2014/06/13
非学歴エリート
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過去に捉われるな！学歴も、職歴も過去の話しに過ぎない
日本は学歴社会だ。しかし、高学歴の人に仕事で勝つことはできる。なぜなら、学歴は親の財力など、自分の力を超えた部分に大きく左右されるものだからだ。仕事は個人の力以外のなにものでもない。仕事で成功するには、 圧倒的に努力するしかない。よく「努力できるのも才能」というが間違いだ。条件さえ整えれば、誰でもが圧倒的な努力を積み重ねることができるはずだ...
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■今週の選書
■非学歴エリート
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■■選書サマリー
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過去に捉われるな！学歴も、職歴も過去の話しに過ぎない
【１】
日本は学歴社会だ。しかし、高学歴の人に仕事で勝つことはできる。
なぜなら、学歴は親の財力など、自分の力を超えた部分に大きく左
右されるものだからだ。仕事は個人の力以外のなにものでもない。
仕事で成功するには、 圧倒的に努力するしかない。よく「努力でき
るのも才能」というが間違いだ。条件さえ整えれば、誰でもが圧倒
的な努力を積み重ねることができるはずだ。
努力するためには「自分はこういう人間になりたい」という確固た
る目標を持つことだ。その目標は「自分のため」であるべきだ。そ
して「不要なことは一切やらない」と覚悟を決めることだ。
本当に「自分のためになる」と確信できることなら、人間は放って
おいても努力をするものだ。反対に、怠け者は、目標が無いから努
力できないのだ。違いはその一点だけなのだ。
【２】
人生には、自分が「コントロールできない要素」と「コントロール
できる要素」がある。たとえば「コントロールできない要素」とは、
「過去」であり、コントロールできる要素は「未来」だ。
就職の際には、まず「学歴」を見られる。だが、転職するとなると、
はじめに「職歴」が見られる。学歴は変えられない「過去」だが、
職歴はこれから変えることができる。
「現在」または「未来」の自分を変えることで、人生は変えられる
のだ。しかし、それをどこまで実現できるのかは、各個人の努力と
工夫次第だ。
学生時代までは、財力を含めた親の影響が大きい。学歴も親が描い
たストーリーの一つだ。働き始めてからの人生こそが、自分自身の
描くストーリーだ。
その意味で、本当の勉強とは、本来学校を出てからスタートするも
のだ。それなのに、大学卒業と同時に「勉強は終わり」と勘違いし
ている人が多い。
だからこそ、そうでない人には、逆転のチャンスが生まれるのだ。
とにかく「これから何をやるのか」「何から変えるべきか」に目を
向けることだ。そこからが本当のスタートなのだ。
【３】
「自分はこういう人間になりたい」という目標が持てれば、誰でも
圧倒的な努力ができる。だが、それが持てない人が多い。原因の一
つは、選択肢が多すぎる状態に置かれているからだ。
「なりたい自分」が見つからないという人は、少しでも関心のある
ものを一つ選び、実際に行動し、それを絞り込んでいくことだ。誰
にでも、好きなことがあるはずだ。そこから、適性を探るのだ。
そして行動することだ。「やりたいことが見つからない」と言う人
の多くは「なんとなく関心のある業界の本を読んでみた」というレ
ベルにとどまっている。それでは、自分の適性はわからない。
たとえば、興味のある業界があったら、その業界で働いている人と
話をしたり、実際に会社に行ったりして、リアルな環境を見聞きす
ることだ。コネでもＳＮＳでも使って、図々しくやるべきだ。
一番いいのは、実際にその仕事をしてしまうことだ。やってみて、
「やっぱり、やりたくない」と感じるなら、辞めればいい。どうせ
試行錯誤の段階なのだ。
【４】
もし、あなたが今、置かれた自分の状況に不満を持ち、人生逆転を
望んでいるのなら「浮遊層」になるべきではない。彼らには、自分
の目標と信念がない。
他人の言葉や流行に左右され、端から見てよさそうなものには、考
えなしに飛びつく。しかし、信念がないために、批判されるとすぐ
に落ち込む。他人の言葉の中にあなたの人生は存在しないのだ。
「浮遊層」にならないためには、確固たる目標を持ち「個」として
の自分を徹底的に鍛えることだ。仕事でも知識の面でも、自分を鍛
え続けていれば、他人がどうかは気にならなくなるものだ。
あなたの事情を知らない赤の他人が定義した言葉に振りまわされて
はいけない。自分の人生は、自分で定義するべきだ。人生は、先生
が正解を教えてくれる教室とは違うのだ。
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■■選書コメント
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成功するために、どんな努力をすればいいのか？正しい努力の仕方
が、成功法則として書かれています。「学歴が無い人」も「中小企
業で働く人」も「努力が苦手ない人」も対象です。
昨今のビジネス書のトレンドは「グローバルエリート」と称される、
超高学歴な人たちが提唱する仕事術です。そうでない人は、読んで
も委縮するばかりです。
一方、著者は自らを「一流大学に入れず、中小企業で働く非学歴」
とし、そんな人間でもできる成功術を教えてくれます。決して非学
歴とは思いませんが、経歴に捉われない姿勢に勇気づけられます。
過去の呪縛に囚われている人は少なくありません。社会人の相談に
乗っていても、ふたこと目には「学歴がないから」「中小企業出身
だから」という人がいます。
しかし、学力で測られる能力は、ごく一部です。そもそも、10代の
過去の話しですから、その後変わっている可能性もありますし、そ
もそも、親の意識や財力によるところが大きいものです。
また、学歴の優劣は、比較の問題です。どこまで行っても上がいて、
永遠にコンプレックスから逃れられません。そんなものに囚われて
一生を送るのは、もったいないと思います。
本書は、そんなものに囚われず、純粋に仕事で成功するコツを教え
ます。「正攻法はうまくいかない」「いつスタートしても遅くない」
「成し遂げる癖を付けよ」など、普通に参考になります。
著者自身、まだ若く、自ら「成長途上」と言っていますが、だから
こそ、同世代の人には役立つはずです。学歴が誇れる人も、そうで
ない人にも、特に若いビジネスパーソンにお奨めします。
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