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2013/03/08
部下を育てる「承認力」を身につける本

部下を育てる「承認力」を身につける本

承認体質をつくれ

初めてリーダーになり、自分が先陣を切って必死になって営業をしていた頃「なぜ、みんな思い通りに動いてくれないのだ」と、いつもイライラしていた。そんな中、私は降格させられ、年俸も大幅ダウンした。「一生懸命、部下を叱咤激励してきたのに、いったいどうしてなのか。自問自答を繰り返した...


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■今週の選書
■部下を育てる「承認力」を身につける本(吉田幸弘)
■同文舘出版
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★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4495520210/tachiyomi
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■■選書サマリー  
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承認体質をつくれ

【1】

初めてリーダーになり、自分が先陣を切って必死になって営業をし
ていた頃「なぜ、みんな思い通りに動いてくれないのだ」と、いつ
もイライラしていた。

そんな中、私は降格させられ、年俸も大幅ダウンした。「一生懸命、
部下を叱咤激励してきたのに、いったいどうしてなのか。自問自答
を繰り返した。

そして、あるセミナーで答えを得た。コミュニケーションは、自分
中心ではなく、他人中心が大切なのだ。自分本位で人の話を聞かず、
話してばかりだった私には、大きな発見だった。

さらに、相手の長所を引き出し、存在を認めてほめるという方法が
いいということにも気づいた。米国の心理学者マズローの欲求階層
説にもあるが、人は誰でも他人から「承認されたい」と思っている。

承認されているとわかると、モチベーションが高まり能動的に動く
ようになる。だから、部下は絶対に承認するべきなのだ。

【2】

昨今「メンタルヘルス」「パワーハラスメント」などといった労働
問題が話題になっている。私も多くの経営者や中間管理職の方から
相談を受ける。そういう人の中には、部下を認めていない人が多い。

「お互いを認め合う」「相手を承認する」というのは、信頼関係を
気付く上で、一番大切なことだ。認めれば、部下のモチベーション
は上がり、メンタル不全の人も減るはずだ。

閉塞感が漂う現代社会において、皆が認めてほしいと思っている。
特に、一人でも部下がいる人は、部下を承認する力、すなわち「承
認力」を身につけるべきだ。

【3】

承認には、2種類ある。相手の能力や業績を称賛する「プラスの承
認」と、和や秩序を大切にし、ミスしないことをよしとする「マイ
ナスの承認」だ。

従来の日本の組織や社会では「マイナスの承認」が優先された。そ
の結果、周りからのバッシングを恐れ、「ミスするくらいなら、何
もしないほうがいい」と考える人が出てくるようになった。

口先では「オンリーワンを目指せ」「どんどん新しいことにチャレ
ンジせよ」と言いながら、実は、マネジメントでは、逆のことを行
っていることが少なくないのだ。

【4】

「プラスの承認」といっても、部下を承認するポイントが、中々見
つからないのが実状だ。そこで、部下のことをよく知るべきだ。究
極的には、部下の一番のファンを目指すのだ。

それは、部下に媚びへつらうことではない。「部下の承認のポイン
トを見つけること」が最大の目的だ。そのために、普段から部下と
コミュニケーションを取ることだ。

そして、気づいた情報を「部下ノート」にまとめておく。気づきを
メモすることで、部下の内面に関する情報が集まり「プラスの承認」
をするツボが浮かび上がってくる。

部下ノートのポイントとして、把握しておきたいのは次の3点だ。
1番目は「日々の不安」だ。部下が不安に思っていることがあれば、
それを解決する方向に導かなければならない。

部下がどのような時に不安になるかを把握し、緊張をほぐす言葉な
どをかけるのだ。

2番目は「得手不得手」だ。特に、不得意なものを放っておくと、
ミスしないように挑戦しないという「マイナスの承認」になりがち
だ。

そうならないために、部下が不得意な分野で成功した時に「プラス
の承認」をタイムリーに行う。落ち込んでいる時は「プラスの承認」
をいつもより多く行う。要は、こまめに声をかけるのだ。

3番目は「どんな時に喜んでいたか、怒っていたか」だ。これを書
いておくことで、プラスの承認をする際に、ポイントを把握しやす
くなるはずだ。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4495520210/tachiyomi

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■■選書コメント
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本書は、職場におけるコミュニケーションの本です。特に、上司が
部下を「承認」することで、相手のやる気を引き出し、業績につな
げることを目指します。

コミュニケーションを図る上で、相手を承認することは、大切です。
誰もが、人から認められたいと思っています。職場の人間関係であ
れば、なおさらです。

しかし、人を認めることは、なかなか難しいのも事実です。本書は、
それを可能にします。職場で、部下に、具体的にどう接すれば、相
手は「承認された」と実感できるのか、きめ細かく教えます。

「承認力」ということで、いわゆるホメ言葉を列挙したものかと思
いましたが違います。部下を承認する上で、大事なことが、いろい
ろと書いてあります。

たとえば、承認といっても、どうしても上すべりになりがちです。
そうなると、口から出る言葉も、通り一遍の褒め言葉になりがちで
す。それは、相手にも伝わってしまいます。

しかし、本書には、困った部下のタイプ別承認法まで、書いてあり
ます。「ほめるところがない部下」「気が強い部下」「言われたこ
としかしない部下」など、使う相手がイメージできるはずです。

もちろん、承認は、ただほめていればいいわけではありません。時
には、叱ることも重要です。そこで、本書には、叱り方や、注意の
仕方まで網羅しています。

「部下をもったばかりの人」や「部下にどう接すればいいのかわか
らない人」「部下のやる気が引き出せないと悩む人」は、ぜひお読
みください。

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4495520210/tachiyomi

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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