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2013/08/30
日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方

日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方

世界標準コミュニケーションのルール

かつての日本では「話せばわかる」が当たり前だった。しかし、その共通認識が、少しずつ崩れつつある。背景にあるのは「多様化」の進行だ。多様な価値観を持つ人々と、コミュニケーションを取るためのヒントは「世界」だ。世界には「話せばわかる」という感覚はない...


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■今週の選書
■日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方
■北山公一
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世界標準コミュニケーションのルール

【1】

かつての日本では「話せばわかる」が当たり前だった。しかし、そ
の共通認識が、少しずつ崩れつつある。背景にあるのは「多様化」
の進行だ。

多様な価値観を持つ人々と、コミュニケーションを取るためのヒン
トは「世界」だ。世界には「話せばわかる」という感覚はない。

日本以上に様々なバックグラウンドと価値観を持つ人間がひしめく
海外では、自分の考えを「自分流」に表現しても伝わらない。相手
に伝わるように工夫して話して初めて伝わるというのが常識だ。

グローバル企業の日本進出、日本企業の海外拠点の拡大、外国人採
用の増加などで、今後、日本企業のグローバル化は避けられない。
日本企業に勤める人でさえ「日本流」が通用しなくなりつつある。

これからは、嫌でも「世界で戦う」環境に身を置くことになる。そ
んな時代における「コミュニケーション」のスキルは、あなたを勝
利に導く、心強い武器となるはずだ。

【2】

世界標準のコミュニケーションには、7つの基本ルールがある。第

1に「多様性」だ。「お互い、違うのが当たり前」が大前提だ。こ
れは、日本企業でも重要になりつつある。

自社が外国人を雇わなくても、女性の活用や退職者の再雇用、イン
ターンの活用など、多様な背景を持つ人が同じ組織で働く時代だ。
そこでは「お互い違うのが当たり前」が前提だ。

第2のルールは「リスペクト」だ。相手の価値観を尊重することだ。
相容れない価値観を持つ人同士が協力するには、自分と異なる価値
観への尊重が必要だ。

日本語で「あなたの意見は違う」は「間違っている」だが、英語で
は単に「異なる」の意味しかない。どちらかが「間違っている」と
いうニュアンスはない。違いとは、尊重すべき差異や個性なのだ。

【3】

第3のルールは「リアクション」だ。会話で「間」があくのは、放
送事故だと考えるべきだ。欧米では、会話はお互いにテンポよく言
葉を交わし合うのがルールだ。

間や沈黙を作らず、積極的に会話に参加するためには、話題選びも
大事だ。しかし、何より、彼らに理解される文章を瞬間的に作らな
ければならない。つまり「瞬間作文力」が必要なのだ。

たとえば、簡単な英文を大量に作ることで、英作文力を磨く。最初
は、中学レベルの例文集を用い、それから公立高校入試用の問題集、
一般的な例文集へと、徐々にステップアップしていく。

第4のルールは「理由」だ。「なぜ」好きか「なぜ」嫌いかをはっ
きりさせることだ。欧米人どうしの会話が弾む秘密は「自分の意見
に必ず理由をつける」からだ。

世界では、お互いの価値観が違うことが大前提だから、日常会話で
も、自分がそう思う「理由」を入れる。そこにその人らしさが出る
からだ。逆に理由がない意見は、共感されない。

【4】

第5のルールは、「主張」だ。言いたいことは必ず口に出すことだ。
グローバル企業では、会議の席で出なかった意見、質問は、ないも
のとされる。自分と違う意見には、その場でノーと言うべきだ。

第6のルールは、「二者択一」だ。グローバル企業の会議では、タ
イミングよく「イエス」「ノー」をはっきり言える人だけが生き残
るということだ。

もっとも、単純な「イエス」「ノー」では不十分だ。付帯条件を挙
げ、条件つきで「イエス」「ノー」をはっきり言う人が、高く評価
されるのだ。

第7のルールは「自立」だ。欧米では子どもの頃からあいまいな態
度は許されない。彼らの教育は、子供を自立させることだ。子供が
自分の意見を持ち、自分の立場を決められるようになることだ。

職業人として最低限のマナーは、まず自分で意思決定ができること
だ。「自立」はグローバル企業、ひいてはグローバル化するこれか
らの世界において、必須の姿勢なのだ。
 
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■■選書コメント
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これからの時代に欠かせない「世界標準」の話し方を教えます。職
場の雇用環境も多様化し、日本式コミュニケーション、たとえば「話
せばわかる」式の会話では通用しなくなりつつあります。

そこで必要なのが、新しいコミュニケーションです。そのヒントを、
グローバル企業で使われている世界標準のコミュニケーションのル
ールから学びます。

著者の北山氏は、外資系企業で15年間マネジャーとして活躍してき
た方です。そういうと、グローバルな人物を連想しますが、元来、
口ベタで、日本人相手にも、緊張していたそうです。

そんな著者が、グローバル企業で生き残れたのは、できる外国人マ
ネジャーたちのコミュニケーションを必死で真似たからだそうです。
それを本書では紹介しています。

具体的には、たとえば「会話は、NFLを用いて論理的に話す」「上
司の指示は、3つのポイントで吟味する」「会議は、48時間ルール
で効率的に運営する」などです。

はじめに7つの基本ルールを押さえた上で、組織と人間関係を解説
し、後半の実践テクニックでは、会議、メール、電話などシチュエ
ーションごとに、計39のルールとして紹介します。

いずれも、誰にでもでき、効果的に機能するものばかりです。ポイ
ントは、論理的にはっきり自己主張することです。これができれば
価値観が違う相手でも、説得し、動かすことができます。

世界で活躍したい人、海外の人との接点が増えている人はもちろん、
普通に日本企業で、日本人同士で働いてる人でも、職場で論理的に
主張し、相手を動かしたいと考える人にお勧めします。

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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