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2011/12/30
誰からも頼りにされる上司の仕事のすすめ方

誰からも頼りにされる上司の仕事のすすめ方

頼られる上司になるには?

会社員として組織の中で仕事をしている人が、仕事で成果を上げるには、個人としてだけでなく「チームで成果を出す」という視点が必要だ。では、リーダーは、何から着手すべきか。ビジネスで今までにない結果を出すためには、今までとは異なる行動を起こす必要がある。それを起こすのは「人」だ。これは、きわめて、シンプルな原因と結果の法則だ...


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頼られる上司になるには?

【1】

会社員として組織の中で仕事をしている人が、仕事で成果を上げる
には、個人としてだけでなく「チームで成果を出す」という視点が
必要だ。では、リーダーは、何から着手すべきか。

ビジネスで今までにない結果を出すためには、今までとは異なる行
動を起こす必要がある。それを起こすのは「人」だ。これは、きわ
めて、シンプルな原因と結果の法則だ。

しかし、組織にはさまざまな個性を持った人がいる。だから「行動
を変える」という視点を持っただけで成果を出そうとするのは、難
しいかもしれない。

だからと言って、アメとムチで人を操ろうとしたり、制度を定めて
行動の「矯正ギプス」をはめたりしても、人の行動はそう簡単には
変わらない。

仮に変えられたとしても、継続できなければ、結果につながるいい
循環は生まれないだろう。

【2】

そこでリーダーとして押さえておくべきフレームワーク、すなわち、
思考の枠組みがある。マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム
教授が提唱した「組織の成功循環モデル」だ。

このモデルには、2つのポイントがある。1つは、人の認知や感情
は、周囲、すなわち関係性で変わるということだ。「周囲が変われ
ば、行動が変わる」という考え方だ。

だから、人の行動を変えるなら、本人に直接働きかけたり、強制し
たりせず、まず周囲との関係性に目を向ける必要があるのだ。

2つ目は、組織は「循環モデル」ということだ。結果が、最初の関
係性にフィードバックされるのだ。だから、良い循環は継続させ、
悪循環の場合は、どこかで流れを変えなければいけないのだ。

【3】

たとえば、あるチームリーダーがメンバーに「困っているメンバー
がいたら、自分の役割を超えて、救いの手を差し伸べてほしい」と
思っていたとする。

その場合、メンバーにいくら「もっと協力しろ」と言ってもあまり
効果はない。「組織の成功循環モデル」で考えるなら、まず協力と
いう「行動」につながる「関係性」に注目する必要があるのだ。

それは、たとえば「自分以外のメンバーがどんな人なのか」「どん
な仕事をしていて、どんなことに困っているのか」といったことに
対して、関心があるかどうかによるのだ。

また、そうした雑談ができる親密さがあるかどうかも重要だ。親密
さがなければ「チームで飲み会を開く」といった単純なことでもい
いからやってみるべきだ。それだけで関係性は変化するものだ。

【4】

「関係性」を分析したあとは、メンバーがどんな「認知や感情」を
持っているのかを考えるべきだ。よく「意識を変える」というが、
この「認知・感情」に当たる部分が意識だ。

関係性が変われば、メンバー同士の認知や感情が変わる。メンバー
に「協力する」という行動のイメージがなかったり、声をかけるこ
とに遠慮などがあると「協力する」という行動にはつながらない。

その時は、リーダー自身が「自分の仕事の枠を超えてメンバーに手
を差し伸べる」必要があるかもしれない。率先垂範することで、協
力することの重要性を伝え、メンバーの認知を変えるのだ。

このように、チームとして成果を出したいなら「メンバーにどんな
行動をとってほしいのか」「どんなことを知り、感じていて欲しい
のか」「どんな関係性が必要か」を考える必要がある。

その際、自分のチームを思い出し、結果を生み出す「行動」、それ
を生む「認知・感情」、さらにそれを生む「関係性」という風に逆
算して考え、何があればいいのか、足りないのかを想像してほしい。

何より、リーダーであるあなた自身が「チームで、どんな結果を出
したいのか」を明確にしておく必要がある。これが明確に伝わり、
共有されてはじめて、望む成果を手にすることができるのだ。

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リーダーにはなったが、具体的にどうしていいのかわからない人に、
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著者は、組織・人材開発のコンサルタントで、外資系企業や日本企
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たくさんの経験と実績をベースに、どんな組織でもリーダーたちに
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この手の本にありがちな、リーダー経験者による「デキる上司の心
得集」的な本ではありません。リーダーは、何をどうすればいいの
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もちろん、頭からしっかり読むことをお勧めしますが、とりあえず、
必要なところだけ拾い読みしても十分に役立つよう、各項で完結す
るようにまとめてあります。

図版も適度に使われていて、理解を助けてくれます。また、各章の
最後には、項のまとめが一行でまとめられています。合計50の教え
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企業のマネージャーやリーダーになりたい人、なったばかりの人は
もちろん、すでにそうした立場にありながら「どうも、うまくいか
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2011
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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