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2012/01/20
ハーバードビジネススクールが教えてくれたこと、教えてくれなかったこと
起業したいなら、これだけは知っておく
起業して成功したい、ダイナミックで社会の役に立つ、すごいものを作り上げたい、その過程でリッチになれたらなおいい。起業に憧れる人は、誰もがそんな風に考える。だが、はじめてのベンチャーはたいてい失敗する。理由はいろいろあるが、最初のベンチャーの成功確率は極めて低い。しかし、失敗は、成功のもとだ...
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■今週の選書
■ハーバードビジネススクールが教えてくれたこと、教えてくれなかったこと
■ビル・マーフィー・ジュニア
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★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484111179/tachiyomi-22
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■■選書サマリー
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起業したいなら、これだけは知っておく
【1】
起業して成功したい、ダイナミックで社会の役に立つ、すごいもの
を作り上げたい、その過程でリッチになれたらなおいい。起業に憧
れる人は、誰もがそんな風に考える。
だが、はじめてのベンチャーはたいてい失敗する。理由はいろいろ
あるが、最初のベンチャーの成功確率は極めて低い。しかし、失敗
は、成功のもとだ。
多くの起業家の失敗談は、成功のヒントになる。まず、起業の方法
を自分で一から考える必要はない。すでに誰かが答えを出してくれ
ているのだから、それを探し当てればいいだけだ。
第2に、たいていのベンチャー企業が失敗するからといって、自分
も失敗するとは限らない。失敗するのはライバルかもしれない。問
題は、参考にする起業例をどうやって見つけるかだ。
基準は、3つある。まず、成功していること、次にその成功が長期
間続いていること、最後に正直であることだ。私は、これらの基準
を満たす3人の起業家の10年間を見つめてきた。
その結果、成功するルールを導き出すことができた。そのルールを
紹介したい。
【2】
「あの人は生まれながらの起業家だった」という話をよく聞く。し
かし、それは嘘だ。ハーバードビジネススクールのスタンスは「起
業は教えられるし、学べる」というシンプルなものだ。
重要なことは、個人のスキルより「どうやるか」というプロセスだ。
そして「やってやるぞ」という信念とその目標に向けて全力投球す
るコミットメントだ。
起業家が自分の夢を実現したいと思う以上に、社会が起業家を必要
としている。リスクを怖れず冒険して、世界に新しいモノや価値を
もたらし、雇用を創出してくれる野心的な人間を必要としている。
難しい問題を解決し、まったく新しい産業を作り出せる起業家は、
世界を変えることができる。どんなに優れた起業家も、最初の一歩
は同じだ。「起業家として絶対成功してやるぞ」と決意することだ。
【3】
「会社を立ち上げて莫大な利益を得たい」と思うだけでは成功でき
ない。生活のためとか、事業を始める手段としてでなく「起業家に
なる」と決意することが非常に重要なのだ。
起業を夢見る人なら、誰もが考えておくべきことがある。まずは、
起業以外に時間や資金を要する責任はないかだ。どんなに将来性が
高くても、ビジネスを立ち上げるにはリスクが伴うものだ。
第2に、メンターや手本になる人はいるかだ。起業は、厳しくて、
孤独な作業だ。誰かのサポートと励ましがなかったら、成功はさら
に難しくなる。
第3に、機会費用を見極めることだ。起業後に直面しうる最悪のシ
ナリオを考えておくべきだ。不安を書き出しておけば、不安を軽減
できるはずだ。
第4に、これまでの実績をリストアップすることだ。そして、起業
家として成功できそうかどうか考えてみることだ。最後に、自分の
リスク許容度を知ることだ。
【4】
まず、問題を見つけ、それから解決策を考えることだ。重要なこと
は、自分が解決したい問題から考えるべきだ。解決策を考えから、
問題を探すべきではない。多くの起業家はここで間違える。
チャンスは、常に個人的なものだ。どんなアイデアがうまくいくか
は、起業家によって違う。自分が興味のあること、あるいは、自由
時間をどう過ごすかを考えてみるべきだ。
そして、それについて、常々不満に思っていることを考えてみるこ
とだ。自分が関心のあることに焦点を絞れば、問題を見つけること
はずっと簡単になる。
成功する起業家の多くが、解決したい問題を見つけ、その解決策を
ビジネスにするか、自分がよく知っていて、情熱を感じる業界で起
業しているのだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484111179/tachiyomi-22
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■■選書コメント
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起業で成功するために大切なことを学ぶ本です。ハーバード出身の
3人の起業家の実例を学び、そこから起業で成功するために必要な
ことを「成功の10のルール」として抽出し、教えてくれます。
ハーバードビジネススクールと言えば、ご存知、超一流のビジネス
スクールで、ベンチャー研究にも定評があります。そして、彼らを
特徴づけるのが、ケースメソッドです。
本書も、そんなケースメソッドを再現する形で書かれています。3
人の軌跡を追うことで、起業というコンセプトに慣れ、自信を持つ
ことができるように工夫されています。
起業大国と言われるアメリカも、リーマンショック以降、起業家が
華やかさを失っています。長い不況のトンネルから抜け出せない日
本に至っては、起業という言葉さえ忘れ去られたかのようです。
それでも、起業は、私たちビジネスパーソンの心をひきつけて止ま
ない魅力があります。実際、起業を志す人も、起業で成功する人も、
いつの時代も確実にいます。
私も「週末起業」という書籍を書いて以降、起業に関して十年以上
携わっており、当然、思うところがあります。そんな私の経験に照
らしても、本書の成功法則は、いちいち納得、共感できます。
起業家向けに書かれた本ですが、ビジネス全般の成功法則としても
応用できます。いずれ起業したい人、起業したばかりの人はもちろ
ん、すべてのビジネスパーソンに一読をお勧めします。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484111179/tachiyomi-22
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2011
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