無料版・バックナンバー
- ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。

2013/03/01
仕事に使える 感情コントロールの技術
-
「時間」と「感情」の意外な関係
時間は、誰でも1日24時間と平等だが、感情で相対的に増やすことができる。感情の管理こそ、タイムマネジメントの本質なのだ。時間管理の前に、感情の管理をするべきなのだ。感情の管理が必要な理由は、自分が好きなことをしているときは、時間が過ぎるのがはやく、苦手なことをしているときは、時間が経つのが遅いと感じるからだ...
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■仕事に使える 感情コントロールの技術(吉澤ゆか)
■阪急コミュニケーションズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448413201X/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「時間」と「感情」の意外な関係
【1】
時間は、誰でも1日24時間と平等だが、感情で相対的に増やすこと
ができる。感情の管理こそ、タイムマネジメントの本質なのだ。時
間管理の前に、感情の管理をするべきなのだ。
感情の管理が必要な理由は、自分が好きなことをしているときは、
時間が過ぎるのがはやく、苦手なことをしているときは、時間が経
つのが遅いと感じるからだ。
「時間は感情」というのは、その時間に対して自分が感じている感
情が、時間の長さの感覚を変えるからだ。「時間は感情」であり、
「感情はエネルギー」だから「時間はエネルギー」とも言える。
例を挙げると、落ち込んで行動が止まる人と、一瞬、落ち込んでも、
すぐに立ち直って仕事に戻る人がいる。この2人の違いはどこにあ
るのか?
【2】
人は、自分に望ましくない事が起きると、反射的にネガティブな感
情を感じ、エネルギーレベルが落ちる。これを付随反応と言い、コ
ントロールできない。
だが、その先は違う。それは「自分に投げかける質問」だ。出来事
が起きてから、それに対する感情を感じるまでには、無意識に自分
に質問を投げかけているのだ。
たとえば「自分ばっかり」「何でこんなことをいわれるんだ」など
だ。出来事が起きた直後に、自分にどんな質問を投げかけたかで、
次の瞬間に感じる感情が変わってくるのだ。
自分をよい状態に導く質問を「パワーアップクエスチョン」と言い、
を悪い状態にする質問を「パワーダウンクエスチョン」と言う。ど
ちらの質問をするかで、エネルギーを有効にもムダにもする。
一瞬、落ち込むが、すぐ立ち直って仕事に戻れる人は「今、自分に
できる最善のことは何か?」など、次の行動に導く質問をする。「質
問の質が時間の質を、ひいては人生の質を変えていく」のだ。
【3】
時間の質を高めるには、もうひとつコツがある。それは小さな成功
体験で、先延ばし癖を治すことだ。
いつでもできることを先延ばしせずに「すぐやる」、または「いつ
やるかすぐ決める」ということが習慣化すると、潜在意識は「自分
は決めたことをできる人だ」と認識し、セルフイメージが上がる。
そのセルフイメージが、気分のよさをもたらすので、よい感情を感
じることができるようになる。さらに行動量が増える。こうして、
人は善循環に入っていく。
私たちは、ライフプランに関わる大きな目標と、小さな目標の両方
を持っている。しかし、潜在意識の中に目標達成の大小はない。
「年商1億円を達成する」という目標も「月末だから銀行で家賃を
振り込む」という目標も「決めたことを実行する」という点では、
まったく同じだ。だから、小さな目標から達成するのだ。
では「先延ばししない自分」を習慣化するには、つい後回しにして
いるが、いつもうっすら心の中に残っていることをノートに書き出
す。こうして「見える化」した上で、一個一個実行していくのだ。
【4】
時間管理と感情管理のスキルは、あなたの目標を達成に役立つ。目
標達成の第一段階は、人生の理念とビジョンを明確にすることだ。
そして、基準を上げたゴールを設定して、コミットすることだ。
それには、ゴールをすえる土台になる「人生の目的」つまり「人生
理念」と「人生ビジョン」を明確にする必要がある。そして、準備
ができて初めて、ゴール設定に着手するのだ。
この段階を飛ばして目標設定にすると上手くいかない。目的が明確
化でなかったり、自分に自信が持てない状況で目標設定すると、あ
いまいなで「低め安定」な目標を立ててしまう。
ぜひ、あなたの人生を見つめ、目標を明確にすることから始めて欲
しい。その上で、時間と感情のスキルを駆使して、目標を達成し、
夢を叶えて欲しい。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448413201X/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本書は、時間を賢く、効果的に使うために、自分の感情をうまくコ
ントロールすることを推奨し、その具体的なやり方を教えてくれる
本です。
たしかに、時間の使い方は、気分に左右されます。誰でも気分の良
い時は、おのずと生産性が上がります。同じことをやっても、気分
の悪いときは、生産性が落ちるものです。
だから、いつも気分よく取り組めばいいのです。問題は、それが容
易ではないことです。そこで、感情をうまくコントロールして生産
性を高め、夢を実現する方法を本書で学びます。
本書は、時間の分析に始まり、具体的な手法まで紹介されています。
たとえば、ベストコンディションを保つために、自分のベストな姿
勢を見つけることを提案したりします。
特に、後半はステップに従い、様々な方法やツールが紹介されてい
きます。著者の体験談に留まらず、実践者の実例も色々と掲載され
ています。
本書が勧める目標達成のステップは、極めてシンプルで、オーソド
ックスなものです。そのため、誰にでも実践できます。さらにその
ステップに「感情」という極めて重要な要素を扱った点が斬新です。
これまで、感情は、本人の資質や心がけにゆだねられてきました。
しかし、それでは多くの人には、うまく「できない」のが現実です。
それで、多くの人が損をしています。
本書の方法に従えば、しっかり感情の管理が可能になるはずです。
「夢があるが、何から始めていいのかわからない」という方や「夢
を持ちながら、これまで何度も挫折してきた」人にお勧めします。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448413201X/tachiyomi
──────────────────────────────
◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━