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2013/01/18
君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?

君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?

準備すれば「救われる」どころか「大活躍」できる

これから世界は、最も人類の生活を変化させた産業革命期を抜き、史上最大の激動期を迎える。その中で、日本は急速に力を失い、約束は実行されないどころか国は私たちに大きな負担を求めてくる。だから、私たちは、来るべき時代を見据えて、準備するべきだ。準備の鉄則は、最悪を想定することだ。最悪を考えることはネガティブ思考ではない。むしろ、ポジティブ思考の原点だ...


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■今週の選書
■君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?
■田村耕太郎
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806145734/tachiyomi
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■■選書サマリー  
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準備すれば「救われる」どころか「大活躍」できる

【1】

これから世界は、最も人類の生活を変化させた産業革命期を抜き、
史上最大の激動期を迎える。その中で、日本は急速に力を失い、約
束は実行されないどころか国は私たちに大きな負担を求めてくる。

だから、私たちは、来るべき時代を見据えて、準備するべきだ。準
備の鉄則は、最悪を想定することだ。最悪を考えることはネガティ
ブ思考ではない。むしろ、ポジティブ思考の原点だ。

ただし、最悪を想定して準備することが条件だ。準備があれば、最
悪の事態が起きてもショックは少ないし、手が打ってあるので最悪
にならない。準備のおかげで最悪を回避できれば自信にもなる。

皆が平等だった時代はとっくに終わった。人生は準備で大きく左右
されるが、これからの時代への準備は、いまだかつてないほど人々
の運命を変えていく。

しっかり準備さえすれば、日本人は、世界で「通用」するどころか
「大活躍」できるはずだ。

【2】

今世紀は、新興国の時代だ。残念ながら、日本の存在感はさらに小
さくなる。英エコノミスト誌によると、G7のうち、2050年までG
DP世界上位7カ国に残るのはアメリカのみだそうだ。

もちろん、日本も圏外へ消える。アメリカ以外は中国、インド、ブ
ラジル、ロシア、インドネシア、メキシコが上位に残る。40年後に
主役は大きく入れ替わるのだ。

ただ見方を変えれば、人口が減り、高齢化が進む日本にも、チャン
スがある。なぜなら、日本の1500兆円の個人金融資産の6割を60
歳以上のシニア層が保有するからだ。

この層の旅行から医療までのサービスへの需要は旺盛だ。世界最先
端のビジネスや、高齢化対応システムが日本に出来上がるかもしれ
ない。

また、世界は時間をかけて日本のような人口減少・高齢化に向かう。
その最前線の日本でこの課題に対応することは意義が大きい。日本
の中でも、その課題が真っ先に降りかかる地方都市こそ面白い。

【3】

今世紀、最大の人口ボーナスを受けるのはインドだ。人口ボーナス
とは、一国の人口構成で、子供と老人が少なく、生産年齢人口が多
い状況のことだ。豊富な労働力で高度の経済成長が可能だ。

次いでアフリカ、中東の順だ。この中で日本にとってカギを握るの
はインドだ。最も大きな人口ボーナスを受け取るインドを押さえれ
ば、それに次ぐ中東、アフリカへの足がかりがつかめるからだ。

インドはアフリカ、中東へのゲートウェイだ。官民を挙げて、アフ
リカ諸国との経済外交やビジネスを急速に活性化・拡大させている
し、中東にも数多くのインド実業家や資本がすでに進出している。

インド人コミュニティーには排他的要素が少なく、あらゆる国籍の
人や企業と関わりを持つ。規模と経験に勝るインド人の存在は、投
資を図るインド企業にとって敷居を下げる安心材料でもある。

【4】

今世紀の最大のテーマは、世界人口の縮小だ。同時に、私たちはど
んどん死ななくなる。今世紀はさらなる長寿化が進むはずだ。

寿命が延びるこれからの時代は、自分に投資し、自分で自分を養っ
ていく時代になる。すでに、次世代が面倒を見てくれる人口構造に
はないからだ。

しかし、寿命が延びても、それは健康的な状態を保ったままとは限
らない。健康の維持のために、人々は莫大な投資を始めるはずだ。
つまり、これら医療、製薬、健康関連産業が非常に有望なのだ。

次に、教育だ。健康に加えて、常に変化する社会で、必要とされる
人材でいなければならない。継続的な自己教育に、人々は大きな投
資をしていくはずだ。

現在のエリートたちは、すでに「一生現役」の準備を進めている。
これからは、誰もが一生、自分で稼いで食べていく時代と仮定して、
自分に投資し、人生設計を組み立てていかねばならないのだ。

★本書の詳細、お買い求めは、
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■■選書コメント
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激動の時代を生きるために、どんな準備をすべきかを説く本です。
これから「どんな時代になるのか」「そこで生き残れるのは、どん
な人材か」「そうなるには、何をすべきか」を教えてくれます。

ご存知、著者の田村耕太郎さんは、政治家、経営者、研究者、金融
マンとして、自ら世界に飛び出し、世界と渡り合ってきた方です。
その体験がベースになっていますので説得力が違います。

なお、ありがちな「グローバル人材論」ではありません。著者の言
う「準備」も「英語を磨いておこう」とか「留学をしよう」などの、
ありきたりな内容ではありません。

もっとハイレベル、たとえば「情報をクロスチェックせよ」「科学
の知識を身につけよ」など、腰を据えて取り組まなければ、中々、
身にならないものが多いです。

しかし、これが求められるのが現実です。だからこそ、周到な準備
が必要なのです。身につけば、世界で「何とかやっていける」どこ
ろか「大活躍できる」と著者はいいます。

書籍の構成としては、ビジネス書には珍しく、冒頭でカラーの写真
を用いたり、見出しを大きく、インパクトのある形で使ったりと、
凝った作りで楽しませてくれます。

内容は、厳しいですが、前向きなものばかりです。「日本はダメだ」
論がはびこる中、本書は要求が厳しい分、読後感はさわやかで、元
気にしてくれます。

もちろん「朝型人間になれ」「英語を多読多書せよ」など、すぐに
始められるもの紹介されていますので、ご安心ください。すべての
ビジネスパーソン、特に若い人にお勧めします。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806145734/tachiyomi

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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