2014/09/12
99歳ユダヤのスーパー実業家が孫に伝えた無一文から大きなお金と成功を手に入れる習慣
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ビジネスをやる上での心構え
ビジネスで大切なことは、やりたいことをやることだ。心の入らないビジネスは成り立たないからだ。ただし、やりたいことをやりながらも、成功することが実業家の絶対条件だ。ライバルを蹴落とす、競合会社に競り勝つというのも、成功を形作る要素のひとつだ。しかし、人を出し抜くことにやっきになると、やがてつけが回ってくる...
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■今週の選書
■99歳ユダヤのスーパー実業家が孫に伝えた無一文から大きなお
金と成功を手に入れる習慣
■矢吹紘子
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■■選書サマリー
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ビジネスをやる上での心構え
【１】
ビジネスで大切なことは、やりたいことをやることだ。心の入らな
いビジネスは成り立たないからだ。ただし、やりたいことをやりな
がらも、成功することが実業家の絶対条件だ。
ライバルを蹴落とす、競合会社に競り勝つというのも、成功を形作
る要素のひとつだ。しかし、人を出し抜くことにやっきになると、
やがてつけが回ってくる。
それより、人と違う視点で、違うことをするという意識で臨むほう
がいい。そのほうが、何事もうまくいく。隣の芝生より青くなるこ
と、そして、その青さを証明することが大切だ。
【２】
若者の中には、やる前から「自信がない」と諦めてしまう人がいる
が、ナンセンスだ。そもそも、目の前のことに100％集中していた
ら、自信などなくても始められるものだ。
逆に言うと、自信がないと思った時点で、その仕事にありったけの
情熱を注いでいないということだ。20代、30代は、人生のスタート
地点に過ぎない。やれることを全力でやるしかないのだ。
もちろん、がむしゃらに突き進めば"出る杭"として打ちのめされ
ることもあるかもしれない。その結果、野心や野望を失くしてしま
う人や諦めてしまう人もいる。
出る杭として打たれるのは、根回しをしていないからだ。自分にと
ってはいいアイデアでも、進めるには、まずその上司と良好な関係
を築くべきだ。さもないと「自分に歯向かった」と思われかねない。
効果テキメンなのは、お土産攻撃だ。上司やパートナーには、出か
けたら、必ず小さなお土産を贈る。チョコレート程度でいい。人は
モノには弱いのだ。それが大きなサポートに繋がるかもしれない。
【３】
いくら円滑に物事を進めても、圧力を受けたり、自分が納得でき
ないような理由で反対されることもある。そうなると、あとは、
気持ちと気力の問題だ。
自分がこれから始めることに100％の自信と情熱をもって、とにか
く突き進むしかない。自信は、後からオマケみたいについてくるも
のなのだ。
世界には様々な国があり、人がいる。ある環境で通用したことが、
別の環境では通じないこともある。大事なのは気持ちだ。ブレない
強さと強情さを持つことは、業界・仕事問わず強みになるものだ。
【４】
常識は捨て、非常識に生きることだ。たとえば、データと「常識」
とは切っても切れないものだ。「過去の数字がこうだから」が前例
になり、常識になる。
もちろん、数字はビジネスに欠かせない。会社という組織は、数字
がなければ成り立たないところだ。しかし、時にはビジネスも人間
も、本能で動かなければならないのだ。
つまり、データがNOでも、前例がなくても、直感がYESというなら、
YESのほうに突っ走ってみるのも「あり」だ。絶対無理と言われた
ことが、可能になった例は、この世の中には無限にある。
もちろん、新しいことを始めるには、短期間に多くのデータを収集
し、隅々まで掘り下げて調べる執念深さが必要だ。ほんの小さな誤
算や間違いが、商品や会社全体をダメになることだってあるからだ。
それでも、ビジネスの世界では、いくら万全を期してもうまくいか
ない場合もあるし、その逆もある。つまり、データ上では不利な結
果が出ていても、実際には成功するというパターンだ。
こうなると、もう神の領域だ。そしてそのミラクルは、常識にとら
われていては起こりえない。いざという勝負時に数字にがんじがら
めになって、臨機応変に動けなくなるからだ。
人間もビジネスも生き物だ。「ここぞ」というときは、野生の勘が
働く。その勘を頼るべきなのだ。そういう勘こそが、これまでも業
界の常識を覆し、成功につながってきたのだ。
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■■選書コメント
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成功とお金を手に入れ、豊かな人生を送るために必要な考え方や、
行動、習慣などを学びます。教えてくれるのは、99歳の現役の実業
家でユダヤ人の老人です。
メルマガでは、紙面の関係で再現できませんでしたが、実際は、祖
父と孫の物語になっています。映画の配給ビジネスに携わる31歳の
青年が、実業家の祖父にビジネスを学ぶという話です。
といっても、いわゆる「大富豪に学ぶ」系の、ありがちな物語では
ありません。本書は、実在の人物に起きた本当の話を記録したもの
で、臨場感が類書とは比較になりません。
実際にビジネスで成功し、悔いのない人生を送ってきた99歳の老人
が孫に語るアドバイスの数々は、世代や場所を超えて生きる、普遍
的な内容です。日本で働く私たちにも、大きな学びになります。
登場人物は、ユダヤ人の家族ということで、お金に対する考え方や、
信仰に関する教えが深いです。彼らがお金にこだわる理由や信仰に
あつい理由がわかります。
また、いわゆるビジネス書として、日常のビジネス全般に有用なこ
とも書いてあります。たとえば「遅刻はするな」「完璧を目指すな」
「勝負アイテムを持て」などです。
99歳の老人の言葉だけに人生観も重いです。「人生で一番惨めなの
は、死ぬ間際に後悔すること」 「"明日やる"が、成功を遠ざける」
などに唸らされます。
主人公のように、行き詰っているビジネスパーソンは、少なくない
はずです。しかし、相談できる相手がなかなかいないのが普通です。
そういう人こそ、本書で学ぶことをお勧めします。
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