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2013/07/05
ハイブリッドに考える思考の技法
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どちらか選ばず、掛けてみる
「ハイブリッド」という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かぶのがプリウスなど、トヨタの車ではないだろうか。ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの組み合せで、画期的な低燃費を実現した。このように、複数の異なるもの組み合わせて、新たな価値を生み出すことを、この本では「ハイブリッド思考」と呼ぶ。トヨタのプリウスは、まさにその思考が具現化されたものだ...
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■今週の選書
■ハイブリッドに考える思考の技法
■高津尚志
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■■選書サマリー
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どちらか選ばず、掛けてみる
【1】
「ハイブリッド」という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かぶのがプ
リウスなど、トヨタの車ではないだろうか。ガソリンで動くエンジ
ンと電気で動くモーターの組み合せで、画期的な低燃費を実現した。
このように、複数の異なるもの組み合わせて、新たな価値を生み出
すことを、この本では「ハイブリッド思考」と呼ぶ。トヨタのプリ
ウスは、まさにその思考が具現化されたものだ。
たとえば「仕事とプライベート」「スペシャリストとゼネラリスト」
などのように、世の中には二項対立で語られたり、両立が難しい、
相容れないとされる概念や事象が多くある。
それを「どちらか片方を選択する」のでなく、掛け合せて統合的に
生かし、大きな価値、ほかには真似できない価値を生み出そうとす
るのが「ハイブリッド思考」だ。
【2】
ホンダの本田宗一郎さんと藤沢武夫さん、アップルのスティーブ・
ジョブズとスティーブ・ウォズニアックなど、個性が異なる2人が
出会い、コラボレーションして偉業を達成した話は枚挙に暇がない。
個性の異なる人々の結合によるハイブリッドが、クリエイティビテ
ィやイノベーションの基盤になることは間違いないだろう。しかし、
「1人の人間には1つの個性」と考えることは本当に妥当だろうか。
たとえば、仕事の専門性だ。本田さんの技術力と藤沢さんの経営セ
ンス、その2つの卓越した力があったからこそ、ホンダの成功があ
ったといわれている。
確かに、彼らにはそれぞれの持ち味、得意分野、個性があった。し
かし、その2人がコミュニケーションをとりながら、理解し合い、
有機的につながることがなければ、会社は成り立たなかったはずだ。
【3】
人は、そもそもそれぞれの中に多様性がある。外交性・内向性のよ
うに、相反する要素も、一人の人間が必ず両方を持っている。人に
よってその度合いが異なるだけの話だ。
内向性を黒、外交性を白にたとえた時、グレーの色合いが白に寄っ
ているか、黒によっているかの違いにすぎない。黒100%や、白100%
などという人はいないし、時と場合でも、度合いは変わるのだ。
そこで、まず自分にはさまざまな面があり、ときに対照的な要素が
内在していても、そういう自分を認め、多様な自分に自覚的である
ことに意味があるのだ。
「技術的な視点から見たらどうだろう」「経営的な側面から見たら
どうだろう」と視点を変えてみる。このようにハイブリッドに考え、
行動するほうが、より豊かな個性の使い方ができるのだ。
【4】
ところが、多くの人が「ハイブリッド思考」で独自の価値を生み出
すことができていない。「ハイブリッド思考」を避けるのは、どち
らか一方に集中したほうが、シンプルで楽だからだ。
たとえば「私は文系だから技術はよくわからない」「理系だから文
章を書くのが苦手」という。「文系」「理系」と定義づけることで
わからないことや苦手なことを回避する言い訳にしているのだ。
本人の「持ち味」を活かすことはとても大事だ。しかし、人の持ち
味は「文系・理系」などで分けられるほどシンプルなものではない。
もっと複雑で、奥深く、またおもしろいのだ。
徹底的に特化した専門家なら、1つの武器で戦うのもいいが、多く
のビジネスパーソンは、仕事の中身や相手を常に自ら選べるほど、
恵まれた環境にはないはずだ。
「聞く力」「専門性」「リーダーシップ」など必要なスキルを挙げ
ればキリがない。しかし、どれもそれひとつを獲得すれば卓越した
ビジネスパーソンになれるという「魔法の杖」にはなり得ない。
すべてのビジネスパーソンが、いい仕事をするために必要なのは、
ハイブリッドに思考して、行動することなのだ。
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■■選書コメント
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新しい思考法を教える本です。一見、相反することを掛け合わせて
融合し、問題解決に生かす思考法を「ハイブリッド思考」と名付け、
仕事や人生に活用する方法を教えてくれます。
「仕事」と「プライベート」など、世の中には二項対立で語られた
り、両立が難しいとされていることがあります。これを、あえて統
合して活かすのが、ハイブリッドです。
著者は、日本興業銀行や、リクルートなどを経て、今では世界的な
ビジネススクールの日本市場責任者を務める方です。しかし、かつ
ては様々な困難に陥り、活路が見だせず悩んでいたそうです。
そんな状態から、あるとき一皮むけたのは、この「ハイブリッド思
考」に出会ったからだそうです。実績に裏打ちされたユニークで斬
新なやり方です。
本書は、単なるフレームワークの解説ではありません。この思考を、
実際に日常生活で活用できるように、具体的なシーンを描きながら、
一つ一つ分かり易く解説してくれます。
特に、仕事と人生に活かす方法を描く章では「ハイブリッド思考」
をベースにしながら「自分の枠を広げる方法」や「新しい仕事にチ
ャレンジする方法」などを教えてくれ、大いに参考になります。
構成や体裁も結構斬新で、刺激的です。読むだけで、知的好奇心を
刺激され、様々な発想を得るはずです。私自身、ワクワクしながら、
読み進めることができました。
「アイデアが思い浮かばない」「チームがまとまらない」など、頑
張っているのに成果につながらないなどで、悩んでいる人に、たく
さんのヒントをくれるはずです。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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