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2014/06/06
『早く正しく決める技術』

『早く正しく決める技術』
なぜ、正しく決断できないのか

今の日本の経済はゼロ成長だ。金利もゼロに張りついている。それなら、アタマを使うしかない。これが普通の人間の社会だ。アタマを使った人にはリターンがあるし、サボった人は損をするのだ。仕事では、まず決断することだ。そして行動し、成果を出していくことだ。頭を使ってきちんと考えれば、決めること自体は、さほど難しくない...

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■今週の選書 ■『早く正しく決める技術』 ■出口治明 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN//4534051832/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書サマリー   ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ なぜ、正しく決断できないのか 【1】 今の日本の経済はゼロ成長だ。金利もゼロに張りついている。それ なら、アタマを使うしかない。これが普通の人間の社会だ。アタマ を使った人にはリターンがあるし、サボった人は損をするのだ。 仕事では、まず決断することだ。そして行動し、成果を出していく ことだ。頭を使ってきちんと考えれば、決めること自体は、さほど 難しくない。 もちろん、決めたからといって、それが永続的に続くわけではない。 実行しながら、それを修正していけばいい。ただ、最初に「決める」 ことができなければ、物事は動かないのだ。 ここでは、正しく決めるルールやコツを紹介していく。一朝一夕に 身につくものではないが、できるものからトライしてほしい。 【2】 本来、仕事で決断することは、プライベートの場合に比べて難しく ない。迷ったら「どちらのほうが、ベネフィットが高いか」を考え れば済むからだ。 ところが、実際にはなかなか正解にたどりつけないことが多い。理 由は「余計なこと」を考えてしまうからだ。余計なこととは、上司 の顔色や社内政治、自分の過去の経験や仕事の哲学だ。 もちろん、いくらベネフィットから見て、正しい決断をしても、上 司が了承するとは限らない。だが、提案を通す方法を考えるのは、 意思決定の「あと」だ。 正しい決断をすることと、提案を通すことは、まったく別の領域の 話だ。「決断ができない」と思っている人は「意志決定」と「提案 を通すこと」の区別がついていないことが多いのだ。 「提案を通す」には、話を切り出すタイミングが大事だ。どんなに いい提案も、相手が聞く姿勢にない時に切り出せば、聞いてもらえ ない。相手を観察して、自分からタイミングを合わせるべきだ。 【3】 世の中は「ハイリスク・ハイリターン」「ミドルリスク・ミドルリ ターン」「ローリスク・ローリタン」だ。「得るものだけ多く、リ スクはない」というのはありえない。 逆にリスクを恐れれば、何も得られない。ただし「リスクを恐れる な」といっても、それは自分の体力に見合った話だ。ビジネスの根 本は「つぶれないこと」が大前提だ。 「リスクをとるべきか、とらざるべきか」と悩むときは、まず「失 敗して、ゼロになっても生活できる体力があるかどうか」を確認す ることだ。 もし、体力があるなら「成功確率はどのくらいか」を考える。「リ スクをとって失敗した」という人は、多くの場合、本来とってはい けないリスクをとってしまっているのだ。 【4】 正しく決めるためのルールとして、まずお勧めしたいのは「数字・ ファクト・ロジックで話し合う」ということだ。 「数字」とはデータのこと、「ファクト」とはデータに関連する事 項や過去の事実のこと、「ロジック」とは、そこから実証的な理論 を組み立てることだ。 レストランなら、たとえば「数字」は「昨年より子どもの数が増え た」「ファクト」は「近所にファミリー向けマンションが建った」、 「ロジック」は、だから「子供向けメニューを増やそう」だとする。 この決断は、正しく見えるが「数字」をより細かく見て「子どもと いっても、中学生以上が多い」とわかれば「子ども向けメニューを 増やすことは得策ではない」とわかる。 海外に出れば、国籍も文化も価値観もそれぞれ異なる様々な人が集 まる。共有できるのは「数字・ファクト・ロジック」のみだ。 「数字」や「ファクト」を検証し「ロジック」の優劣を競い合って、 はじめて組織内の合意が得られる。これが、社内で認識・共有され れば、年齢差や性別などもあまり気にならなくなるはずだ。 ★このメルマガじゃ、物足りない?だったら・・・ https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN//4534051832/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書コメント ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 決断力の大切さを説き、その鍛え方を、具体的にわかり易く教えて くれます。著者は、ライフネット生命のCEO兼会長で、ビジネス書 の著作も多い出口治明氏です。 仕事でも、プライベートでも、「決めることが苦手」という人は少 なくありません。決断を後回しにしてしまい、チャンスを逃してし まったり、問題になったりすることは、誰にでもあるものです。 理由は「どうでもいいことを考え過ぎるからだ」と著者はいいます。 その「80%のどうでもいいこと」を挙げ、さらに「早く、正しく決め るには、どうしたらいいか」を解説します。 ポイントは「数字、ファクト、ロジック」で決めることです。これ は世界基準のルールですし、著者のライフネット生命でも使われて いるそうです。 本書では、その具体的なやり方を、具体例を交えて紹介しれくれま す。たとえば、同社が業界で初めて行なった「PM10時までのコール センター」を事例に、発想法を解説します。 考えてみれば、私たちは「決め方」について、誰にも教わってきま せんでした。「数字が大事」「論理的に」とは言われますが、その 具体的な方法までは、指導を受けてきませんでした。 本書で、その勘所だけでも学べば「決断は意外に簡単だ」というこ とが実感できるはずです。ルールを押さえ、職場で経験を積めば、 あとはどんどん正しく、早く決められるようになるはずです。 というわけで、決断力が無いためにチャンスを逃している方、また は、いつも安易に決めて後悔している人など、多くのビジネスパー ソンに、広く勧めします。 ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN//4534051832/tachiyomi ────────────────────────────── ◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber ◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com ◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html ────────────────────────────── 発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2014 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

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