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2012/02/10
2022―これから10年、活躍できる人の条件

2022―これから10年、活躍できる人の条件

激動時代を予言し、どう備えるかを考える

これから10年、日本人は世界のあり方に多大な影響を及ぼすことになる。輝かしい役割を、ひとりひとりの日本人が果たすことになると、確信している。人ごとではない。誰かがなんとかしてくれるのを待っていても、絶望するだけだ。ひとりひとりが「希望のシナリオ」を描き、行動する過程で才能を見つけ、その仕事に没頭するべきだ...


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■今週の選書
■2022―これから10年、活躍できる人の条件
■神田昌典
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★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569797601/tachiyomi-22
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■■選書サマリー  
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激動時代を予言し、どう備えるかを考える

【1】

これから10年、日本人は世界のあり方に多大な影響を及ぼすことに
なる。輝かしい役割を、ひとりひとりの日本人が果たすことになる
と、確信している。

人ごとではない。誰かがなんとかしてくれるのを待っていても、絶
望するだけだ。ひとりひとりが「希望のシナリオ」を描き、行動す
る過程で才能を見つけ、その仕事に没頭するべきだ。

今、あなたが「やってみてもいいかな」と思うことを、メモして欲
しい。そして、小さな行動をとって欲しい。10年後、改めてそのメ
モを見てほしい。

あなたは、今の自分では想像できないほど、愛される仕事をしてい
るはずだ。そして、日本から新しい世界が生まれはじめていること
に驚くはずだ。

【2】

これからの10年で、世界は生まれ変わる。その中で、日本は非常に
重要な役割を果たせる立場にある。未来への水先案内人を、日本人
が務めることになると言っても過言ではないのだ。

そのときのために、私たちがなすべきことは「時代の流れを理解し
ながら、未来を描く意志を持つこと」だ。

未来を知るためには、70年前を振り返ればいい。歴史は70年周期
で巡っているからだ。たとえば、平成のバブル景気と、大正時代の
大戦景気は、その期間も大きさも、瓜二つだ。

明治維新や太平洋戦争の敗戦など、社会体制の大変革も、70年おき
に起きている。70年前を振り返れば、私たちが生きる時代の流れが
見えてくるのだ。

そして、その延長線上に、未来が浮き上がってくる。たとえば、明
治維新終結が1877年、太平洋戦争終結が1945年だ。こう考えると、
次の大きな変化は2015年であることがわかる。

私たちが新たな歴史サイクルのはじまりを目撃する日は、すぐ目の
前まで迫っているのだ。

【3】

2015年の大変革に向けて、誰もが今から準備しておくべきだ。こう
いうとき起こることは一つだ。時の権力者が突如、悪者に変わるの
だ。たとえば、70年前なら、東京裁判、公職追放、財閥解体だ。

140年前は、西郷隆盛をはじめとした薩軍五千余人が討たれた。つ
まり、時代が変わるときには、英雄が戦犯になるのだ。出世街道に
いた人が職を失い、輝いていた仕事が軽蔑されるようになるのだ。

だから、今の価値観で評価されようと頑張ってはいけないのだ。仮
にそうしたら、2015年になったとたんに、あなたの評価は地に落ち
てしまうからだ。

【4】

ターニングポイントでは、新しい価値観を創れるかどうかが、日本
の存続を決定づける。カリフォルニア大学の進化生物学者、ジャレ
ド・ダイアモンド教授は、こう言っている。

「文明が崩壊する原因は、戦争でも病気でも食糧危機でもなく、歴
史が大きなターニングポイントに差しかかった時"引き継ぐべき価
値観"と"捨てるべき価値観"を見極められたかどうかの違いだ」

新しい価値観は圧倒的な欠落に気づいた時に生み出される。たとえ
ば、太平洋戦争を終結した1945年のターニングポイントでは、物質
の「圧倒的な欠落」があった。

2015年には、私たちには何もないことを知ることになるはずだ。お
そらく「人間の心」について、そして「人間の可能性」について、
何も知らなかったことに、はじめて気づくはずだ。

この「圧倒的な欠落」を埋めるために、次の歴史サイクルが本格的
にはじまることになる。

欠落を埋める時、明治維新以降はヨーロッパがモデルだった。終戦
以降は、アメリカだった。ところが、今回の歴史の転機では、日本
にはモデルがない。なぜなら、日本が世界のモデルになるからだ。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569797601/tachiyomi-22

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■■選書コメント
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ご存知、経営コンサルタント、神田昌典さんのキャリア論です。タ
イトルから、いわゆるキャリア形成術、処世術の本かと思いました
が、まったく違いました。

これから10年どころでなく、数十年以上先を見通した上でキャリア
を考えます。当然、激動の時代を想定しています。それを乗り越え、
活躍するべきか、具体的にアドバイスします。

思えば、キャリア論の大半が、現状のビジネス環境を前提に書かれ
ています。本書は、その前提がもうすぐ崩れ去ることを予言し、そ
のために今からなすべきことを書いています。

国家財政の破たんや、首都直下型地震の懸念から、現在の価値観が
通用しなくなる可能性を指摘する人は少なくありません。しかし、
その後どんな社会が到来するのかまで見せてくれる本はありません。

本書は、それを明らかにし、どう生きればいいのかを教えてくれま
す。10代から40代まで、世代別にアドバイスをしてくれる点も助
かります。

なお、予言にあたって、ベースになるのが、ファンならお馴染み、
70年周期説や人口ピラミッド、製品ライフサイクル、人生7年節
目説です。これらのツールの使い方も参考になります。

「実践マーケター」として鮮烈なデビューを果たした著者ですが、
本書では、その面影はなく、まるで未来学者です。上場失敗やガン
の克服などご自身の体験、そして震災の影響が大きいようです。

ファンの賛否はわかれそうですが、今後の激動を見据えてキャリア
形成をしたい方、会社や日本という枠に捉われない、大きな視点か
ら、働き方や生き方のヒントが欲しい方にお勧めします。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569797601/tachiyomi-22

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2012
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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