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2012/01/27
新華僑のスゴい仕事術

新華僑のスゴい仕事術

中国経済を、そして世界を動かす「新華僑」に学べ

中国経済を世界第2位にまで引き上げたのは「新華僑」と呼ばれる、改革開放以降に中国を離れ、世界を股にかけてビジネスを展開してきた中国人だ。「新華僑」は、かつて世界中にチャイナタウンを建設し、その国に根を下ろしてきた「老華僑」とは異なる。「老華僑」は、異国の地で地縁のつながりを守りながら、小さな経済圏の維持に努めてきた...


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■今週の選書
■新華僑のスゴい仕事術
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■■選書サマリー  
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中国経済を、そして世界を動かす「新華僑」に学べ

【1】

中国経済を世界第2位にまで引き上げたのは「新華僑」と呼ばれる、
改革開放以降に中国を離れ、世界を股にかけてビジネスを展開して
きた中国人だ。

「新華僑」は、かつて世界中にチャイナタウンを建設し、その国に
根を下ろしてきた「老華僑」とは異なる。「老華僑」は、異国の地
で地縁のつながりを守りながら、小さな経済圏の維持に努めてきた。

一方、「新華僑」は、小さな商売からグローバルな規模のビジネス
まで手掛ける。積極的にその国、そのエリアの経済圏に関わり、よ
り上のレベルのビジネスへとアグレッシブに展開する。

新華僑のビジネス手法は、日本人のビジネスマンと大きく異なる。
それは、思考法や商売の勘所が違うからだ。これを踏まえずに中国
とのビジネスに乗り出して失敗する日本企業をいくつも見てきた。

世界経済を牽引する新華僑を理解すれば、新しいビジネスチャンス
をものにする可能性が高まる。なぜなら、新華僑の後ろには、10年
後には3億人ともいわれる中国人富裕層の市場が控えているからだ。

【2】

よく「ビジネスを成功させるために必要なことは何ですか?」と質
問される。真っ先に挙げるのは、その分野で一番成功している人と
一緒に仕事をすることだ。

成功している人のところには成功している人が集まり、そこに情報
がありチャンスがある。成功する人はまた、どうすれば成功するの
かをよく理解している。また、ノウハウも持っている。

成功した経験がない人と組むのは、土地勘のないもの同士で道なき
道を進むようなものだ。互いの未経験による無知が足を引っ張り合
うことにもなりかねない。

【3】

どうしたら成功した人と組むことができるのか。それには、2つの
方法がある。1つは、自分自身が成功者になって、相手の方から、
「ぜひ、一緒に仕事をしたい」と思われる存在になることだ。

しかし、今から成功を目指す人にとって、これは難しい。だから、
私は2つ目の方法を提案したい。それは「唯一無二の自分の『核(コ
ア)』を持つ」ことだ。

世の中には、人脈を広げるためのノウハウ本がたくさんある。また、
名刺交換会や異業種交流会などの機会も用意されている。だが、本
当の人脈は、そんなところにはない。

大切なことは、自分の専門性が人に求められ、周りに人を呼び寄せ
ることができるようになることだ。成功している人と付き合うべき
というのは、そういうことなのだ。

【4】

とはいえ、自分の世界で専門性を磨くだけでは、誰も自分に気づい
てくれない。だから、とにかく外に出かけて行くことだ。そして、
人と話をすることを心がけるべきだ。

たとえば、私は、まだ自分の専門性が固まっていない、社会的には
何者でもない若い頃から、飛行機に乗るときにはビジネスクラスに
乗るようにしていた。

ビジネスクラスで隣に座るのは、経営者や大企業の管理職、あるい
は、何かの分野で成果を上げている人だ。時には、普通に面会を申
し込んでも、中々アポイントが取れないような人もいる。

そんな人の隣りに座ることができたら、彼らの話をゆっくり聞く。
もし、お互いの人間性に興味を持てるなら、今後も続くご縁が生ま
れるかもしれない。絶好のチャンスなのだ。

一般的に、ビジネスクラスやファーストクラスで名刺交換すること
はマナー違反とされている。だが、自然に会話が弾んで、楽しいひ
と時を過ごすことが禁じられているわけではない。

ガツガツとコネを求めるのは感心しないが、偶然乗り合わせた人と
その後もいい関係を続けられるなら、飛行機上で自己紹介し合うこ
とを、マナー違反にはならないはずだ。

知り合った相手に「つまらない時間を過ごしてしまった」と思われ
るのは最悪だ。そうならないよう、必ず相手に何かを提供できる存
在になることを目指すことだ。

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■■選書コメント
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中国を飛び出して、グローバルに活躍する新しいタイプのビジネス
パーソン「新華僑」の思考法や行動パターンを、自らも「新華僑」
である著者に学びます。

著者は、時給650円のホテルマンから日本でのキャリアをスタート
させ、ついに中国最大手検索エンジンの会社「百度(バイドゥ)」
の日本駐在首席代表にまでのぼり詰めた方です。

このような立身出世をとげた、しかも日中双方のビジネス事情を知
りつくした著者が、日中ビジネスはもちろん、あらゆるビジネスで
成功する上で役立つ秘訣を教えてくれます。

中国を飛び出し、世界を股にかけて活躍するニュータイプのビジネ
スパーソン、それが新華僑です。中国経済引き上げの立役者であり、
元祖グローバル人材です。そんな彼らの思考法がわかります。

日本のメディアでは、中国はネガティブに報じられがちです。その
ため、中国を、政治的、経済的な「脅威」としてだけ受け止めてい
る人が多いようです。

加えて、日本では、アメリカ発の訳書ばかりが紹介されてきました。
そのため、ビジネスの成功法則も、企業の実情も、アメリカのもの
ばかりが流入しています。

しかし、中国は、これから30年、年8%の経済成長が続くと言われ
ています。世界中が、脅威と警戒の目で見つめる中、さらに存在感
を増していくはずです。

そんな隣人を、羨望と嫉妬のまなざしで眺めて終わるより、彼らの
成長をチャンスととらえ、自分たちの成長に活かすべきです。

中国に限らず、アジア、そして世界に活路を見いだそうと考える方、
日本式でもアメリカ式でもない成功譚を知りたい人にお勧めします。

★本書の詳細、お買い求めは、
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2012
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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