HOME > ビジネス選書&サマリー > 無料版・バックナンバー > ご機嫌な職場

ビジネス選書&サマリー

無料版・バックナンバー

解除ご登録

ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。


f

2011/09/30
ご機嫌な職場

ご機嫌な職場

あなたの職場、ご機嫌ですか?

「どうせ仕事をするなら、明るい職場がいい」この考えは間違いだ。明るい職場は「どうせなら」という小さなレベルではなく、重要な経営課題になったのだ。明るい職場づくりを考えることは、企業の収益を改善するための戦略を考えることだ。明るい職場は、企業の収益と密接に結びついているのだ...


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■
■■       ビジネス選書&サマリー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<読者数55,380部>━
■今週の選書
■ご機嫌な職場
■酒井穣
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492532927/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆【弊社広告】大半がリピートされる優良媒体です。
https://www.bbook.jp/contact/advertisement.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー  
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

あなたの職場、ご機嫌ですか?

【1】

「どうせ仕事をするなら、明るい職場がいい」この考えは間違いだ。
明るい職場は「どうせなら」という小さなレベルではなく、重要な
経営課題になったのだ。

明るい職場づくりを考えることは、企業の収益を改善するための戦
略を考えることだ。明るい職場は、企業の収益と密接に結びついて
いるのだ。

近年、明るい職場づくりの解決策がたくさんのメディアを賑わせた。
ところが、いまだに多くの職場が、同じ問題に悩んでいる。むしろ、
悪化の一途をたどっているようだ。

残念ながら、これらの解決策は、問題の根本的な原因の特定に失敗
しているのだ。同時に、この問題はマクロでは解決することはでき
ないことを知るべきだ。

実際には、例外的にではあるが「明るい職場」が存在する。この少
数派に入れるかどうかが、企業としての存続にすら関わる重大な課
題なのだ。

【2】

職場は、人間が「学習」するコミュニティーだ。従業員の学習効率
を高めるという視点から、職場コミュニティーの開発を考えていく
ことが大切だ。

職場に限定しなくても、社外での勉強会や、地域のボランティア活
動など、コミュニティーには様々な形態が存在する。インターネッ
ト登場以降は、物理的距離の枠を超えたコミュニティーも出現した。

それでも、職場コミュニティーを重視するのは、学習促進システム
としての職場コミュニティーが、猛烈な速度で弱体化しつつあるか
らだ。崩壊の危機にあると言ってもいい。

たとえば、最近は、職場におけるOJTの力が弱まっている。それ
は、職場コミュニティーが弱体化したからだ。

職場コミュニティー開発に、今すぐ、具体的な施策を打たなければ、
私たちの職場が抱えている「ギスギスした人間関係」は、ますます
悪化する。ついには、組織そのものが機能しなくなる恐れがある。

【3】

コミュニティー開発の中心的課題は、広い意味での「コミュニケー
ションの活性化」だ。まず、職場におけるコミュニケーションの特
徴と構造を考えてみたい。

職場には、二つのコミュニケーションがある。1つは、仕事上の目
的を達成するための「道具としてのコミュニケーション」いわば、
「公式コミュニケーション」だ。

もう1つは、職場における何気ない会話や、飲み会などで交わされ
る人間関係維持のための会話だ。いわば「目的としてのコミュニケ
ーション」すなわち「非公式コミュニケーション」だ。

「非公式コミュニケーション」は、職場では「くだらない雑談」と
みなされがちだ。しかし、その重要性が様々に指摘されている。職
場の人間関係こそが、従業員のモチベーションに影響するのだ。

【4】

平成19年版の『国民生活白書』では、日本の職場において「心の病」
が増加傾向にあるとした職場が6割を超える。この数字は、2002年
から計測のたびに増えている。

「心の病」は「職場でのコミュニケーションが減少」している職場
や「職場での助け合いが減少」している職場で、特に多く見られる
ことがわかっている。

ここで「減っている」と指摘されるコミュニケーションは、仕事上
の「公式コミュニケーション」ではない。何気ない会話や懇親会な
ど「非公式コミュニケーション」のことだ。

今ほど職場における非公式コミュニケーションが求められている時
代はない。人が職場に求めているのは、生活のための賃金よりも、
むしろ「自分の居場所」なのだ。

職場の人から「君と一緒にいると、楽しい」と直接・間接に言って
もらえる必要がある。これこそが、心の健康状態にとって、もっと
も重要なことなのだ。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492532927/tachiyomi

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

明るい職場づくりは、経営の重要課題である─そんな信念から、職
場を明るくする意義と、その具体的な方法について、わかりやすく
教えてくれます。

著者は、フリービットという会社で人事部門を担当しながら、組織
開発に関して、著書や講演、NPO活動などを通して様々な提言を
される酒井譲さんです。

タイトルからもわかる通り、本書は、数年前に発刊され、大ベスト
セラーになった『不機嫌な職場』を意識しています。酒井さんは、
この本は、問題の特定と解決に失敗しているといいます。

確かに、最近あまり話題にもなりませんが、相変わらず職場の雰囲
気は悪くなっているようです。メディアなどが取り上げないのは、
すでに常態化してしまったからかもしれません。

メンタルを患う人も減っていないようです。それでも、打開策は打
ち出せていません。結局、ネットの普及によるコミュニケーション
不足や若い社員の意識の変化のせいにして、諦めている感じです。

これに対し、著者は決して諦めたり、後回しにすべきでない重要な
課題だといいます。そして、各種データから、原因の特定を行い、
その上で、具体的な解決策を提示してくれます。

たとえば、飲み会や勉強会、研修などのアイデアややり方です。い
ずれも、お金がかかったり、難しかったりするものではありません。
現場の判断で、すぐにでも取り組める簡単なものばかりです。

社員のモチベーション不足、コミュニケーション不足に悩む経営者
や管理職、ギスギスした職場で働く人、明るい職場を取り戻したい
と考える人に、ぜひおすすめします。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492532927/tachiyomi

──────────────────────────────
◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html 
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2011
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ツイートする FACEBOOK いいね! このエントリーをはてなブックマークに追加

主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

企業情報はこちら

著者の方へ

広告掲載についてはこちら

TOP