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2013/10/11
3年後、残る人 あぶれる人

3年後、残る人 あぶれる人

あなたは、稼ぐ人?安い人?余る人?

世界は今、新しい「人材選別」の時代に入っている。日本にもグローバル化の波が及び、その「人材選別」は、日本にいても無関係ではなくなっている。なお「人材選別」は2段階で起きる。まず、定型的な業務中心の仕事は、人の手を離れてコンピューターやロボットに移っていく。その結果、非定型な業務だけが、人の仕事として残る。これが第1段階だ...


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■今週の選書
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あなたは、稼ぐ人?安い人?余る人?

【1】

世界は今、新しい「人材選別」の時代に入っている。日本にもグロ
ーバル化の波が及び、その「人材選別」は、日本にいても無関係で
はなくなっている。なお「人材選別」は2段階で起きる。

まず、定型的な業務中心の仕事は、人の手を離れてコンピューター
やロボットに移っていく。その結果、非定型な業務だけが、人の仕
事として残る。これが第1段階だ。

第2段階では、第1段階で生き残る非定型業務がさらに選別される。
外科医、会計士、弁護士など高度な知識・スキルや創造性を必要と
される仕事と、接客業など対人サービス中心の仕事に分かれるのだ。

前者の仕事に就く人を「クリエイター」、後者はサーブする仕事だ
から「サーバー」と呼ぶ。クリエイターは高収入が得られるが、サ
ーバーでは、高収入を得ることは難しい。

【2】

人材選別が進むと、高収入のクリエイターと低収入のサーバーには
さまれた中間的な仕事も人の手を離れてしまう。中間職に就く人は、
今後「余る人」なのだ。

企業に勤める一般的なサラリーマンの中にも、クリエイターやサー
バーがいる。しかし、ほとんどは、そのいずれでもない「中間者」
だ。今後は、その職が危うくなるかもしれないのだ。

背景には、「グローバル化」と「情報革命」の相乗効果がある。こ
れにより「世界は過剰につながってしまった」のだ。それが、新し
い貧しさの情景を生み出したのだ。

ただし、この世界は2面性を持っている。1つは、日本を含めた先
進国の「中間層」を直撃することだが、もう1つは、波に乗れれば、
従来より、ずっと充実した職業生活を満喫できるということだ。

【3】

情報革命によってコンピューターやロボットができる領域が拡大し
ている。その結果、人間に残された仕事の範囲が縮小しつつある。
これにより、「中間層」が職を失うのだ。

あわせて、グローバル化のせいで、多くの仕事は世界中どこにいて
もこなせるようになった。あなたの仕事は、別に日本人が、日本に
いながらやらなくてもいいのだ。

あなたの仕事を、あなたよりもっとできる人が、安い賃金で、イン
ドでやるようになるかもしれない。たとえばIT関連の仕事はやす
やすと国境を越えるはずだ。

また、DTPオペレーターや翻訳、数値分析、統計処理なども影響
を受ける。さらに、総務や経理などの仕事のうち定型的な部分は、
ほとんどがアウトソーシングできるはずだ。

実際、世界では、若い人の7500万人が職を求めている。社会の入り
口になるファーストジョブにつけないのだ。これは、日本人にとっ
ても、他人事でなくなりつつある。

【4】

一方、グローバル化と情報化が作り出す「過剰につながった世界」
にうまく適応できる人は、今までよりもずっと繁栄する。そのため
には、世界レベルで通用する「強み」を持つことだ。

また、優れたものを集めてきて、それを「つなぐ力」も必要だ。そ
れは、自分から「つなぐ」だけではない。世界の人たちから「つな
がりたい」と請われて「つなげられる」ことも必要だ。

この「強み」と「つなぐ力」は、両方セットで必要だ。どちらか一
方では、威力が半減する。いくら「ユニークな強み」があっても、
1人でがんばるだけでは、成し得ることに限界がある。

また、仮に「つながる力」があっても、たとえば同じ国や会社の、
似たような人たちとつながるだけでは意味がない。異質なもの同志
がつながって、初めて価値が生まれるのだ。

自分の「強み」を異質で、多様なつながりの中で発揮できる「ハイ
パーコネクティッド人材」が活躍する時代だ。こういう人材になれ
ば、これまで以上に稼ぐ人材になることができるのだ。

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■■選書コメント
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ビジネスの現場で、新たな人材選別が行なわれています。今後は、
平均点の人材でいるだけでは、収入が伸びず、職が無くなる怖れさ
えあります。

その中で生き残るには「今の仕事を頑張る」など、旧来のやり方で
は不十分です。著者いわく「1万人に1人」の強みが必要だといい
ます。では、具体的にどうすればいいのか?本書に書いてあります。

著者は、組織・人材のスペシャリストです。10年以上前に出された、
『稼ぐ人、安い人、余る人』(幻冬舎)は大ベストセラーになりま
した。当時は、私もサラリーマンで、夢中に読みました。

環境は、前作のころよりずっと厳しくなっています。具体的には、
グローバル化とIT化が進み「稼ぐ人」と「稼げない人」の差が、
さらに開いてきています。

本作は、そうした環境の変化を受けて書かれています。たとえば、
生き残るカギは「ユニークな強み」を持っていること、そして、そ
れを活かして「つながる」ことが重要だと説かれています。

もちろん、強みの重要性は、類書も説いています。しかし、忙しい
日常の中で強みを磨くのは現実的ではありません。本書はそこを考
慮し「今の仕事」を活かして、強みを見つけることを提唱します。

このように、本書の提言は具体的かつ実践的です。他にも、これか
らの時代のビジネスパーソンに必要なスキルを紹介し「成長のため
に、今なすべきこと」がわかるようになっています。

ありがちなキャリア指南書でなく、今の「自分」を活かしながら生
き残る方法を探れる実践的な良書です。すべてのビジネスパーソン
が読まれることをお勧めします。

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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