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2013/10/18
１万円起業　片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法

気づけば、起業家

昔は、賃金をもらって働くか、リスクを背負って独立するかの二者択一だった。しかし、いまは起業するのに、大きなリスクを背負わなくてもいい。借金をせず、わずかな資金ですぐに始められる。起業に必要なのは、１万円の資金と、ちょっとしたアイデア1つだ。現在、世界中で「ふつうの人たち」が伝統的な雇用から抜け出し、自分の思い通りの人生を歩んでいる...

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■今週の選書
■１万円起業　片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法
■クリス・ギレボー（監訳　本田直之）
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■■選書サマリー　　
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気づけば、起業家

【１】

昔は、賃金をもらって働くか、リスクを背負って独立するかの二者
択一だった。しかし、いまは起業するのに、大きなリスクを背負わ
なくてもいい。借金をせず、わずかな資金ですぐに始められる。

起業に必要なのは、１万円の資金と、ちょっとしたアイデア1つだ。
現在、世界中で「ふつうの人たち」が伝統的な雇用から抜け出し、
自分の思い通りの人生を歩んでいる。

大企業も厳しい環境に置かれている今、雇われて働くほうが、よほ
どリスクが大きい。それなら、自らビジネスを起ち上げて、収入源
を確保するべきだ。あなたも「１万円起業家」を目指すべきだ。

【２】

１万円起業を成功させるには、ルールがある。まずは「共通部分」
を探すことだ。「共通部分」とは、あなたが好きなことや得意なこ
とと「他人の興味」が重なる部分だ。

「他人の興味」は、人が喜んでお金を払うことだ。ただし、あなた
が「好きなこと」や「得意なこと」が、必ずしも人の興味を引くわ
けではないしビジネスになる保証もない。これを見落とすと悲劇だ。

次に、スキルを転用することだ。得意なことが一つあれば、それは
おそらく他のことにも応用できるはずだ。多くのプロジェクトが、
関連する別の分野への「スキルの転用」から始まっているのだ。

これら２つのルールをまとめると「情熱やスキル＋有用性＝成功」
という計算式が見えてくる。重要なのは、自分の「情熱とスキル」
を「他人にとって有益なもの」と一致させることだ。

立ち上げに必要なことは３つだ。まず「製品またはサービス」すな
わち「あなたが売るもの」だ。次に「代金を払ってくれる人びと」、
すなわち「顧客」だ。

最後に「支払いを受ける手段」だ。すなわち「顧客」が「製品また
はサービス」と「お金を引き換える方法」だ。その他のものはすべ
て、あってもなくてもかまわないものだ。

【３】

１万円起業で成功する人たちは「価値の提供」を何よりも重視して
いる。価値とは「人びとの役に立つこと」だ。大切なことは「価値」
が、消費者が感じる「感情的な必要性」に結びついていることだ。

売り手は「私たちの商品の特徴は」と語りがちだ。しかし、本当は、
お客さまが受け取るベネフィットについて語るほうが、はるかに説
得力がある。

顧客が、本当にほしがっているものを見つけることは簡単だ。私た
ちはみな「お金」「愛情」「時間」などをより多く増やしたいと願
い、「ストレス」「不安」「争い」を減らしたいと願っている。

つまり、日ごろから、誰かの生活をよりよくするために、何を与え、
何を取り除けばいいのかを考えるようにすればいいのだ。

あなたのビジネスが「人のほしがるものをより多く提供する」か、
「ほしくないものを取り除く」か、あるいは「その両方」を目指し
ているのかのいずれかなら、それは成功する可能性が高いのだ。

【４】

顧客を、年齢、人種、性別に分けて考える必要はない。むしろ、信
念や価値観を共有する人たちだと思うべきだ。

顧客を見つけるには、まず、人気のある趣味、流行をつかむことだ。
多数の賛成派と反対派がいる産業や流行は、常に絶好のビジネスチ
ャンスだ。

また、何かに興味を持つ人がたくさんいるが、それを日常生活で実
行するのは大変だというケースも、絶好のビジネスチャンスになる。

欲しいものをお客様に尋ねるのも有効だ。質問は、より具体的であ
るべきだ。「私に一番してほしいことは何ですか？」とズバリ聞い
てしまうのだ。クライアントの顔が見えてきたら、チャンスだ。

手応えのある選択肢がいくつかあるなら、複数のアイデアを比べて
みるべきだ。それぞれのアイデアを「影響」「手間」「収益性」「将
来性」といった項目ごとに５段階で採点する。

それぞれの特徴がつかめればいいので、おおざっぱな推測で答えれ
ばいい。そうすることで、次に取りかかるべきものが、決めやすく
なるはずだ。

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■■選書コメント
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マイクロビジネスのはじめ方マニュアルです。ちょっとしたアイデ
アを元に、自分のビジネスをはじめる方法を、わかり易く教えてく
れます。

本書のやり方なら、大してお金が無くても、始められます。だから、
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悩む必要もありません。まず始めればいいのです。

アメリカでは「この本を読んでビジネスを始めた」と熱狂的な支持
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ド、ブラジルなど世界20か国で翻訳された話題の本です。

今時は、起業するかどうか、悩む時代でありません。できることか
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ですし、たとえ失敗しても、失うものは多くありません。

本書は、マイレージの使い方指導や音楽教室のスケジューリング代
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に育てた人たちを1500人以上も調査、ノウハウをまとめたものです。

登場人物の多くが、カリスマ起業家ではなく、それどころか起業家
をめざしていたわけでさえもなく「やったら、できちゃった」とい
う、普通の人たちばかりです。勇気づけられます。

と言っても、単なる事例集でなく、ちゃんとマニュアルになってい
ます。起ち上げ方から、売り方、利益の増やし方など、必要なノウ
ハウはきちんと押さえ、解説してくれています。

起業したい人は必読ですし、そうでない人も、読めば何かやってみ
たくなるはずです。それが人生を変えるかもしれません。すべての
ビジネスパーソンに、そして主婦やシニアにもお奨めです。

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