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2013/12/06
発想をカタチにする技術

発想をカタチにする技術

直感を形にする方法

僕がつくった「サラリーマンNEO」は、サラリーマンを題材に個
性派俳優がシュールな笑いを演じるNHKのコント番組だ。従来の
NHKからしたら、まったく異例な番組だったが好評を博した。
NEOをつくる過程は、自分にとっても、局にとっても前例のない
ものだった。そのため、暗中模索を繰り返した。その中で、うまく
いくコツに気づいた。それは「自分から離れる」ということだ。

僕がつくった「サラリーマンNEO」は、サラリーマンを題材に個性派俳優がシュールな笑いを演じるNHKのコント番組だ。従来のNHKからしたら、まったく異例な番組だったが好評を博した。NEOをつくる過程は、自分にとっても、局にとっても前例のないものだった。そのため、暗中模索を繰り返した。その中で、うまくいくコツに気づいた。それは「自分から離れる」ということだ...


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■今週の選書 ■発想をカタチにする技術 ■吉田照幸 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453405131X/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書サマリー   ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 直感を形にする方法 【1】 僕がつくった「サラリーマンNEO」は、サラリーマンを題材に個 性派俳優がシュールな笑いを演じるNHKのコント番組だ。従来の NHKからしたら、まったく異例な番組だったが好評を博した。 NEOをつくる過程は、自分にとっても、局にとっても前例のない ものだった。そのため、暗中模索を繰り返した。その中で、うまく いくコツに気づいた。それは「自分から離れる」ということだ。 離れていて良いことの1つは、自分の考えに固執しなくなることだ。 つまり、人の声に耳を傾けるようになることだ。NEOは、友人の 「コントが見たい」という一言がきっかけで生まれた。 僕は「笑い」をつくることに全く興味がなかった。しかし、その言 葉が、心に引っかかって離れなかった。理屈ではなく直感だ。僕が アイデアを考える上で大事にしているのは、この直感だ。 直感とは、心の内から出たものだ。それはとてもパワーがある。一 見いいかげんなもののようだが、実は潜在意識に眠る情報集積のた まものだ。いわば、あなたの経験から得た知恵なのだ。 【2】 「今、いい企画は何か?」と問われれば「人が喜ぶもの」と答える。 しかし、かつては自分が「おもしろい」と思えるものしか、企画と して出していなかった。 それは、大きな間違いだった。新しくても、どんなに斬新でも、人 の共感を得られないものは、ただのエゴに過ぎない。かといって、 ありきたりな企画では、人は喜んでくれない。 企画のキモは、共感できる新しさだ。そのためのスタートは、他人 の声だ。自分の興味はどうでもいい。大事なのは、人の声に耳を傾 けることだ。つまり、エゴ=自分から離れることだ。 自分の提案も意見も全然通らないという人は、一度振り返ってみて ほしい。「自分の意見を聞いてほしい」という気持ちと同じくらい、 人の声を聞いているだろうか? 【3】 斬新なアイデアを出すと、大抵は「こんなのできるわけないだろう」 と否定される。たいていはそれで諦めてしまう。だが、それはもう 一歩足りてないだけなのだ。 NEOの企画では「NHKではやったことのない、NHKにしかで きない番組」というスローガンを掲げた。これは一見矛盾するよう に聞こえるかもしれない。 仮に「NHKではやっていないから」と、ふざけたバラエティの企 画を作っても、民放でやっていることなら新しさはない。斬新な企 画のつもりでも、会社の枠に収まっているのだ。 ならばと、無理やり枠からはみ出して「NHK初、現役AV嬢出演!」 みたいに「枠を外れている」だけの企画を出しても、決して成功し ない。それは、単なるエゴに過ぎないからだ。 【4】 だから「NHKではやっていないけど、NHKにしかできない」と いうことなのだ。つまり、会社から見て異物なものを、どう会社に つなげるかということだ。 たとえば、会社を大きな惑星だとする。そこから飛び出し、まず「衛 星」を見つける。そして惑星の周りを回る軌道に乗せるために、他 人にわかってもらえるパイプをつくるというイメージだ。 このパイプづくりが「NHKにしかできないもの」だ。役者でコン トをやることも、サラリーマンをネタにすることも、視聴率を第一 に考える民放にはできないことだ。 何か新しいことを始めたいなら、今までやっていたことの枠を破っ てはだめだ。必ず直感で見つけた「衛星」から始めることが大事だ。 本体からどこかに向かおうとするのは、無駄な努力だ。 やるべき努力は、衛星から本体にパイプをつくることだ。「これ、 おもしろいぞ!という直感を、どうしたら会社の枠に収まる「パイ プ」できるのかを考えるのだ。 本体から離れようとすると、どの方向を目指せばよいのかわからな くなる。だが、衛星から本体を目指すことは、目標が定めやすく、 努力もしやすい。ぜひ、やってみて欲しい。 ★このメルマガじゃ、物足りない?だったら・・・ https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453405131X/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書コメント ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 久しぶりにアイデア発想の本です。自分の考えに固執せず、人の声 に耳を傾け、直感を大事にする。そうして生まれたアイデアを、人 に説き、仕事につなげる方法までを教えてくれます。 著者は「サラリーマンNEO」「あまちゃん」などを手掛けたNHK の敏腕ディレクターです。そんな著者が、ヒット番組の舞台裏を明 かしつつ、斬新なアイデアを形にしていく秘訣を伝授します。 もちろん、その過程で、突き当たるさまざまな問題や、人間関係の 対処法も書かれています。それは、アイデアや企画に関わる人だけ でなく、あらゆる仕事の打開策や突破法として使えるはずです。 実を言うと、表紙が「あまちゃん」だったので、思わず手に取りま した。しかし、中身はちゃんとしたビジネス書でした。仕事の現場 の紹介をしながら、テレビの業界もよくわかります。 もちろん、対象は業界人だけではありません。直感を活かして自分 のアイデアを伝え、仕事にしていく方法です。発想を武器に、日々 真剣勝負をしているプロの仕事術だけに勉強になります。 特に、最終章は「努力はするな、コツコツやれ」「未来予測するな」 など、著者の仕事への向き合い方になっています。こうした、著者 の仕事の姿勢も参考になります。 発想法に留まらず、いろいろと学びの多い本です。あらゆる仕事に 従事する人が、人間関係や現状打破、不満の突破法にしていただけ るはずです。 職場で企画や提案を通したり、アイデアを生かした仕事をしている 人はもちろん「職場で自分は理解されてない!」「企画や提案が通 らない」と考えるビジネスパーソンにもお勧めします。 ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453405131X/tachiyomi ────────────────────────────── ◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber ◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com ◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html ────────────────────────────── 発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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■今週の選書
■発想をカタチにする技術
■吉田照幸
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★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453405131X/tachiyomi
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■■選書サマリー
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直感を形にする方法
【1】
僕がつくった「サラリーマンNEO」は、サラリーマンを題材に個
性派俳優がシュールな笑いを演じるNHKのコント番組だ。従来の
NHKからしたら、まったく異例な番組だったが好評を博した。
NEOをつくる過程は、自分にとっても、局にとっても前例のない
ものだった。そのため、暗中模索を繰り返した。その中で、うまく
いくコツに気づいた。それは「自分から離れる」ということだ。
離れていて良いことの1つは、自分の考えに固執しなくなることだ。
つまり、人の声に耳を傾けるようになることだ。NEOは、友人の
「コントが見たい」という一言がきっかけで生まれた。
僕は「笑い」をつくることに全く興味がなかった。しかし、その言
葉が、心に引っかかって離れなかった。理屈ではなく直感だ。僕が
アイデアを考える上で大事にしているのは、この直感だ。
直感とは、心の内から出たものだ。それはとてもパワーがある。一
見いいかげんなもののようだが、実は潜在意識に眠る情報集積のた
まものだ。いわば、あなたの経験から得た知恵なのだ。
【2】
「今、いい企画は何か?」と問われれば「人が喜ぶもの」と答える。
しかし、かつては自分が「おもしろい」と思えるものしか、企画と
して出していなかった。
それは、大きな間違いだった。新しくても、どんなに斬新でも、人
の共感を得られないものは、ただのエゴに過ぎない。かといって、
ありきたりな企画では、人は喜んでくれない。
企画のキモは、共感できる新しさだ。そのためのスタートは、他人
の声だ。自分の興味はどうでもいい。大事なのは、人の声に耳を傾
けることだ。つまり、エゴ=自分から離れることだ。
自分の提案も意見も全然通らないという人は、一度振り返ってみて
ほしい。「自分の意見を聞いてほしい」という気持ちと同じくらい、
人の声を聞いているだろうか?
【3】
斬新なアイデアを出すと、大抵は「こんなのできるわけないだろう」
と否定される。たいていはそれで諦めてしまう。だが、それはもう
一歩足りてないだけなのだ。
NEOの企画では「NHKではやったことのない、NHKにしかで
きない番組」というスローガンを掲げた。これは一見矛盾するよう
に聞こえるかもしれない。
仮に「NHKではやっていないから」と、ふざけたバラエティの企
画を作っても、民放でやっていることなら新しさはない。斬新な企
画のつもりでも、会社の枠に収まっているのだ。
ならばと、無理やり枠からはみ出して「NHK初、現役AV嬢出演!」 
みたいに「枠を外れている」だけの企画を出しても、決して成功し
ない。それは、単なるエゴに過ぎないからだ。
【4】
だから「NHKではやっていないけど、NHKにしかできない」と
いうことなのだ。つまり、会社から見て異物なものを、どう会社に
つなげるかということだ。
たとえば、会社を大きな惑星だとする。そこから飛び出し、まず「衛
星」を見つける。そして惑星の周りを回る軌道に乗せるために、他
人にわかってもらえるパイプをつくるというイメージだ。
このパイプづくりが「NHKにしかできないもの」だ。役者でコン
トをやることも、サラリーマンをネタにすることも、視聴率を第一
に考える民放にはできないことだ。
何か新しいことを始めたいなら、今までやっていたことの枠を破っ
てはだめだ。必ず直感で見つけた「衛星」から始めることが大事だ。
本体からどこかに向かおうとするのは、無駄な努力だ。
やるべき努力は、衛星から本体にパイプをつくることだ。「これ、
おもしろいぞ!という直感を、どうしたら会社の枠に収まる「パイ
プ」できるのかを考えるのだ。
本体から離れようとすると、どの方向を目指せばよいのかわからな
くなる。だが、衛星から本体を目指すことは、目標が定めやすく、
努力もしやすい。ぜひ、やってみて欲しい。
★このメルマガじゃ、物足りない?だったら・・・
https://www.bbook.jp/paymelmaga.html
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453405131X/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■■選書コメント
■■
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久しぶりにアイデア発想の本です。自分の考えに固執せず、人の声
に耳を傾け、直感を大事にする。そうして生まれたアイデアを、人
に説き、仕事につなげる方法までを教えてくれます。
著者は「サラリーマンNEO」「あまちゃん」などを手掛けたNHK
の敏腕ディレクターです。そんな著者が、ヒット番組の舞台裏を明
かしつつ、斬新なアイデアを形にしていく秘訣を伝授します。
もちろん、その過程で、突き当たるさまざまな問題や、人間関係の
対処法も書かれています。それは、アイデアや企画に関わる人だけ
でなく、あらゆる仕事の打開策や突破法として使えるはずです。
実を言うと、表紙が「あまちゃん」だったので、思わず手に取りま
した。しかし、中身はちゃんとしたビジネス書でした。仕事の現場
の紹介をしながら、テレビの業界もよくわかります。
もちろん、対象は業界人だけではありません。直感を活かして自分
のアイデアを伝え、仕事にしていく方法です。発想を武器に、日々
真剣勝負をしているプロの仕事術だけに勉強になります。
特に、最終章は「努力はするな、コツコツやれ」「未来予測するな」
など、著者の仕事への向き合い方になっています。こうした、著者
の仕事の姿勢も参考になります。
発想法に留まらず、いろいろと学びの多い本です。あらゆる仕事に
従事する人が、人間関係や現状打破、不満の突破法にしていただけ
るはずです。
職場で企画や提案を通したり、アイデアを生かした仕事をしている
人はもちろん「職場で自分は理解されてない!」「企画や提案が通
らない」と考えるビジネスパーソンにもお勧めします。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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Tel.(03)6273-7950
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