2014/05/09
「型を破る人」の時代
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「型を破る人」が生み出す"未知のインパクト"
私たちは、給料やボーナスをエサに「囲いのなかにいれば安全だ」と言い含められてきた。そして、間違えることの恐怖やリスク、社会がちらつかせるご褒美のために囲いの中におさまってしまった。ところが「産業化時代」は陰りを見せ「つながりの経済」になった。これにより、これまで安全とされてきた柵は解体し、誰もが自由に働ける時がやってきたのだ...
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■今週の選書
■「型を破る人」の時代
■セス・ゴーディン 監訳者/神田昌典
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■■選書サマリー
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「型を破る人」が生み出す"未知のインパクト"
【1】
私たちは、給料やボーナスをエサに「囲いのなかにいれば安全だ」
と言い含められてきた。そして、間違えることの恐怖やリスク、社
会がちらつかせるご褒美のために囲いの中におさまってしまった。
ところが「産業化時代」は陰りを見せ「つながりの経済」になった。
これにより、これまで安全とされてきた柵は解体し、誰もが自由に
働ける時がやってきたのだ。
それなのに、多くの人はあまりにも完全に洗脳され、臆病になり、
社会に順応してしまった。そのため、チャンスが訪れているのに、
まだ柵の中で身を寄せ合い、誰かの指示を待っている。
私たちは、もっと大胆に行動するべきだ。そうすることで、世の中
に違いをもたらし、想像以上に飛躍できるはずだ。今こそ、芸術家
のように、突き抜けるべきなのだ。
【2】
「快適ゾーン」と「安全ゾーン」という概念がある。多くの人にと
って、人生とは「快適ゾーン」と「安全ゾーン」を調整することに
尽きる。
物事を決めるたびに、いちいち「安全ゾーン」を見直している時間
はない。だから、安全ゾーンのことは忘れ、よく似た「快適ゾーン」
だけに注意を払い「快適=安全」と思んでいる。
問題は、私たちが、未だに古い境界線の中を「快適だ」と感じてい
ることだ。かつて「安全」とされていた場所、たとえば「役員室」
「有名大学」「安定した仕事」などは、もはや安全ではない。
新しい安全ゾーンは、アートとイノベーション、破壊と再生が起こ
る場所だ。それも、かつてないほど、深い人間同士のつながりが、
際限なく生まれる場所だ。
成功する人は、自分の「快適ゾーン」を、自分を守ってくれる「安
全な行動」と一致するように調整している人だ。あなたも、自分の
「快適ゾーン」を見直すべき時がきたのだ。
【3】
私たちは"芸術家"のように働くべきだ。「つながりの経済」の元
では、芸術家のように働くことが必須条件だからだ。アートを生み
出すこと以外に稼ぐことはできなくなる。
ここでいうアートとは、いわゆる芸術作品を指すのではない。新天
地を開拓することや、人やアイデアを結びつけること、地図のない
道をゆくことを、ここではアートと呼んでいるのだ。
「新しく、複雑で、活気に溢れたもの」のことはすべてアートだ。
それは、人の生きる姿勢や、文化に後押しされて作られるものだ。
つまり、誰でもアーティストになれるのだ。
正解がない時には、はっきりと自分の意見を述べること、自分を守
れる時にあえて無防備でいること、プロセスと結果の両方を大切に
すること、今、社会が求めてい芸術品とはこういうものなのだ。
【4】
つながりの経済は「リーダー」「創始者」「反逆者」に報酬を与え
るシステムだ。今や、パソコンやスマートフォンがあれば、世界中
とつながり、世界を変えることさえできる。
たとえ工場が焼け落ちても、熱心な顧客さえいれば復活できる。反
対に、顧客を失ってしまったら、工場があっても何の役にも立たな
い。
つながりの経済は、仕事を得る方法と、仕事を得た時にするべきこ
とを変えてしまったのだ。また、平均的な商品のうち、パッとしな
い商品を滅ぼしてしまった。
さらに、変わった趣味を持つ人同士が仲間を見つけやすくなり、そ
の趣味に対する関心が強まった。無限の選択肢と陳列スペースが確
保できるようになり、注目と信頼こそが最重要になった。
何より、つながりの経済では、能力に大した価値がない。代わりに
「新しく、現実的で、重要なものへの飽くなき欲望」にこそ、価値
が生まれたのだ。
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■■選書コメント
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新時代を生き抜くために「型を破る」人材になる方法を教えます。
すでに、効率性だけを重視すればいい時代は終わりました。新しい
時代に、抜群の成果を上げる方法を手ほどきします。
具体的には、「型を破り自己表現する」こと、すなわちアーチィス
トになることです。そのインパクト、魅力、才能の見つけ方、そし
て、結果の出し方を教えます。
著者は、アメリカでNo.1のビジネストレンド・メーカーとして知ら
れる、ご存知、セス・ゴーディン氏です。激変する経済社会の中で
生き残るには、何をすればいいかを考えます。
「才能と時間のムダ使いは、今すぐやめるべきだ」著者は、そう警
告します。効率化重視の産業化時代では、個人の個性や才能は、む
しろ邪魔でしたが、これらを活かす時代になりました。
同様の指摘は、随所でなされてきました。しかし、新しい時代がど
んな時代で、我々一人一人が、どうふるまうべきかまでは、示され
てきませんでした。それを教えてくれるのが本書です。
もちろん、自分らしく「突き抜ける」ことがテーマですので、マニ
ュアルのように手取り足取り、わかり易く教えるというわけではあ
りません。
著者自身が指摘するように、本書は著者の思い込みを展開したもの
です。読者自身が、読みながら「自分は、どうするべきか?」を、
自分の頭で考えるべきです。
というわけで、新しい時代の到来を感じ「現状維持」ではダメだと
考えながらも、「何をすべきかわからない」という方が、自力で考
えるきっかけを得るために、お奨めしたい一冊です。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2013
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