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2011/09/16
人が「つながる」マネジメント

人が「つながる」マネジメント

新しい時代には、新しいマネジメント

「マネジャーが育っていない」「マネジャーが機能していない」という声を多くの企業から聞く。経営者の問題意識が人事部に向き、マネジャー教育見直しの動きも高まっている。経営者から人事部に「マネジャーの教育をきちんとやれ」「マネジャーの責任を明確にして、彼らが引っ張れるような仕組みを作れ」といった指示が飛ぶ...


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数55,380部>━
■今週の選書
■人が「つながる」マネジメント
■高橋克徳
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■■選書サマリー  
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新しい時代には、新しいマネジメント

【1】

「マネジャーが育っていない」「マネジャーが機能していない」と
いう声を多くの企業から聞く。経営者の問題意識が人事部に向き、
マネジャー教育見直しの動きも高まっている。

経営者から人事部に「マネジャーの教育をきちんとやれ」「マネジ
ャーの責任を明確にして、彼らが引っ張れるような仕組みを作れ」
といった指示が飛ぶ。

ところが、研修をやろうにも、現場から「そんな時間はない」「余
裕もない」という声があがる。成果を上げることが最優先される中、
余計なことはできないというのだ。

それはマネジャーだけではない。社員も同じだ。みんな目の前の仕
事に追われていて余裕がないのだ。人がどんどん減らされる中、一
人ひとりが、自分の仕事を閉じこもってやらざるを得ないのだ。

しかも、仕事が細分化されている。領域ごとに、難易度がかなり高
くなっている。マネジャーは、部下がやっていることすべてを理解
し、管理することが、とてもできなくなってしまった。

【2】

お互い関わり合えない、協力し合えない人も増えている。若手も、
中堅も、管理職さえも成長意欲が低く、当事者意識をもって変革に
取り組もうとしない。疲弊感、停滞感、あきらめ感が漂っている。

実際、こういう組織が増えている。組織がこういう状態になってし
まったのは「マネジャーがだらしないからだ」と言う人が少なくな
い。

しかし、これはマネジャーだけの責任ではない。経営陣が、マネジ
ャーが力を発揮するうえで必要な支援が、しっかりできていないと
いう現状もあるのだ。

【3】

今、人と組織のマネジメントが悪循環に陥っている。多くの人たち
が自己否定感や無力感を持っている。その結果、彼らは自分が否定
されないように「自分を守るための行動」をとるようになる。

「余計なことはしない」「急な頼まれごとは受けない」そういう行
動になるのだ。同時に、お互いの仕事の中身がよく見えないから、
誰が何をやっているのかわからない。

だから、相互不信に陥るのだ。たとえば、評価された人や、急に登
用された人がいると「なぜ、あいつだけ?」となる。次に「俺は、
出世競争から遅れたんだ」と否定感や無力感に襲われることになる。

こういう悪循環にはまると、一人ひとりが防衛的な行動をとったり、
お互いがやっていることを認め合えなくなる。その結果、一緒に何
かを作る「共創」や「協力」が生まれにくくなる。

【4】

本来、マネジメントというのは、人が一緒に働くことで、より高い
成果を生み出していくメカニズムを作ることだ。そのために人と組
織の良い循環を作ることがマネジメントの目指すところなのだ。

90年代前半の構造変化が始まるまでは、良い循環が存在していた。
「成長・拡大」という一つの目標に向かって、社員全体で取り組ん
でいるという感覚を持てたのだ。

そこでは、本来の仕事だけでなく、さまざまなイベントを通じて、
共同体として、みんなで力を合わせていた。「同じものを作るのだ」
「同じ目標を達成するのだ」という意識も共有できた。

【5】

かつては、一人ひとりが目の前の役割を果たし、周囲の人と協力す
れば、会社は成長し、自分も昇格し、給与も上がった。だから、ま
すます会社の成長に向けて「がんばろう」という意識を持てた。

その結果、会社の成長が、自分の生活の豊かさと、働く意欲の向上
にダイレクトに結びつくという好循環が生まれた。

だが、最近は、そうした意識が持ちにくくなっている。だから今、
組織に必要なのは、この良いサイクルを復活させることだ。

もちろん、旧い時代に逆戻りすればいいのではない。今の時代に
合ったサイクルを作り直すことこそが求められている。ここで決め
手になるのが、人が「つながる」マネジメントなのだ。

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■■選書コメント
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本書は、マネジメントの本です。新しいマネジメントのあり方を紹
介し、具体的に解説します。著者は、ベストセラー『不機嫌な職場』
の著者、高橋克徳さんです。

ビジネス環境が激変し、そこで働くビジネスパーソンの働き方が急
速に変化を求められています。これを受け、新しい働き方を模索す
る本が、ここのところたくさん刊行されています。

社員の働き方が変われば、当然マネジメントのあり方も変わります。
そこで、著者は「つながるマネジメント」という発想から、新しい
マネジメントの姿を紹介していきます。

仕事が複雑化、高度化する中で、マネジメントは、ますます難しく
なっています。

かつてマネジャーというと、経験や人脈を武器に、部門間のコミュ
ニケーションを図ったり、部下の業績管理、育成などをする人たち
でした。彼らは現場は部下に任せ、マネジメントに専念できました。

しかし、このような旧来型のやり方はできなくなっています。過去
の経験や人脈は使えないですし、何よりマネジャー自身も数字を持
たされているのが実情です。

本書で紹介するマネジメントは、このような厳しい環境で機能する
マネジメントです。加えて、権限が限られているマネジャーから起
こす組織改革も提言します。

新米、ベテラン問わず、すべてのマネジャーさん、そしてこれから
マネージャになる若い方、さらに、マネジャーを動かす経営者や幹
部の皆さんなど、組織で働くすべての人に一読をお勧めします。

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2011
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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