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2013/02/08
人生が変わる2枚目の名刺
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名刺は2枚でちょうどいい
本業でサラリーマンとして会社に勤めながら、自分の好きなことをして活躍している人たちがいる。たとえば「ラスベガスでマジックショーを開催して、観客の目をくぎづけにする人」「プロのミュージシャンとしてCDデビューを果たした人」「小説を出版して芥川賞を受賞した人」などだ...
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■今週の選書
■人生が変わる2枚目の名刺(柳内啓司)
■クロスメディア・パブリッシング
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■■選書サマリー
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名刺は2枚でちょうどいい
【1】
本業でサラリーマンとして会社に勤めながら、自分の好きなことを
して活躍している人たちがいる。
たとえば「ラスベガスでマジックショーを開催して、観客の目をく
ぎづけにする人」「プロのミュージシャンとしてCDデビューを果
たした人」「小説を出版して芥川賞を受賞した人」などだ。
彼らのように、2枚目の名刺を持ち、本格的に社外活動をしている
人が増えている。かくいう私も2枚目の名刺を持って活動している。
勉強会と交流会の主催を約3年間続けてきたのだ。
私を含め、2枚目の名刺を持って活動している人たちが、口を揃え
て言うことは「2枚目の名刺は、本業との相乗効果を生み、さらに
人生を楽しいものにしてくれる」ということだ。
【2】
2枚目の名刺を持つメリットはたくさんある。たとえば、私は将来
やりたいことがある人には「会社を辞めず、とりあえず今からやっ
てみればいい」と提案している。
まずは、自分の叶えたい夢を2枚目の名刺の活動として実験的に小
さく始め、世の中で受け入れられるかを検証するのだ。そのほうが
「不確実で先が読めない」今の時代に合っている。
2枚目の名刺として活動すれば「すぐに利益を出さなければ」とい
うプレッシャーがない。だから、焦らず、自分の本当にやりたいこ
とを世の中にぶつけて、その結果を検証することができる。
反応がよくない場合は、やり方を改善したり、1度撤退して、全く
違うアプローチで挑戦したりと、試行錯誤ができる。2枚目の名刺
なら、生活に余裕を持って続けられるのだ。
【3】
また、2枚目の名刺で、収入アップの道を作ることができる。たと
えば、ビジネスアイデアがあるのに、自分の会社で実現できない場
合は、自分で会社を立ち上げるのもよい。
また、自分の興味のある分野の研究活動や、クリエイティブな活動
など、収益を目的としない活動に打ち込んだ場合でも、収入を得る
ことができる。
たとえば、ワイン好きが高じて、オススメのワイン銘柄やワインバ
ーを紹介するブログを開設し、それが評判となれば、出版や講演の
依頼が舞い込み、印税や講演料をもらえることがあり得る。
さらに、2枚目の名刺の活動で、本業の収入がアップするパターン
もある。本業では手に入らないスキル・知識・人脈を通じ、業界の
常識を疑い、本業の状況を俯瞰して分析できるようになる。
新しい切り口の発想がイノベーションを起こし、付加価値の高い仕
事につながり、周囲から信頼を得られることもある。その結果、本
業での収入がアップするというわけだ。
もちろん、すぐに本業に還元されるかどうかはわからない。自分が
感じたことや、考えたことを自分の中に定着させるには、時間がか
かるのが普通だ。
しかし、ちょっとした会話の中で見え隠れする教養や企画書に滲み
出る洞察力の鋭さなど、言葉にはしにくいが、圧倒的な差を感じさ
せるものがある。それを社外の活動で身につけることができるのだ。
【4】
サラリーマンが自ら稼ぐ力をつけることは、素晴らしいことだ。ま
ず、自己評価の上昇につながる。「稼ぐ力」は、現代におけるサヴ
ァイヴ能力だ。
「私は、どんなところでもサヴァイヴできる」という自負は、その
人に自信を植えつけてくれる。
また、自らお金を稼ぐ経験は、ビジネス感覚を鋭くさせる。これが
本業でも役立つ。これからの時代、たとえ技術者であっても、お金
に対する嗅覚を身につけることが必要となってくるのだ。
もちろん「収入がアップすれば、幸せが訪れる」などと言うつもり
はない。しかし、二枚目の名刺をきっかけに「お金と生々しく対峙
する経験は、人生に大きなインパクトを与えてくれるはずだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844371991/tachiyomi
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■■選書コメント
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会社勤めを続けながら、自分の「やりたいこと」を、本格的な仕事
にして、平日の夜や週末に活躍する、そんな欲張りな働き方を提唱
する本です。
今の仕事に満足できず「もっと自由に」「もっと自分らしく」働き
たいという人が増えています。しかし、厳しい時代ですから、会社
を勢いで辞めると後悔します。
いきなり独立や起業するのでなく、今の仕事を続けながら、自分の
夢をスモールスタートさせて、やりたいことを達成させていく、そ
んな新しいライフスタイルを提唱します。
本書では、もう一つの仕事を持つことの魅力やメリットを十二分に
語ります。空いた時間が楽しく過ごせるだけでなく、本業との相乗
効果も生まれ、人生が楽しくなることが分かります。
また、読者が始めるにはどうしたらいいのか、その方法や留意点を
わかりやすく解説してくれます。読めば、自分の人生の選択肢とし
て、一考に値することが分かると思います。
巻末には、すでにこうした働き方を実践する方のケーススタディを
多数紹介しています。家入一真さんや、はあちゅうさんなど、実践
者のケーススタディは参考になります。
全編を通して、本業の存在を想定し、それを続けることを前提に書
かれていますので、多くの起業本や成功本よりも現実的で「自分に
も始められそう」という気持になれると思います。
先の見えない時代に、これからのキャリアや人生を真剣に考える人
が少なくありません。そういう人に手に取っていただき、自分の未
来を考える際のコンパスにしていただきたいと思います。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844371991/tachiyomi
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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