれば、
同時進行が可能だ。「副業」ならぬ「複業」ができるのだ。

【4】

グローバリズムの未来に明るい絵を描くのは、もはや脂ぎったオジ
サンだけだ。多くの人が真の豊かさを求め、ローカル化を志向し始
めている。やがて経済が地域で持続的に循環する社会に移るはずだ。

そうなれば、地方に仕事があふれる時代になるはずだ。ただ、今は
過渡期だから、地方には仕事が不足している。希望を抱いて地方に
移住しても、仕事を得られず都会に戻るという現実がある。

都会に戻っても、膨大な支出のために時には身も心もすり減らして
働かなくてはならない。これを避けるには、地方で「いいこと」で、
楽しく稼ぐことだ。

そのためには、知恵と仲間が必要だ。「奪い合いのビジネス」でな
く「分かち合いのビジネス」こそが大切なのだ。

★本書の詳細、お買い求めは、
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■■選書コメント
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「非電化」「ローカル化」「分かち合い」などをキーワードに、ビ
ジネスで「愉しく稼ぐ」ことを提案し、その具体的な方法と、成功
事例を紹介する本です。

著者の藤村靖之さんは、非電化の冷蔵庫や除湿器、コーヒー焙煎器
など、環境に負荷を与えないユニークな機器を発明する一方「地方
で仕事を創る塾」を主宰している方です。

これまでは、ビジネスというと、成長を求めるのが当たり前でした。
大きな市場を求めてライバルと競争し、できるだけ大きなシャアを
取る、いわば「陣取りゲーム」のようなものでした。

ところが、日本は不況が続き、それ以上に人口が減少、市場が縮小
しています。企業は海外の市場に目を向け、社内公用語を英語にす
る会社まで現れています。

ところが、本書は、別の方向性、すなわち「小さいまま生きる」道
を提示します。そのために、経費はかけず、借金もしません。競争
は徹底的に排除します。

「買い物代行」や「週末カフェ」など、具体的な成功事例が21も紹
介されています。さらに43の方法論が紹介されています。始めるの
にお金がかからず、しかもユニークなビジネスばかりです。

なお、非電化のアイデアは、一章を割いて紹介しています。エネル
ギー問題は旬のテーマですし、被災地の復興に当たる人たちにとっ
ては、マニュアルとして読まれているようです。

「これから起業したい」と考える人で、起業のアイデアを探してい
る方、「いずれ地方に住みたい」と考える方、エコライフに関心の
ある人などにお勧めします。

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2011
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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