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2013/11/08
絶対に会社を潰さない 社長の時間術
社長はスピードを意識せよ
社長は、柔軟であるべきだ。柔軟でないと世の中の変化に対応できないからだ。生物と同じように、会社も生き残るのは、強い会社よりも、変化に対応できる会社だ。柔軟さを保つ上で最も大切ことは、スピードだ。変化に対応するには、早く反応する必要があるのだ。正しいことより、早いことが大切なのだ...
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■今週の選書
■絶対に会社を潰さない 社長の時間術
■小山昇
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■■選書サマリー
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社長はスピードを意識せよ
【1】
社長は、柔軟であるべきだ。柔軟でないと世の中の変化に対応でき
ないからだ。生物と同じように、会社も生き残るのは、強い会社よ
りも、変化に対応できる会社だ。
柔軟さを保つ上で最も大切ことは、スピードだ。変化に対応するに
は、早く反応する必要があるのだ。正しいことより、早いことが大
切なのだ。
社長というと、気楽なイメージがあるかもしれないが、優秀な社長
は、例外なく多忙だ。理由は、社長自らが、常にスピード感を持っ
て変化し続けなければ、会社は生き残れないからだ。
そして、社長の毎日は、人に会うことの連続だ。毎日、途切れるこ
となく人に会う。人に会って、世の中を勉強しているから、変化に
対応できるのだ。
だから、社長は忙しいことを嘆くべきでなはない。正しい社長は忙
しい。"社長は忙しい"ことを覚悟するべきなのだ。その上で、時
間をうまく使う術を身につける必要があるのだ。
【2】
「朝令暮改」というと、悪いことのように思われがちだ。しかし、
その考えは間違いだ。朝令暮改とは、修正が早いことなのだ。
変化の速い現代では、常に変化し続けなければ、動きが素早いライ
バルに勝てない。小回りの利くところが中小企業の強みだ。ネズミ
がゾウに勝つには、スピーディーな対応しかないのだ。
ところが、社長の中にも、世の中が変わっていることに気づけない
人がいる。気づいていても、行動に移らない人もいる。気づいて、
行動に移せる人は、ほんの一握りだ。
時代の変化に気づいても、変化に最初に動くことは、勇気がいる。
変化に付いても、一番後から付いていくか、先頭に立つかでは、大
きく差が開く。だから、変化の波に一番乗りするべきなのだ。
【3】
時間を有効に使うには「やらないこと」をあらかじめ決めることだ。
「やるのが当たり前だ」と思っていることでも、止めてしまっても
まったく問題のないことはたくさんある。
「やらないことを決めること」を「戦略」と言う。時間を節約する
には、戦略に基づいて「やらないこと」を決めることだ。これが、
基本中の基本だ。
また、集中して一気に片付けることも、時間をうまく使うコツだ。
心配ごとがあったり、不快な気分を引きずったりしていては集中で
きない。一つの仕事が終わったら、早く気持ちを切り替えることだ。
気持ちを切り替えるには、人それぞれ自分に合ったやり方があるは
ずだ。なんでもいいから「これをすれば絶対に自分は気分が変わる」
という儀式を決めることだ。
人間は、単純だ。本当は切り替わっていなくても、儀式を行うだけ
で切り替わった気になってしまう。自分で自分を騙す儀式を持つこ
とだ。バカバカしいと思わず、やってみてほしい。
【4】
社長が重視するべきは、速さだ。社長は決断を下す場面が山ほどあ
る。一つ一つ悩んでいたら、いくら時間があっても足りない。結論
を早く出して、すぐ前に行く。そして、次の仕事に集中するべきだ。
人間は、失敗を重ねることで、データベースに経験が蓄積され、即
断即決ができるようになる。だから、致命的にならない失敗なら、
どんどんしたほうがいい。
私は、社員教育のために、社員にあえて失敗させることもある。人
間は、失敗からしか学べないからだ。失敗は貴重な体験だ。失敗し
なかった人は、傷つかないでラッキーなようだが、大成しない。
また、何もかもうまくいった人間は生意気になる。ところが、要所
要所で失敗すると素直になる。謙虚になって、また学ぶ。そのため
にも、失敗させることは、不可欠なのだ。
新しいことにチャンレジすれば、失うものはある。しかし、それ以
上に得るもののほうが大きいのだ。仮に失敗しても、そこから大切
なものが学べる。迷わず失敗するべきなのだ。
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■■選書コメント
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タイトル通り、社長のための時間術の本です。社長の仕事で問われ
るのは、何はなくともスピードです。それを可能にするための仕事
の効率化のヒントが、いろいろと紹介されています。
著者は、日本各地の社長から「経営の師匠」として支持されるカリ
スマ社長の小山昇さんです。社長の真骨頂である時間術を自らの経
験をもとに語ります。
朝時間やITの活用法など、具体的な仕事術はもちろん、朝礼暮改
を恐れない理由や日曜日には仕事をしてはいけない理由など、時間
への向き合い方まで、わかりやすく説いていきます。
最近は、社長が書いたビジネス書がたくさん発刊されています。た
だ、ビジネス書と言いながら、著者の個人的な体験をつづっただけ
のコラム集のような本が少なくありません。
ひどい場合、タイトルに時間術と銘打ちながら、時間については、
ほんのわずかしか書いていない、という本さえあります。その点、
本書ははじめから最後まで、しっかり時間について書いてあります。
体験をベースにしながらも、著者以外の経営者、さらには普通の社
員でも、仕事の中で応用し、再現できるように、丁寧に、具体的に
書かれているところに好感を持ちました。
個人的には、会議の進め方や日報の活用法など、時間の仕組み作り
が参考になりました。また、小山社長の時間に対するスタンスが、
大変参考になりました。
社長でなくても、時間の考え方や使い方、スキマ時間の有効活用法
などは、必ず役に立つはずです。経営者や上司の考え方を知るヒン
トにもなります。ぜひ、読んでみてください。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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