HOME > ビジネス選書&サマリー > 無料版・バックナンバー > 180日でグローバル人材になる方法

ビジネス選書&サマリー

無料版・バックナンバー

解除ご登録

ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。


f

2012/03/09
180日でグローバル人材になる方法

180日でグローバル人材になる方法

グローバル化を阻む「言葉」と「ネットワーク」の壁

日本のグローバル化が進んでいるが、あまりうまくいっていないようだ。原因の一つは、日本人が世界に通用する「グローバル人材」になっていないからだ。日本人がグローバル人材になる上で、二つの大きな「壁」が立ちはだかっている。最初の壁は「言葉の壁」だ。一般に、他国の人と比べて日本人は英語が苦手だ...


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■180日でグローバル人材になる方法
■天野雅晴
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492044523/tachiyomi-22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー  
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

グローバル化を阻む「言葉」と「ネットワーク」の壁

【1】

日本のグローバル化が進んでいるが、あまりうまくいっていないよ
うだ。原因の一つは、日本人が世界に通用する「グローバル人材」
になっていないからだ。

日本人がグローバル人材になる上で、二つの大きな「壁」が立ちは
だかっている。最初の壁は「言葉の壁」だ。一般に、他国の人と比
べて日本人は英語が苦手だ。

もう一つの「壁」は「ネットワークの壁」だ。日本人と海外の人の
会社や組織に対する考え方の違いが「グローバル化」のスピードを
遅らせているのだ。

日本はいわゆる「縦割り社会」だ。いったんどこかの組織に所属す
ると、人はなかなか外部とのつながりを持たない。組織が個人の居
場所を定義するから、個人の自律性は重要ではない。

一方、米国では、会社や組織がダイナミックに変化して不安定だ。
人は個人の自律性を優先させ、組織の枠を越えて「個人レベル」で
つながっている。それが人を動かし、組織や会社が出来上がる。

【2】

ネットワークの壁を越えるために、日頃からやっておくべきトレー
ニングがある。まずは「自己主張訓練」だ。海外の人は、日本人に
比べて積極的に発言する。

まず、色々なものに自分の考えを持つ。誰かと話す際に、自分の考
えをしっかり言えるようにするためだ。そして、できるだけストレ
ートに「結論」から言うようにする。

次に、相手の主張をきちんと聞くことだ。主張はするが強要はせず、
お互いの考えや選択を尊重して「共存」することをこの訓練で養う
べきだ。これが、英語でできればベストだ。

同時に大切なことが「対等姿勢」だ。これを実践するには、協調よ
り共存を意識することだ。自分自身をしっかり持ちつつ、周りの立
場や考え方も尊重する姿勢が大切だ。

そして、どんな人にも常に自然体で接し、互いに対等に意見や考え
を発言し合うべきだ。「対等姿勢」が実践できれば「自己主張」も
自然にできるようになるはずだ。

【3】

さらに、自分の「得意分野」に関するトレーニングを十分に積んで
おくことだ。横社会の基本は分業だ。企業でも個人でも、互いの「得
意分野」で分業する。

その組合せをダイナミックに変えることで市場のニーズに対応する。
同時に、互いの得意分野も進化させなければならない。それができ
なければ、周りに置いていかれてしまう。

加えて、日本人には、言葉や文化的背景の違いによるハンディがあ
る。だから、それを補う意味でも、何かアピールできる得意分野を
持つことが大きな強みになる。

最初は趣味の範囲で構わない。たとえば、ワイン好きなら徹底的に
ワインの勉強をしておく。海外にもワイン好きはいるから、それが
きっかけで仲良くなり、ネットワークに入り込めることもある。

ただし、仕事に直接つながらない得意分野だと、かなりのレベルま
で究めなければパワーにならない。一方、仕事で得意分野を持つ人
なら、分業を任せるに値する日本人は少なくない。

自分の得意分野を持ち、それを強くアピールすれば、たとえ英語が
うまくしゃべれない人でも、ネットワークの壁を越えることができ
るはずだ。

【4】

得意分野を伸ばす道筋が見えたら、今度は海外人脈の構築だ。その
ためには二つの鉄則がある。まず、人脈の構築には自然な理由づけ
が必要だ。それなりの理由がなければ、話はその場限りだ。

一番の理由は、やはり仕事だ。ただ、仕事だけではチャンスは減る。
これを増やすには、自分の今の仕事や「やりたいこと」に関する外
の集まりやイベントなどに参加することだ。

二つ目の鉄則は、自分のためより、相手のためを考えることだ。も
ちろん、結果的にはお互いのためなのだが、相手にメリットが見え
なければ何も始まらない。

海外の人が集まる場所に行ったとき、力を発揮するのは、自分の得
意分野だ。海外人脈はそのまま世界のネットワークにつながる。日
本でも海外の人とのネットワーキングを練習することが重要なのだ。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492044523/tachiyomi-22

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日本のビジネスパーソンが、短期間でグローバル人材に変身し、最
前線で活躍できるようになるには、いったい何をしたらいいのか?
わかり易く、具体的にアドバイスしてくれる本です。

日本の企業や人材が、中々グローバルに活躍できずにいます。その
理由を、主に「ネットワーク化への適応の遅れ」と「言語の問題」
に絞り、それぞれの対策を紹介してくれます。

さらに、短期間でグローバル化する具体的な方法として、米国をハ
ブにグローバルに適用する方法を推奨します。これにより、半年で、
グローバル人材に生まれ変わるカリキュラムを教えてくれます。

著者は、アメリカの大学を卒業、就職ののち、コンサルティングの
会社を起業した人物です。自らの実体験と仕事の実績を通して書か
れているため、助言が具体的です。

興味深いのは、MBAに替わる海外研修、GR研修です。体感英語
に加え、横社会への適応を入門と実践について、半年で身につくプ
ログラムになっています。

グローバル化は、日本企業にとっても、そこで働く人たちにとって
も、喫緊の課題です。有名な社内公用語を英語化したり、新卒に占
める外国人の割合を増やしたりしています。

働く側が不安を感じるのも無理もありません。しかし、今さら留学
や駐在もできず、結局、英語教材で学んだり、英会話スクールに通
うくらいしか方策がありません。

そんなビジネスパーソンたちに、現実的な対処法を紹介してくれま
す。押し寄せるグローバル化の波に乗り遅れたくないと考える人、
むしろチャンスに変えたいと考える人にお勧めします。


★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492044523/tachiyomi-22

──────────────────────────────
◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html 
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2012
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ツイートする FACEBOOK いいね! このエントリーをはてなブックマークに追加

主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

企業情報はこちら

著者の方へ

広告掲載についてはこちら

TOP