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2013/05/17
僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話
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仕事は、とことん面白く
「今よりもっと楽しく仕事がしたい」「遊びや家族ともバランスを取り、もっと豊かになりたい」と考える、普通のサラリーマンは多いはずだ。そういう人に、幸せ仕事術・人生術をお伝えしたい。自分も、仕事で今までに何度もとんでもないトラブルにめぐりあってきた。そんなときこそ「この酷い体験、後で話したらウケるだろうな」と笑いたくなった...
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■今週の選書
■僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話
■本田亮
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★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479793844/tachiyomi
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■■選書サマリー
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仕事は、とことん面白く
【1】
「今よりもっと楽しく仕事がしたい」「遊びや家族ともバランスを
取り、もっと豊かになりたい」と考える、普通のサラリーマンは多
いはずだ。そういう人に、幸せ仕事術・人生術をお伝えしたい。
自分も、仕事で今までに何度もとんでもないトラブルにめぐりあっ
てきた。そんなときこそ「この酷い体験、後で話したらウケるだろ
うな」と笑いたくなった。
そんな僕を見て、チームの部下たちの悲壮感は一変、冗談が飛び交
うようになった。仕事で体験したひどい話は、今も僕の持ちネタだ。
その話は、ひどければ、ひどいほどウケる。
うまくいった話より、うまくいかなかった話のほうが人は学ぶ。そ
のときは最悪でも、後でみんなを楽しませることができる。ビジネ
スの講師にさえなれる。トラブルは、人生の宝物、教科書なのだ。
だから、僕の仕事は、いつも笑いが絶えなかった。外から見ると、
とても楽に見えてしまい、その結果、何人もの後輩が「手伝わせて
ほしい」と申し出てきた。
だが、実際はバラ色の仕事なんてない。後輩たちは「こんなはずで
はなかった」と嘆いていた。しかし、仕事を楽しそうに見せるのも、
仕事をする人の責任なのだ。
【2】
大きなトラブルを抱えてしまったとき「こんなとき、○○さんだっ
たらどうするだろう?」と想像してみる。身近な先輩が参考ならな
ければ、著名人でもいい。キャラクターの数だけ、解決方法がある。
人生や、仕事のお手本は、まわりを見渡せばたくさんいる。いろん
な人の中から自分に合う仕事スタイルを見つけて、徹底的に真似て
みることだ。
そのうち、無理なく真似できるようになったら、今度はとことん真
似しないようにしてみる。真似ていた人のスタイルから、意識して
離れていくようにするのだ。
すでに自分の仕事のペースはできているはずだから、どれだけお手
本から離れても、基本は崩れない。そうして徐々に自分だけのスタ
イルを作っていく。これを続けると、やがて真似られる存在になる。
【3】
少し難しい仕事を頼んだとき「なぜ、できないか」をすぐに説明す
る人がいる。しかし、いくら仕事ができない理由をしっかり説明さ
れても仕事は進まない。それどころか残り時間がどんどん減る。
障害や無理難題があるのが仕事だ。だから、お金になるし、やりが
いもある。「どうしたら解決できるだろう」と想像する人は、その
時点ですでに1歩前へ踏み出しているのだ。
世の中をおもしろくしているのは「きっとできるよ」という気持ち
だ。だから、最初から「無理だ」でなく「きっとできる。どうした
らできるか」と考えてみることだ。
「時間がない」「予算がない」など、仕事には制約があるものだ。
しかし「時間がない」ということは、その分、決済が早くおりると
いうことだ。つまり、大胆な企画が通る可能性が高くなるのだ。
【4】
条件が厳しい仕事のときこそ、普段できない大胆なアイデアを実現
させればいいのだ。クリエーターたちの多くが、条件の悪い仕事に
真剣に取り組んで、賞を獲り、1人立ちしていった。
名前が売れれば、予算がたっぷりある大きなキャンペーンを任され
るようになる。だから、安い仕事が来た時こそ「自分を売り込む最
高のチャンスだ」と思えばいいのだ。
失敗したら、できるだけ早く忘れて前へ進むべきだ。そのために、
失敗を「人生的尺度」で考える。目の前にある出来事の当事者にな
らず、一歩引いた所から、そのトラブルを見つめてみる。
たとえば、20年後の自分を想像して、その失敗が自分の人生にどの
くらい悪い影響を及ぼしているか考えてみる。誰も命まで奪わない。
仕事の失敗など、人生全体では、米粒みたいなものだ。
トラブルに遭ったら、目の前の狭い世界で悩むのではなく、人生と
いう尺度の中で見つめ直してみることだ。大きく捉えてみれば、ぐ
っと気持ちが楽になるはずだ。
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■■選書コメント
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今の職場で「もっと楽しく仕事がしたい」「豊かになりたい」そう
考えるビジネスパーソンたちの悩みや不安を解決するヒントが詰ま
った本です。
著者は、電通のクリエーティブ局長で「ピッカピカの1年生」から、
まだ記憶に新しい、あのACの「こだまでしょうか?」まで、多く
のテレビCMを企画・制作された方です。
ご自身の早期退職にあたり、社内で講演した「ラストメッセージ」
が大好評だったため、全国の悩めるビジネスパーソンを勇気づける
目的で書籍化されたそうです。
具体的には、仕事の話を79、紹介するものです。正直、はじめは期
待せずに読み始めましたが、すぐにのめり込みました。若いビジネ
スパーソンのための働く知恵が詰まっていると感じます。
装丁も、シンプルですが、大事なところにアンダーラインがひかれ
たり、冒頭に広告における、クリエーティブの仕事について簡単な
解説も添えるなど工夫されています。
内容も「バランスの悪い人がいい」「プレゼンはカッコ悪くていい」
「人から笑われたほうがいい」など、読めば勇気がわいてきます。
日本最大の広告代理店、電通ことも分かり面白いです。
この手の本は、内輪ウケでしらけることも多いようです。特に、本
書は、社内向け講演がベースということで心配しましたが、まった
くそんなことはありませんで、誰が読んでも楽しめます。
サラリーマンとして、今の職場で活躍したい人、やりがいのある仕
事をして、幸せになりたいすべての人、特に迷いの多い若いビジネ
スパーソンたちにお勧めします。
★本書の詳細、お買い求めは、
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